表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王宮ちっちゃな物語  作者: のえる
40/47

雷小僧のおしごと<聖歴2366年>



「ラガッゾ・ディ・トゥオーノ(雷小僧)さん」


ルイドは、その声に振り向いた。


見ると、少し、このあたりとは違う服装をした、若い女の人だった。




「・・・・雷小僧って・・・俺の事?」


自分を指差して怪訝な顔でそう言うルイドに女の人は大きく頷いて、


何やら四角い箱をルイドに渡した、




「これは、バッテリーというものです。


電気を沢山溜め込んでエネルギーにすることが


出来るのです。・・そして・・・・」


バッテリーの説明だけは、もらったが、ルイドにはさっぱり分からなかった、




はっきり言って、(だから何?)


という気持ちだった。




「電気・・・・というか、雷、お願いします。」


ペコリと頭を下げる女に人に、


ルイドは、女の人と、手に持ったバッテリーとかいう物を


かわるがわる見てみた。




「先ほど、電気を出すのを見ていたのですが、


只で放出しているのは、大変もったいないと、思うのです。」




はあ・・


ルイドは、聞いていて、何だか調子が狂った。




「私の、電気の研究に提供してください!」


「だから、お前、誰だ?・・・いきなり電気お願いするとか


雷とか、バッテリーとか、訳が分からないぞ」


ルイドの言葉にやっと気付いたと言った表情で、




「申し遅れました!


私は、カメリアの方で、電気の研究をしている、


ヒラカと申します。・・・今日は、女王陛下の要請で


此方に来させていただきました。」




はあ、ルナの?




「真に言いにくいのですが、『無駄に垂れ流している、


うちの<雷小僧>の力を何かに有効に活用出来ないかな?


廃棄物もでないし』とか仰いまして・・」


雷小僧さんも、小出しに、力を出す事によって、


日頃のイライラが、解消されるのでは・・・と・・・。


恐る恐るの女の人の言葉に、ルイドは、


確かにいう通りなのかも知れないけれど、




ルナに都合よく、利用されているような


そんなはっきりしない気分になった。








何だか、それが、雷小僧ルイドの、お仕事になったのは


これが始まり・・・










というのは・・・嘘・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ