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北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。  作者: ヒバリ


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 関東諸連合


 ドンっ ドンっ ドンっ


 絶え間なく天雷の音が響き渡り、すぐさま周りで人が吹き飛んでゆく。北条の嫡男は八幡の使いであり未知なる力を操っていると聞いていたがこれはまさしく、天を操る力…こんなもの勝てるわけがない!


 「殿!お逃げくだされ!我々は触れてはならぬものに触れてしまったのです!今は引きましょう!!!ここにいてはやられてしまうだけにございまする!」


 「あ…ああ!引け!引け!!!!」


 関東諸連合の国人衆達はどこもかしこも同じような光景で溢れただただ逃げ惑っているだけであった。だが、そこで待ったをかける人物もいた。


 「ひくでない!敵に近づけばむやみやたらにその力を振るうことは出来ぬはずだ!むしろ突っ込むのだ!坂東武者の力をここで見せるのだ!上杉憲政が命じる!進め!進め!」


 周りにいた既に襲われていた上杉傘下の武士達が周りの関東諸連合の軍にお目付役としてそばにいたため、引けずにその場に軍を止め、むしろ突っ込んでいくしかない状況に追い込まれていた。これによって、約3万ほどいた兵はまともに機能できずに突撃を敢行する兵に至っては半分以下にもなっていった。


 「突撃しろおおおお!死にたくなければ進むのだ!!!!お前達が帰っても罰せられるだけだぞ!生きるために死ね!!!!」


 そこら中で農民を指揮する武士達は涙を流し鼻水や小水を漏らしながらその腰にある刀を振り突撃させていく。だが、そんなこと関係ないとばかりに砲撃は続いた。


 「くそったれえ!!!!死にたくねえ!死にたくねえよぉぉおおおお!」


 「あああああ!すまない!父さんは帰れない!!!」


 「嫌だ!嫌だ!!!!こんなところで死にたくない!!!助けてくれぇ!!!」


 あちらこちらで農民達が悲鳴を上げながらその命を散らしていく。突撃しようとするも北条軍が用意した竜騎兵によって鉄砲を射掛けられまともに進むこともできずにいた。


〜〜〜

北条氏康


 「悲惨だな。」


 ポツリと誰が呟いたのだろうか。だが今はそんなことは関係なかった。氏政に率いられた伊豆軍とは別の相模武蔵軍である氏康が率いる将兵達は初めて砲撃の悲惨さ 残酷さを目の当たりにした。もちろん訓練などでどのような音や威力があるかはある程度は理解していたが一斉砲撃と実際に攻められている人々を見てやっと実感が湧いてきたのだ。


 「だが、我らはより多くの民を慈しみ関東の秩序を守り、関東の安寧を作り出すためにこの業を背負っていくのだ。恨むならワシを恨むといい。だが、その分お前達は北条の民のために働いてやってくれ。」


 「と、殿!そのようなこと仰らないでくだされ!我々は氏康様だからこそついてきているのです!初代様から3代にわたって民のことを考え、新しいことに恐れずに取り組み我々のために力を尽くしてくれている北条家だからこそなのです!だから、そのようなことを言わずに我々にも未来のためのお手伝いをさせていただきたく存じます。」


 多目が氏康の言葉に反応して心のうちを語ると、周りの臣下達も同様に頷き、そうですぞ!と声を上げて氏康に寄り添おうとする。


 「お主達のような臣がいて我々北条家や民は幸せ者だ…感謝しよう!では、我々の手でこの戦を、悲惨な戦いを終わらせにいこうぞ!皆のもの武器を手に取れ!雄叫びを上げろ!我々がこの関東を守るのだ!」


 「「「応!!!」」」


 多目が声を張り上げて周りに指示を出していく


 「一列目の歩兵隊は1速!二列目の盾隊は待機!三列目の槍隊は2速!弓隊は左右に展開して逃げようとする敵を撃て!騎馬隊は他の隊が展開するまで相手に突撃をして戦線を乱れさせろ!砲撃は止むから気にせずに突っ込むのだ!

左右の歩兵隊は中央に集まりながら層を厚くせよ!圧殺するのだ!」


 砲撃をした後の強烈な横からの一撃に合わせ中央から歩兵の厚い層による殲滅。逃さないための左右からの弓隊。軍学校で教えられる戦法の一つ。地均しの陣である。


 1速とは徒歩 2速とは早歩き 3速とは小走り 4速とは駆け足である。ちなみに腹足が匍匐前進となる。


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