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王宮ちっちゃな物語  作者: のえる
23/47

見ちゃったです・・・・!<聖歴2366年>


「サラ・・・」

「ルイド」

僕達4人である日お散歩してたらでしゅ

そしたらおねえちゃんとおにいちゃんが

噴水の前で並んでちんちょんしてたのでしゅ。



「あ!おにいちゃ・・」

よびかけようとした僕はさーちゃんに止められてしまいました。


「うっちゃんシー!シーでしゅよぅ!!」

さーちゃんに口を押さえられ

しーちゃんに上から押さえつけられて

ノンちゃんは後ろでオロオロなのでしゅ。


















「・・・・・退屈だから遊ぶ?」

「ルイドの遊びは命が掛かってるから嫌よ」

つまんないと言いながらルイドは再びぼーっと

噴水の水を眺める。






「・・・・・・・」

「・・・・・・・・・ルイド」

なに?と言いたげにルイドがサラの方に顔を向ける。


「・・・ルイド、黙って魔力を練らないで

・・・・ぶつかったら私死ぬから・・・・」

ルイドの両の手の平でバチバチと音を立てて

雷状の魔法弾が作られていた。


「・・・・サラは強いから・・・大丈夫。

・・・でも・・・死ぬ?サラが死ぬのは俺は嫌だ。」

「私も死にたくないわ・・・・・・そうね

・・・じゃ・・・・昨日のお話の続きをしてあげるわ」









(お話ってわくわくしちゃいましゅ)








「・・・・・塔に閉じ込められたお姫様は王子様の訪問を受けて・・・

愛の言葉を受けるの・・」

「・・・・その話・・・3回目・・・」

眉を寄せて嫌そうにサラを見るルイドに


「ルイドも愛の言葉が言える様にならなきゃ駄目よ」

なんてサラはにこにこ笑っている。


「・・・・おお・・・・貴方はかの月の女神のように美しい

ああ・・・貴方の大地のような優しい瞳で私を癒し

貴方の泉のような心で私を包み込んで欲しい


私は貴方を求めて焦がれて

生きながら紅蓮の炎に焼かれているようです・・・・?」

「まあ!素晴らしいわルイド!」

愛の言葉を丸暗記したルイドをサラが褒める。


「素晴らしいのか?」

「そうよ」

そうかと嬉しそうに笑うルイドに

パチパチ手を叩いて喜ぶサラ
















「きしゅ・・・しないね~」

「しないね~」

二人のその姿を見ながら

僕を押さえつけながらさーちゃんと

しーちゃんはそう言っていたのでした。














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