十二の詩《うた》 第二十四回
十二の詩 第二十四回
① イチジクに這う百足、それを狙う鳥。
② 足早に帰宅する、後ろから誰かがつけてきた。
③ 症状が悪化、病院へ直行。
④ 考えてみる、三つの光に未知なる物体。
⑤ 数式が解けない、思い込みで解けない。
⑥ 児童公園ではしゃぐ、四十過ぎと思しきサラリーマン、ストレス発散。
⑦ 電柱に貼られたチラシ、誰にも気付かれず剥がして持っていく。
⑧ 結婚式場に見る、一世一代の大冒険。
⑨ 出棺における、人生最後の祭り。
⑩ 主役と準主役の壮絶な争い、演技合戦。
⑪ 支配する側とされる側、どちらかというと後者かな。
⑫ 夢見るマンボウと大海を泳ぐアンコウ。
平成二十四年二月十七日 記す