誕生そして頑張る
あれ、ここは何処だろう。
フワフワ暖かな優しい所って、うわ巨大生物発見!!
って、あれ?もしかして赤ちゃん?えっ?
なんでなんで?意味わからん!誰か教えてぇ!
誰も答えないよね。
でもでも、なんて可愛いの!ちっさあい、いや、デカいか。ピコピコ心臓が動いてる。
でも、何だか遅くない?
そう思ったと同時に心臓から弱々しい光の球が現れた。
直感でわかった。
魂だ!抜けちゃう。ダメ、抜けないで!この子のお母さんが泣いちゃう。
お願い、逝かないで!
ゆっくりと動く今にも止まりそうな心臓に両手を伸ばす。
お願い止まらないで、動いて。
一生懸命にマッサージをするが動きは緩やかになっていく。
ダメ!ダメ!ズボ!!
あっ、突っ込んだ、力入れ過ぎた?ああとどめ刺しちゃった。。。えっと、ごめん?
うわ、抜けない、引っ張られる。熱い、何が起こってるの?
誰かー!
やっぱり答えはない。段々と心臓に取り込まれていく。気がつくと小さな手が目の前で
ワキワキ動いてるのが見える。
おお!私が赤ちゃんになったよ。と、急に下に引っ張られた。
えっ生まれちゃう?ダメだよ、この子まだ小さすぎる。まだ早い!
眩しい!あっ出ちゃった。
肺が完全でないのか、かなり苦しい。なにやらゴシゴシ拭かれて包まれる。
そうして母親らしき人に抱かれた。
母親の目には涙が流れ〈ごめんね〉とつぶやいた。
いやいや大丈夫だよ、この子は小さくて泣く力もないけれど
私が頑張るよ、頑張って元気に生きるよ。だから泣かずに手伝ってね。
私より年下のおかあさん。これからよろしくね。




