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北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。  作者: ヒバリ


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 氏政は年始の大評定までに全体の計画書のチェックに追われていた。康虎や直勝、幻庵は流石と言うべきか、あらかた綺麗な草案書が出来ていた。そしてそれぞれの連携や予定が重ならず、邪魔にならないように調整する中間管理職が、氏政に回ってきていた。


 「面倒臭すぎる…全ての所に俺が関わっているから仕方がないのだがやり過ぎたかな。」


 だが、やり過ぎなければもっと酷い状態だったかもしれない。上野と下野はまだまだ服従しきっていなかっただろうし、北条を関東の支配者と心の底から従うことは無かった。武力と内政力を見せる必要があった。


 「殿、そのような事をおっしゃる暇が有れば少しでも作業を進めましょう。微力ながら我等もお付き合い致しますので。」


 今俺は自分の作業部屋で小姓や側付き達、正信、次郎法師、秀吉、源太郎、それと見守り役のような形で、幸隆と義堯と共に作業をしていた。


 「だな。まずは軍から行くか。」


 正信に目線をやると彼は頷いて読み上げ始めた。


 「康虎様は現在相模、房総の軍で警備や正規軍を賄っている現状を撤廃するために、上野国 下野国に軍学校で教育を開始。また武蔵にある軍学校から人員を補充し、北関東方面の軍を任せるつもりのようです。」


 「まあ、今は占領してやっと軍を徴兵出来るほどに落ち着いて来たばかりだからな。ここからだろう。何か問題や調整が必要なことはあるか?」


 見渡しながら聞くと、次郎法師が手を上げているので発言を許可した。


 「では、現在内政を行なっている関係で労働力として、次男以降の男手などを徴用しています。軍に回すと一時的にですが労働力の低下が見込まれます。」


 「ならば、常陸方面の流れ者を使えばいかがでしょうか!常陸に対して動くためにあちらに出かけていましたが、人が溢れて職が足りないようです。そのために軍に入る者も多く発展もしていますが。」


 秀吉がそれに合わせて手を上げながら楽しそうに発言する。発言を許可していないことに対して、源太郎は少しムッとしていたが秀吉だからと苦笑していた。彼には何か魅力が溢れているのだ。


 「成る程な。房総の軍を戻す予定だからそれに合わせて彼らを上野、下野に呼び寄せるとしよう。まずはお触れを出さなければな。源太郎、書いておいてくれ。」


 「はっ。付け加えますと、少しずつですが甲斐からやって来ている人員もいますが、そちらはどうしますか?」


 源太郎が書きながらこちらを見て訪ねてくる。


 「甲斐から来た者達は痩せ細っていて体力も無い。最近になって飢えずに済んでいるようだが、まだまだ食料が足りていないのだろう。そのような者達に長距離移動は厳しい。彼等は保護対象だ。労って忠誠心を植え付けることが肝要だと思う。」


 「分かりました。そのように伝えておきます。」


 周りを見ると特に意見はないようなので軽く頷き源太郎に合図する。


 「軍の内訳や割り振りは最後に纏めるとしましょう。次は海についてです。直勝様は現在北条水軍の艦船 伊豆型(ガレオン)を現在10隻 安宅型を30隻 関型80隻 小早150隻を配備しております。今はこの数を集中運用する事でどこにも負けないでしょうが東に西に軍を派遣したいのでこの倍を軍として配備したいそうです。また、それとは別に防衛用にその半分を手元に残しておきたいと。」

 

 周りのものたちは北条海軍の全容を知らなかったのであろうだいぶ驚いており表情に出ていた。ガレオンは現在武装していない商船用のものが15隻ほど存在しておりどれも北条傘下の商人に任せている。指揮官は北条軍のものがやっているので離反して持っていかれることはない。


 「現在造船中、進水待ちのものはどうなっている?」


 源太郎が別の資料を開く。その隣で秀吉がチラチラと気になるのか横から覗こうとしていたので源太郎は少し横に体を寄せながら共に見るようだ。微笑ましくて少し笑ってしまいそうになった。

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