表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。  作者: ヒバリ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

296/312

296化かし合い

お久しぶりです。

社会人2年目にして不労所得が欲しい作者です。

カクヨムのほうで299話まで更新しました。

見てください。レッツアフィリエイト

新作?の六角の方も毎日更新してます。

実は毛利隆元も執筆中です。

僕にファンタジーの才能はなかったので大人しく歴史物を好きに書きます。



 「御屋形様!穴山殿の陣が襲われております!」


 「見れば分かっておるわい。奴ならば耐え切れるだろう。隣に布陣していた多田と板垣を援軍として向かわせよ。」


 すぐに伝令が走り出していく。近くにいた飯富虎昌が信玄の元へとやってくる。


 「敵の騎馬隊が見えませぬ。我々もすぐに出れる準備をしておきたいと思いまするので、この場を離れる許しを頂きたく…」


 飯富虎昌は長年によって培われた戦の感覚によってこの戦場の違和感を感じ取り信玄に相談しにきていた。


 「あぁ…お主に任せる。」


 信玄も違和感に気づいていたがどのように手を打つかと戦場全体の指揮を取り他のこともマルチタスクでこなしながら考えていた。

 丁度いいタイミングで虎昌が来たこともあり頭も回り経験もある彼に任せることにした。


 「はっ!」


 虎昌ならば何を心配せずとも敵の騎馬隊を止めてくれるはずだ。

 確かに陣を横から崩されそうになったのは肝を冷やされたといえば冷やされた。

 しかし、ただそれだけだ。上杉とはこの程度で終わる男なのか?

 信玄は何か予感めいたものを持って信繁を呼び寄せる。


 「槍隊を我が陣の後方に布陣させておくのだ。」


 「はっ!」


 信繁は何故とも聞かずにただ兄に言われた事に従って動き始めた。

 兄に対する全幅の信頼と何が起きても自分で対処できるという自信の表れであった。


 「板垣と秋山!主らは兵を率いて奴らの後方を脅かせ!やられたままなぞ許さぬぞ!」


 「「はっ!」」



 春日と小山田は第一陣という事もあって既に各々の判断で襲われた穴山の援軍へと向かっている。

 山県が帰ってこれるまでの辛抱だな。

飯富と敵の騎馬隊がぶつかり合った。向こうのほうが突撃を先に始めていた事もありこちらがやや不利といったところか。

 だが、おかしい。なにもおかしくないはずなのだが何かがおかしい。なぜなのだ。この違和感が消えぬのは…


 「おい!上杉実虎の旗は見えるか!すぐに探させろ!」


 違和感に気づいてすぐに偵察の命令を出したが遅かった。


 「御屋形様!後方から騎馬隊を率いた上杉実虎が突撃しております!お逃げください!」


 「ならぬ!信繁に絶対に通すなと伝えよ!」


 ここで逃げればその様子を見た前線の兵達が崩れる。ここで逃げ出すことは許されぬ!


 「はっはっはっ!やってくれたな!」


 信玄は口元がにやけているのを隠そうともせず上杉実虎がやってくる方向をじっと見つめていた。


 「いまその首を取ってやろう!皆命をかけてこの戦を楽しめっ!」


 実虎は普段とは違う血のたぎった顔をむき出しにして武田軍の背後へ向けて突撃を開始した。


 「御屋形様…あなたの意を汲み本隊を動かしましたぞ…。あとは頼みまする。」


 直江は実虎のいない黒姫山から本陣として指揮をとり、御屋形様である実虎が最高のタイミングで戦を楽しめるように差配していたのだった。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ