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北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。  作者: ヒバリ


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 万喜城で軍を整えている間に、交渉をする当てもなかった俺が思い付いた作戦を幸隆と勘助、為頼、光秀を呼んで議論する。


 「俺が思い付いた作戦はこうだ。里見軍が籠っている久留里城の城下町から少し距離が空いたところにある田圃に田植えを行う。


 勿論そのまま無防備にやらせるわけにはいかない為、我らの軍で守りながら黒鍬衆がやる。黒鍬衆を久留里城側で田植えをさせ、奥の離れた方で黒鍬衆が指導しながら安房の農民に農業訓練を施す。


 その間に奴らが攻めてくるなら全力で防衛し、その間に回り込む。攻めてこないならばそのまま続けるだけだ。」


幸隆が驚いて問いかけてくる。


「殿!それは危のうございます。田畑は足が取られて撤退が難しくなりまするし、何よりそんなことをせずとも、フランキ砲を使って城を落とした後に田植えをすればよろしいのではないでしょうか?」


「そうだな。それが正しいだろう。だが城を落としたとしても、野戦をしなければ里見義堯は屈服せぬぞ?俺はあいつを俺の配下として迎え入れたいと思っている。」


 里見義堯は安房の名君であり、北条の面々からも絶賛されているほどの男だ。その息子も合わせて統率 武力どちらも優れている。


 それに内政にも明るい。他の奴らと同様に軍団をまとめる立場を任せてもいいし、義堯を配下に加え活躍させて取り立ててやれば、降った者でも北条では活躍次第で栄達できると他の者も降りやすくなる。


 少し内容は違うが、まずは隗より始めよってな。


「つまりは里見軍を降す為にわざと隙を見せて攻めかけさせるという事ですな。それが目的ならば柵や堀を設置することはむしろ悪手になりまするな。」


「で、あれば鉄砲衆を上手く使いましょう。里見は兵を突撃させてくるでしょう。そこは盾持ちと槍持ちで防ぎます。


 そして騎馬隊に向けて鉄砲を使い撃退しましょう。騎馬隊が崩れたところにこちらの騎馬隊を突っ込ませて、槍で持ち堪えている軍の後ろを乱して本隊を狙いましょう。


 騎馬隊には50騎程竜騎兵にしてみればどうでしょうか?」


幸隆の評価に勘助が即座に戦略を立てる。賢い奴らはいいなあ。助かるぜ。


「よし、ではその作戦で行く!正面部隊は俺と直勝、為頼を指揮官としておく。騎馬隊のまとめには幸隆だ!」


「「「はっ!」」」


 俺が前線に出るのは今回が初となる。万喜城攻めの時は後ろに居るだけで何もしていなかった。今回は農民たちの信頼を得る為にも、俺に負けたと里見義堯に自覚させる意味でも前線にいなければいけない。


 万喜城の農民を引き連れて千葉の方からグルリと周り、椎津城へと向かう。万喜城には500の常備兵を残しておく。


氏政軍4500 鉄砲衆500 黒鍬1000


 向かっている最中に真里谷千葉連合が負けた連絡をもらってわかったのが、


真里谷千葉連合2300 うち原親子1500


 これなら原親子以外の真里谷と千葉を椎津城に残して、原親子を左翼にでもおくか。為頼を右翼、中央を俺と直勝、軍師として勘助。この布陣だな。


 俺たちは椎津城に着いてから一日を休息に当てて、農民たちを守りながら久留里城の田畑を耕し、田植えを始める。


 何度か里見の斥候がやってきたが、わざと見せてやって帰してやる。こうすることで里見義堯へ情報が届くのを期待している。


 〜義堯〜


「それは真なのだな?」


「はっ!北条は農民たちに久留里城の田畑を使って田植えをさせておりまする!軍はガッチリと守っているわけでもなく、柵や堀などもありませぬ!


 我ら里見軍を侮っているとしか思えませぬ!どうかお下知を!」


 伝令の言葉に続き、籠城の苛立ちに耐えかねた配下たちが今回の件でついに爆発して北条攻めを!と騒ぎ立てる。


 ふむ、北条綱成や氏康など戦上手がいるわけでもなく、大将は嫡男の氏政。実質の大将は富永直勝か。裏切った為頼や他国者などの混成軍らしいな。嫡男の箔付けのために我ら里見攻めを任せたのか?どうやら我らを舐め切っておるようだな!


 だが、何か罠があるのではないか?自分の思考や行動が誘導されている嫌な気持ちになる。しかし、配下の様子を見るに、ここに留まるなんていう選択などあり得ぬ。


 よし!腹を括れ!北条を追い返し、逆に上総、下総を攻め獲り、一大勢力を築く契機とするのだ!


「よし!では出陣の準備だ!攻めかかるぞ!」




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― 新着の感想 ―
[一言] 勿論そのまま無防備にやらせるわけにはいかない為、我らの軍で守りながら黒鍬衆がやる。黒鍬衆を久留里城側で田植えをさせ、奥の離れた方で黒鍬衆が指導しながら安房の農民に農業訓練を施す。 とあり…
[一言] あらら、侮っちゃいましたか
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