僕たちお友達出来た・・・・!<お友達1 聖歴2366年>
「・・・・・お友達・・・・!?」
私の右手には、ウンディ様、
左手には、カルス様、
ノウム様が隠れるように私の足に引っ付かれ、
シルフ様が私の首にぶら下がっておられる。
ウンディ様の言葉に
お子様方と同じ年頃のその子供は
大きく頷いた。
「そうよ・・・・カルスも、シルフも、ウンディもノウムもきちんと
挨拶しなさい!?」
お子様方の母君であられる女王の
お言葉に
ウンディ様は、一つ頷いて
「僕は、ウンディ・リュース=サフラ言うのでしゅ・・・!
宜しくなのでしゅ!」
ペコリと一礼されて、とても素直に挨拶をされる。
『・・・・ウ・・・ウン・・・?
僕は、レンヤンら!』
その子供のあまり聞き慣れない言葉に必死で記憶をたどる
・・・・・確か・・・・モルドル国の言葉だったかな?
「・・・・レ・・・・レン・・・ヤ・・ンさん?・・・・変わったお名前でしゅね?
もっかい言いましゅ!
僕の名前はウンディ・リュース=サフラでしゅ」
『・・・・・・僕は、変わってな~い!!
お前の名前のが・・・・変わってる~
僕、子供だからそんな長くてややこしい名前・・分からな~い!』
通訳も介さずに言葉を交わしているのに
分かり合っておられるのか
子供同士言葉すら超越なさられているのか会話されている
ことに私は、大いに驚く。
くわしくは私にも分からないけれど
恐らくここに居るモルドル国の人達が
女王に謁見を求めて来て
多忙な女王のこと
やっと今日、会われたらしい。
突然お子様方に来るように仰られて
お子様方をお連れして謁見の間から
執務室に移られた女王の下に向かったのですが、
そこには、側近である近衛隊長と副長と、
私の祖父の老宰相がいらっしゃり
女王の正面にモルドルの物なのだろう
見たことの無い服装を着ている
大人と子供が・・(親子)が居た。
女王は、
そしてお子達に子供と遊んで上げなさい・・と仰った。
「「「「あ~い!」」」」
と言うお子方の声と共に
(いつもは、なんやかんやと
素直にしてくれないサラム様とシルフ様も女王には素直だ・・)
5人の子供は大きな噴水のある中庭へと飛び出していった。
「お水遊びするですよぅ~!」
と言うどなたかの声に
慌てて私は、後を追いました。
「駄目です!駄目ですよ!!
噴水に入っては駄目です!!」
女王と老宰相・・・・・
それに、
異国の女性はこの後いったい何を
お話になるのだろうかと
気にしながら・・・・・・。