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北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。  作者: ヒバリ


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 蒲原城から離れた所にある海宝寺で今川義元、太原雪斎、朝比奈義能、岡部元信を相手にこちらは俺こと北条氏政、明智光秀、三井虎高、里見義堯で相対した。共周りはどちらも30人ずつだ。どちらの兵も寺の境内では武装無しで入らせている。勿論俺達も住職の前で武装無しで会う。

 

 何もやましい事はしていないと証明するために我等が先に入るよりも今川勢に先に入ってもらい、会談を始める前に寺を隈なく見聞してもらった。そうする事でこちらに敵意が無いことを証明するためだ。なので、相手の兵が出てきてからこちらも寺の中へと向かっていく。


 「お初にお目に掛かりまする。北条伊豆守氏政でございまする。海道一の弓取りと名高い今川義元"殿"と相対することができて感無量にございまする。雪斎殿も二日振りにございますな。本日はお手柔らかにお願いいたす。先にこちらの者を紹介させて頂きまする。」


 まずは、無難に挨拶をする。相手からしたら俺の家臣は外様が多く、昔から付き合いが無いため分からない者達も多いと思われるので、紹介していく。


 「まずは私の右後ろに控えている男、明智光秀だ。彼は私の軍師兼副将を任せている。俺の右腕と言える男だ。よしなに頼む。」


 光秀は少し前に出て宜しくお願い申し上げますると少し頭を下げて元の位置に戻る。チラリとその表情を見ると余程嬉しかったのか、普段はクールでカッコいいイケメンがヒクヒクしていた。


 「そして左側にいるのが三井虎高、今川に仕えていまする武田信虎殿から直々に偏諱を頂いた男にございまする。彼には蒲原城で指揮を取ってもらっていました。その実力は皆様が知るところかと。」


 虎高は無言で頭を下げる。


 「最後に奥に控えているのが里見義堯です。安房を治めていた戦国大名、里見氏の当主でございます。彼は新参故まだまだ目立った功績は無いですが安房の英雄、里見義堯と言えば伝わるかと。」


 義堯もお初にお目に掛かりますると頭を下げる。これでこちら側の紹介が終わる。その機を見てタイミング良くあちら側も紹介を始める。


 「ご丁寧にありがとうございまする。初めましての方も居られますので一応挨拶をさせていただきまする。太原雪斎にございまする。本日は宜しくお願いしまする。


 言わずとも伝わると思いますが、真ん中にいらっしゃるのが今川家当主、今川義元様にございます。そして、某の横に順に控えますのが朝比奈義能、岡部元信にございまする。」


 相手は義元以外が頭を下げる。まあ、名門意識が高い事はよく分かる。というかそんなに睨みつけないでくれるかなぁ?純粋に怖い。怨念の籠もった目でこちらをジッと睨んできている。公家かぶれと言うか戦国武将らしくないな。だが覇気は凄い。父氏康に勝るとも劣らない圧を感じる。それに身体は細マッチョという感じで流石だ。しかし、口元を扇子で隠しており、この二日の間に揃えたのであろうか、高貴な服装をしていらっしゃるねえ。


 今、ここで何かが起これば卑怯と誹られ周りから攻め掛かられることだろう。だからと言う訳ではないが、武力による衝突は無いと思う。むしろ口上による勝負になる。主に発言するのは光秀に任せるだろうと相手方も含めて皆が思っているかもしれないが俺は先手を打つ。


 「いきなり交渉というのもなんですので、良ければお茶でも飲みながらお話ししましょう。」


 そう言ってこちらからお茶を飲んでみせる。お茶を出したのは今川方だからお茶を飲むのは今川側から飲んでみせるのが流儀だ。しかし、それよりも先に俺が飲んでみせる。目の前で同じ急須で入れてくれたから大丈夫だろう。周りの皆は殿!?と反応して、相手側も目を見開き驚いている。


 「美味しいお茶でございまするな。これが名高い駿河茶でございますか?」


 義元も茶を飲み


 「そうだ。落ち着くな。」


 と慌てずに対処してきた。そこからは雪斎がすかさずに茶を飲み言葉を続ける。


 「信虎殿は現在、無人斎道有と名乗っており我等と京を繋ぐ架け橋となって元気にやっておりまするぞ。もし、機会があれば是非虎高殿も一度連絡を取ってみて下され。私達からも出会ったことを文で伝えさせていただきます。」


 虎高はにこりとし、ありがとうございますると言ってすぐにまた黙った。

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