幸せの誕生日からの・・・
「ふんすか・・ふんふん」
深夜、誰もいないはずの部屋で異様な呼吸音がする・・・
と、言うホラーではなく只今お座りの練習中。
なぜに夜中に頑張っているかというと、家族の
熱い期待の応えるためだった!
少し早く生まれたので成長がのんびりさん。
お父様達がそろそろお座りできるかなっと期待に
満ちて座らせるがグニャリと倒れてしまう。
小さく産んでしまった私のせいだわっと
お母様が泣いてしまっている。
「お母様、泣かないで」と言いたいが「あー」と
間抜けな声しかでないので、ただいま腹筋の練習中!
もう少しなんだけどな~。お座りがこんなに難しいなんて。
「はあ~、ぶ~」
そこに「あらあら眠れないんですかお嬢様」と声を
かけてきた私の乳母のミランダ。
寝ている場合ではないのでねっとも言えず「ばあ~」
っとごまかす。
「さあ、おむつを替えてねんねしましょうね」と優しくポンポン
されておむつを替えられる。
赤ちゃんの振りも慣れたもので堂々とおまたをパカーン
と開けてやるぜ!
「あらあらお嬢様ったら、おててをどけてくださいな、
大事なところにおててがあると、キレイキレイに
できませんよ」
うう、やっぱり恥ずかしいの。。
すっきり爽やかさんになって、乳母の優しい子守唄で眠ってしまった。
そうして鍛えだして半年、んふふふ。
笑いが止まらない、やりましたよ私!!お座りを通り
越して、つかまり立ち!!お披露目は今夜!2歳の私の
お誕生日です。ついでにおしゃべりも!「にーに、
ちーち、はーは」よし!完璧!
「おやおや、お嬢様ご機嫌さんですね」
乳母がニコニコしながら抱っこした。
「お誕生日ですものね、さあさあお兄様がお迎えに
来られる前にお着替えをしましょうね」
「お迎えに来たよ~、わあ可愛い!!ミランダ!
ぼくのイリゼが世界一可愛い!!お嫁になんか
いかさない!」
父親か!っとつっこみたい。
兄さまに抱っこされてパーティ会場に行く。
明日はお披露目をかねた大きなパーティが開かれるようで
その前に今日は家族と使用人だけでお祝いをしてくれる。
いっぱい花が飾られ使用人達が紙吹雪をまいて
「「2歳のお誕生日おめでとうございます!!」」
「おめでとう」と父も母もほっぺにキスをしてくれる。
しあわせだ~。
まだ座れない私にはフワフワのクッションが置いてある
椅子が用意されてるが、それではサプライズができない
ので兄におろしてくれと暴れてみる。
「おっとっと、落ちちゃうよ」っと落とす前に
柔らかい絨毯の上においてくれる、優しい!!
コロンと転がりながら這いずって兄さまのズボンに
しがみつきめいいっぱい力をいれて立ち上がる。
途中、よろけそうになったものだから思いっきり
ガシっとズボンをつかみギュ~っと握りしめる。
ビックっと足が揺れ同時に「あう!!」と変な声が
聞こえたので兄さまを見ると涙目になって必死に
何かに耐えていた。おや~私が立ったから嬉しいのかな?
まだまだ足腰が弱いのでふらつくたびに手に力がはいると
兄さまが「ひえ」とか言ってる。おや~?
おててをギュっとすると兄さまが「ひう!」ふむ、肉も
掴んだな・・・ごめん。。。
「イリゼが立ってる・・イリゼが!」
兄さまの叫び声を筆頭に皆が歓喜の声をあげだして泣き伏せていた。
よし!ここでいっぱつ大きな声でいくぞ。
「にーに!!」
しん
あんなにうるさかった声が水を打ったようにしずかになり
なんかしくじったのか不安になってきた。
兄さまは静かにしゃがみ込み優しく抱きしめ
「父上、母上、今日はイリゼの誕生日ですが
ぼくがプレゼントを貰いました」
涙をながしながらほほ笑んだ。
両親も「よかったな・・うらやまし」「よかったわね・・ずるいわ」
喜んでくれた、一言ついてますが。。。
父と母にむかって「ちーち!はーは!」大きな声で呼んでみる。
呆然んとした後にとびきりの笑顔で喜んでくれた。
幸せの中
バン!!
大きな音をたてて扉が開かれた。
ビクっとなってちょっと漏れた・・・。
おむつでよかった・・・のかな。。




