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王宮ちっちゃな物語  作者: のえる
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よろこばしいこと<聖歴2366年>


今日、朝から早速、

私の事を殿下達が起こしに来られた。


「僕たち、早くねセイ(ン)と遊びたかったのよぅ」

ウンディ様がそう仰った。

セイではなくてセインなのにと思っていると

ウンディ様が「セインの「ン」が発音が難しいの」っと仰った。



朝食は、すでにお済みになったとのこと

ただ今、午前6:30

王宮内の神殿で殿下達は朝の祈りをされる。

その後に急いで来られた様子で

赤い髪の毛がお子4人とも風で跳ねていらした。


「鬼ごっこするのぉセイが鬼~」

シルフ様によっていきなり私が鬼にされてしまった。


「セイが鬼なの?~鬼~!」

にっこりと笑ってそう仰るのはサラム様


「「駄目よ~ちゃんとじゃんけんして決めるのよぅ~」」

ウンディ様とノウム様が庇おうと

して下さる。


「だってわたち鬼嫌だもの~」

「ぼくらって嫌だもの~」

にっこり笑ってシルフ様とサラム様は

何としてでも私に鬼を押し付けるお積もりのようだ。


「駄目よぅシーちゃんもサーちゃんも

セイがかわいそうよう」

ウンディ様に

「・・・・・・シーちゃん・・サーちゃん・・」

ノウム様


「セイの味方して~

正義の味方のウッちゃんとノンちゃん~」

にこにこ笑ったままで聞く耳持たない

シルフ様とサラム様に

注意なさるようにウンディ様

ウンディ様の後ろでどういって良いのか分からないと

いう風なノウム様


ご兄弟でありながら正反対の性格をなさっているようだ。


後で、ウンディ様が、シルフ様とサラム様は

すぐそう言うからちゃんと怒っていいのよぅと仰ってくださいました。




「サラム、シルフ、ウンディ、ノウム!」

突然後ろから美しい女性の声が聞こえる。

よりその声が麗しいと思うのは声の主のお姿も

麗しいことを知っているからかも知れない。


何となくドキドキしながらも振り向くと

淡い緑の翡翠の宝石の瞳をした麗人が立っていらっしゃいました。


「何をしているの?」

19にお成りという若い殿下達のお母君

けれど14位の幼く見える母君。

私はドキドキする胸を思わず押さえた。


(この辺は記録から削除お願いします)


「あ・・・セインごめんなさい

この子達の世話してくれていたの?」

みずからそう声を掛けて下さった。

殿下達はそれは凄い喜びようで


「「「「わ~い~おはようございます~お母様~」」」」

いっせいに飛びついて行かれた。


「良い子にしてたの?」

「「「「うん~もちろん!」」」」

シルフ様もサラム様の突然良い子に変わられたようだ。


「大好きよ!私の可愛い子供たち」

お一人ずつの額にキスを落とされるのを只見ておりました。


真に親子仲が宜しく

我ら臣下にとっても喜ばしいこと限りなく・・・。


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