名前がつきました
スーハースーハー、泣くほどの力がないから取り合えず
深呼吸で肺を膨らます。
自分が産まれ直すなんて思っても見なかった。
しかも…弱い・・・。
ああ、泣かないでお母さん、息が吸えなくてスーハー
してるんじゃないからね、頑張るからね。
どうか諦めないで。
おや?可愛い男の子にガン見されてる。
「アーロン・・抱っこする?」
の声に可愛い男の子に抱かれてしまった。
うわ~すごい喜んでる、そうかお兄ちゃんなんだ。
ほんわかした空気の中、邪魔をする声がした。
「ご子息様、小さなお嬢様は天に帰られるのです。
神様に愛され幸せにお過ごしになられるのですよ
だから安心してお嬢様をこちらへ」
“安心できないし!生きてるからね!!まだまだ死なないよ”
焦るが声もでないし、身動きさえできない瀕死の私・・。
「だめだ!妹はここにいる!妹を一番愛してるのは
僕達だ!どこにも行かせない!」
そこに可愛い男の子の声だが、しかし断固として譲らない決意を秘めた
声が轟いた。
お兄ちゃんが頑張って!私もがんばるから、よし!
ここは一発、大きな声で泣いてやる!生きてるって!
「・・ふえ・・え・・ふえ」
って情けない声が・・・。
ああ・・残念すぎる、これが精いっぱいの声だ。。
涙がでそうだ。ってか泣いてるんだった。
なのにお兄ちゃんはいっぱい褒めてくれる。
「上手に泣けたね、大丈夫だよ、兄さまがいるからね
安心していっぱい泣いて、いい子いい子」
優しく話しかけ額にキスをしてくれた。
やさし~。
お兄ちゃんのおかげで祝福してもらえた。
お父さんらしき人がそっと私とお兄ちゃんを抱きしめた。
「すまない、本当なら私が守ってやらないといけないのに
大人として娘を苦しめたくないばかりに命を諦めてしまった、
アーロンは兄として妹を守ったんだな誇りに思うよ。
だからもしお前がいいなら、妹に名前を付けてくれないか?」
兄はぱあっと笑顔になり
「いいのですか?」
「もちろんだ!」
「母上!父上がいいって言ってますが本当に?」
「もちろんよ、この子にとってあなたはヒーローよ」
そういって父と母は涙ぐんでいた。
「じつは、すっと考えていたんです。イリゼリーナ、君の
名前はイリゼリーナ・ザイモンドだよ。よろしくね」
はい、こちらこそって言いたいのだけど、あらあら力が抜けてきた
ぐ~。。。お腹が鳴ってしまった、赤ちゃんってお腹なったっけ?
「母上!おっぱい!赤ちゃんはおっぱいを飲むのでしょう?」
そっとおっぱいを含ませてくれた。
一生懸命、吸い付いてみたけど吸引力がないので、なかなか出ない。
頑張って頑張ってやっと数滴でた。
甘いミルクは力が湧いてでてきた。
「頑張っていっぱい飲んでね」
お母様の優しい声を聴きながら眠りに落ちた。




