表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

前章

ー死にたいー

僕はそればかりを考えるようになった。

毎日毎日と変わることのない世界。そこは僕にとって息をすることすら苦しい、、、そんな世界。

苦しくて苦しくて反吐がでそうだ。

最初は大したことなかった。でもだんだん悪化して眠れない日が続いた。

やっと眠れたかと思うとすぐ悪夢にうなされ目を覚ましてしまう。

起きているときはずっと心の苦しみに感じながら いつ死のうか と考えてしまう。

薬で死ぬか?

首吊で死ぬか?

飛び降りで死ぬか?

手首を切って死ぬか?

そう考えはするものの 結局は死ねず また1日を終える。

僕は死ぬことすらできない臆病な人間なんだ。

嫌悪が積もり自分のことがまた嫌いになる。

昔はこんな人間じゃなかった。

楽しいことを楽しく感じられた。

おかしいときは心から笑えた。

悲しいときは心から泣けた。

私の中の世界の全てが平和だった。

いつからだろうか。誰も信じられず、ただ他人の目を気にして生きていくようになったのは。

そんなことを考えながら僕はカッターナイフを手に取った。

死ねないことはわかってる いや、もはや死ぬ気なんてないのかもしれない。

生きていることを確認する手段の1つになっているのかもしれない。

ゆっくり、ゆっくり 刃物で手首を切りつける。

一瞬痛みを感じるが、もうその痛みも慣れてしまったので大した苦痛ではない。

そして刃物で刺して手首からポタリ、ポタリと血が落ちる。

赤くてこんな汚い人間から出たとは思えないほど美しい色をしている。

「はあ、、、今日も死ねなかった」

僕はぼそりとつぶやいた。

死ぬ気もない癖に。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ