隠す
少女は友達の女の子を殺しました。
些細なケンカが原因だそうです。
少女はその女の子をベッドの下に隠しました。
テストの答案用紙や、親から盗んだお金を隠すように
少女はなんのためらいもなく女の子をベッドの下に隠しました。
しかし、女の子を隠していることはすぐにバレてしまいました。
お母さんから「なんであんなところに隠したの?」
と、言われ
お父さんからは「隠すならもっと上手に隠しなさい!」
と、怒られてしまいました。
家族と相談して、山に埋めることにしまいました。
平日の夜では怪しまれるので、休日に行くことにしまいました。
少女はその日が楽しみで楽しみで仕方がありませんでした。
休日になり、家族で山にキャンプをしに行くという口実で
女の子を埋めに行きました。
着いた山は、木々がうっそうとしており、
人気もありませんでした。
女の子を埋めるための穴をみんなで掘りました。
穴を掘り終えて、女の子を入れました。
お父さんが「これが上手に隠すということだ」
と、言いました。
少女は女の子に土を被せていく途中、悲しくなりました。
死んでしまったとはいえ、少しの間一緒に暮らしたからです。
少女は死んでしまった女の子にサヨナラを言って、
土の中に埋めてあげました。
女の子を埋めて家に戻ると、留守番電話が入っていました。
女の子の両親からでした。
女の子がいつになっても戻って来ないと
なので少女は「私も知りません。私も探します!」
と、女の子の両親に電話でそう伝えました。
しかし、女の子は「放課後、少女の家に遊びに行くの」
と、友達に話していたそうです。
そして、その話が警察の耳に入り、親に伝えられ
マスコミが騒ぎ立てました。
初めは何も知らないと言っているだけでしたが、
それがテレビやラジオで流れると
嫌になって少女は家から出れなくなりました。
少女は両親に「どうすればいい?」
と、訪ねました。
すると両親は「ほとぼりがさめるまで隠れていなさい」
と、言われました。
なので少女は箱に入り、重りを入れて
海の中に入って行きました。
「お父さん…お母さん…今度は上手に隠せたよ。」