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プロローグ

 うっ、すごくきつい。尋常じゃなく胸が締め付けられている。ウエストも苦しい。

最近親衛隊のお茶会で出されるお茶菓子がおいしくて、ついつい食べ過ぎてしまうのが原因かしら。



  「桜子様、帯きつくはありませんか?」

  

  「いいえ?平気よ。ありがとう毬子さん。」


  「本当にお美しい。あの小さかった桜子様が、もうご婚約なされるまでになるなんて、時が経つのは   なんて早いのでしょう。

   撫子様が生きておられたら、どんなに今日という日をお喜びになったことか。」


 ええ、今の会話でお分かりのように今日は私の婚約発表会。私の家はお父様が一代でトップまで上り詰めたIT企業の社長である。今ではITのみならず、メディアを買収し、携帯事業にも乗り出し、有名球団を買い取り、ホテルまで経営し………etcなど。分かりやすく言うと、成りあがりの成り金。旧家の財閥系やら血筋を重要視する経営者様たちは、私の家を分かりやすく嫌ってはいるのの、もはや無視できなくなるくらい大きく成長した企業なのだ。だから当然のように、私のもとにはお見合い写真が来るわ、来るわ。某アイドル事務所のバレンタインチョコよりも来る。………若干言いすぎだけど。まだまだこの業界は、政略結婚が当たり前。どの事業者さんも、少しでもいい条件の相手(どれだけお金があるか、とか)と結婚させたいのだ。

 各言う私も16歳。まだ16歳。されども大企業のお嬢様ともなれば、16歳でも婚約者がいるものなのだ。そうだ。しつこいようだけど、私はまだ16歳なのよ!由緒正しいお嬢様女子高に入れられたせいで、初恋もまだな私に婚約者………っ!年貢の納め時ですか?!早くないですか?!お父様が最後まで渋っていたおかげで16歳になるまで引き延ばされていたことを喜ぶべきなの??あぁ~(泣)

 そうなのだ。16歳にもなって、婚約者がいないほうがこの業界では稀まのだ。ある由緒正しい家柄同士(元華族と遠い皇族とかなんやら)なんて、生まれるまえから決まっていたらしいからね。そして、成り上がり高村家の私、桜子と、血筋を重んじる古くさ~くてプライドだけは富士山より高い鷲ノ宮家の婚約が決まり、今日がその発表の日なのである。メディアに。

 でも私はこの婚約に納得はしていない。誰だって、好きな人と結婚したいでしょ?…まぁ、私の場合初恋すらまだなんだけど。だから、私、この婚約、破棄させてもらいます!!

 

ほんのさわりだけ。 

更新の頻度は少ないかもしれないです。

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