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北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。  作者: ヒバリ


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 氏康


 よし、地均しの陣は組み終わったな。それにしても砲撃隊は優秀だなこちらの陣が整う少し前に砲撃が終わった。しかも、突撃しようとしている軍の邪魔にならないように土煙が収まることまで見越している。毎回このようには行かないだろうが、それでもこちらとしてはやりやすいものがある。


 「全軍前進!北条の力を見せつけよ!」


 ワシの号令に合わせて多目が細かく差配を開始する。まずは用意させておいた弓隊が弓を射掛けて左右に広がろうとしていた陣を中央に押しとどめる。そして、その間に騎馬隊が突撃を敢行して敵の陣を崩す。既に砲撃によってガタガタになっていた敵の陣はさらに烏合の衆と成り果てて、敵というよりもただの木偶の坊となってしまった。しかし、ここで手を抜かずに第二、第三の騎馬隊を突撃させる。

 

 その間に歩兵隊を前列に2速で歩かせる。盾隊は本陣を守る部隊以外は連弩を使わせておく。我々の歩兵が辿り着く頃には騎馬隊が駆け抜け終わっており後は死体処理をしていくだけの状態となっている。そこらかしこで投降の声をかけながら従わないものを撫で切りにして行っているが、呆けてしまって返事ができないものも切っている。放っておけばいいかもしれんが、万が一敵が偽装していた場合が問題となるから念には念を入れてだ。


 「敵は木偶の棒かもしれぬが、兵数は我々よりも多いのだ!気を抜かずにいけ!奇襲されないように周囲への警戒を怠るなよ!」


 多目が指示を出すまでもなく各部隊長格の男たちが部隊の兵を引き締める。その声に合わせて組頭や足軽頭の男達が復唱し兵達に徹底させる。この簡単なようで難しいことがしっかりできている軍を用意できた氏政はやはり化け物だな。


 「敵!中央に集まりながら撤退している軍があります!」


 「騎兵隊を使って逃すではない!関東諸連合の奴らがどうなろうと構わんが憲政の首だけはきっちりと取ってこいよ!」


 そうは言ったものの旗も刺さずに同じような塊の逃げる部隊が何十もそれこそ100はあろうかという塊が逃げ出している。1塊あたり二十人だとしても万の兵士から2千、囮にするにはなんとかなる数ということか…


 「多目!ある程度部隊を絞って捜索させよ!優先順位は下野に向かうものが優先だ!」


 くそっ!この中に混じってくれていればいいが…

武田は我らと微妙にも交友関係を持っており、上杉とも仲が悪い、北の方に逃げようとしても山が険しく簡単には行けぬだろう。こちら側に抜けるのは至難の業。そうなれば豪華な鎧を着ているものが多く逃げる下野の方へと逃げるのが普通だろうが…

くそっ!嫌な知恵を回すな!


 「殿!敵部隊息を吹き返し少しずつですが抵抗が強まっています!」


 「なに!?どういう事だ!?」


 いらない情報が更に入ってくる。


 「殿、落ち着きくだされ!いくら抵抗しようともこちらが負けることはありませぬ!…しかし、これで更に憲政を追うことは難しくなりましょうな…」


 「すまない。落ち着くとしよう。とりあえずは目の前の抵抗を続ける部隊を排除するのだ!上野を完全に掌握する!」


 「はっ!」


〜〜〜


 時は少し戻り河越城に氏政達が入城した頃。


 「義昭よ、このまま進軍すれば良いのか?他にしておくことはあるか?」


 古河公方 足利晴氏は、己の軍の半数を占める佐竹勢を率いる佐竹義昭をそばに置くことで信頼を示し、主導権を握られないようにしながらその軍を利用しようとしていた。


 「はっ、物見に行かせた兵からある程度の状況がわかってきておりますので推測に基づく策になりますが…」



 「それでいい…歴戦のお主が弄する策なのだ。もし失敗したとしてもしょうがないであろう。」


「では、このままではどう足掻いても下野上杉連合は敗走するでしょう。その場で耐えて挟撃という形に持ち込むのが理想ですが、河越城のある位置の関係上それは難しいかと。

 ですので、彼らには囮となってもらいましょう。」


 「ほう?どういうことじゃ?」


 「それは…」

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