286決戦
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こいつはコンテスト狙うための作品のつもりです。
反響が良ければそれ以降も書きます。
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286決戦
今川義元
「ふん、雨が降ってきたか。押し返されたのはしょうがないが少しずつまた押し返している。大丈夫だ。」
義元は少しの苛立ちとそれを自覚する自分の冷静さを確認するとさらに指示を出す。
「岡部と朝比奈に早く敵の左翼と右翼を潰す様に命じよ。それと正面兵力に戻した兵達を再度挟撃の兵に回せ。明らかにこちらの方が有利なのだ落ち着いて詰めるのだ。」
「はっ!」
後方に抜けて行った騎馬隊が気になるが、もう確認できないほど後方まで抜けて行った。今からこちらにきても本陣や左翼右翼の援軍には間に合わない。ここが攻めどきだ。
「我々も本陣を前に出すのだ。移動の準備をさせよ!」
遂に義元が戦線を押し上げようとした瞬間斜め後方が騒がしくなる。
「どうしたのだ!」
「お、織田!織田軍です!織田信長本人が後方から奇襲を仕掛けて参りました!!」
「なんだと!」
義元は立ち上がるとその重い煌びやかな鎧を感じさせないほど機敏に後ろへと確認するために向かう。
「クソ!左翼と右翼から援軍が来るまで待つか。正面の敵を突破することを選ぶか。」
この雨のせいで仲間同士の確認も難しいことを考えるとこちらから左翼と右翼に近づくのは自殺行為だと言える。
「ここで迎え撃つ!岡部と朝比奈にすぐに援軍を送る様に伝えよ!ワシの刀を持て!」
「ははっ!」
ここを耐え抜き信長を逆に打てればワシの勝ちだ!
〜〜〜
織田信長
義元の本陣に噛みついて四半刻もしないうちに敵の本陣は崩れ落ちた。敵の左翼と右翼からの援軍も向かっている様だが、こちらの3000の騎馬の突撃はどうしようもない様で彼方此方で兵達が逃げ遅れてあたふたとしている。
その様子を無視して信長はただひたすらに義元の首目掛けて攻撃を続けた。
「殿!騎馬隊の勢いが止まりました!下馬をしての戦闘となりまする!お下がりください!」
側周りの一人が進言する。
「いや!下馬はするがこのまま押し切るのだ!柴田や森にも伝えよ!それとワシの鉄砲を持て!火を絶やすなよ!」
信長は自分の手を握ったり開いたりを無意識にしていた。その手は火照り汗が滲んでいるのがわかった。落ち着かせるために腰の刀を握り締め冷ややかな感触を確かめる。
通り雨だったのか雨が上がり少し青空が見え始めた頃、今川義元であろう白い煌びやかな鎧が見えた。所々泥で汚れている様子だが家臣達と共に我々の兵を近づけず斬り殺している様だ。
「貸せ!」
当たるかどうかは本当に運としか言えない距離だったが不思議と信長は焦ることも不安になることもなくただ静かな気持ちで狙いを定めた引き金を引いた。
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