表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。  作者: ヒバリ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

202/312

202

先遣隊が戻ってきて土地を調べる事ができたので同様に第二目標である苫小牧も調査しそのまま真っ直ぐ相馬の土地へと向かっていった。来る前に伝えていた商人たちの館を置く件についてだ。ここさえ許可を貰えれば今回の目標は全て達成したことになる。

 行きと同様に草野直清殿の館に少数の供回りを連れて向かった。もちろん先触れを出し許可をもらってからきていた。館の前につき、この前のように中に通されると見慣れない男が一人とその護衛であろう人物がいた。年は20代前半で上座にいるため多分相馬当主 相馬盛胤だろうと思い手を突き頭を下げる。


 「お初にお目にかかりまする。北条氏政様配下 里見義堯にございまする。本日はわざわざ足をお運びいただき恐悦至極にございまする。」


 義堯はどのような規模であろうと1大名である相馬盛胤の事を敬う姿勢を見せた。北条ゆかりの者たちが見たならば顔を顰めそうな光景だが、氏政やその配下たちからすればその程度で外交関係が良くなるならば安いものだと考えているだろう。


 「うむ、いかにも相馬盛胤である。我配下である草野直清から貴殿のことを熱心に伝えられてな。是非とも一度話をしてみたいと思っていたのよ。」


 相手からは嫌な雰囲気は感じない。寧ろ何かを狙って見定めようとしているような雰囲気だと気合を入れ直す。


 「そうでございましたか。私に答えられることであればなんでもお答えいたしましょうぞ。」


 「では、お主の主人は何を望んでいるのだ?名高い北条は先祖代々の悲願関八州の長まであと一歩のところだ。佐竹を降すのも時間の問題であろう?その後のことを考えて我々や蝦夷地まで足を運んだと言うのは分かる。もう一歩踏み込もうではないか。伊達と我らを天秤にかけて阿漕に稼ぐおつもりかな?」


 一気に場の雰囲気が重くなった。周りの相馬の人間たちにはこちらを睨みつけるものもいる。草野直清は全く気にしていないようで澄ました顔をしているが。


 「全くそのようなつもりがないと言えば嘘になりますな。稼ぐつもりというよりも民から搾取される分を減らしたいと我が主人である氏政様は考えておられます。」


 殺気がもれているものもいる中義堯は飄々と答える。


 「ほう、民か…。北条の者たちは皆恐ろしいほどに民を大切にしておるな。関東だけではなく他の領地まで気にするとは、面白い。余裕があるからこそできる強者の態度だな。」


 相馬盛胤はクックッと笑いながらじっと義堯を見つめている。今彼の頭の中では北条との関係をどうするかで高速回転していた。


 「氏政殿は我々と同盟を結びたい訳では無いのかな?もし、我々と経済的な同盟を結ぶのであればこちらも色々と便宜を図れるのだが。」


 考えた結果出した答えは北条を後ろ盾につけて利用しようという考えであった。その結果として相馬の中にある程度北条の手が入ってもいいとそろばんを弾いたのだ。


 「そこまではわかりませぬが、多分氏政様は同盟を望んではいらっしゃらないかと。それに結ぶとしても我々はまだ内側を抑えるのに手一杯にございますれば、まずは商人を通じて互いを知りながら関係を持つのがよろしいと愚考申し上げます。」


 「あい、わかった。もしよかったら氏政殿にこう伝えてくれぬか?数年後、もし可能であるならば我が息子をそちらの軍学校というところで学ばせてやってほしいと。」


 周りは何もその話を聞いていなかったのか。殿!それは…!とざわめいていた。


 「義堯殿ならばわかるであろう?氏政殿に息子を預けたところで我々への態度が甘くなったりはせぬし、北条の力を見せつける意味でも良い待遇で迎え入れてくれるだろうさ。惜しいことに我はもう考えは変えられぬし我が配下たちも伊達との戦いに明け暮れ北条に向かう事はできぬ。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] うん、 なんなら今すぐにでも軍学校に入学した方が良いのでは… 善は急げとも言いますしね! ちょうど帰還の最中でしょうから足代はタダ同然! ラッキーですね!御子息さん♪ (ところで御子息さん、…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ