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北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。  作者: ヒバリ


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 「はっ、次は房総に関してになります。こちらは殿が計画された通りに進められております。山奥や、山の麓でも人が出入りしづらい場所、城内などに伊豆で作られているような武器庫となるような一大生産地を用意しております。

 硝石を生産する事も安定してきましたし、地元の鉱山で採れた鉄を使った鉄砲鍛冶や武具鍛治も盛んになっております。現在は伊豆に研究開発と鉱山資源の採掘精製、灰吹法や武器の生産などをやっておりますが、房総では決められたものを大量生産するための場所となる予定です。」


 「農地や街道は既に俺が赴任したときに整備し終えているしな。」


 そう、関東大包囲網の後に本佐倉城に赴任したときには房総の基礎整備はほぼ計画し、実行していたのである。


 「はっ、そのお陰で農地に関しては開墾する手間がありますが、その後は農作業に慣れた者達が従事してくれていますので、生産に関してもあまりこちらの負担になっておりません。」


 「他には報告事項はあるか?」


 「はっ、軍に関してですが先ほど述べた地域は軍学校の設置は完了しており、それとは別に庶民用の文官学校のようなものを各地に作り始めました。今まで寺で行っていた教育をこちら側がしっかりと行い、問題なく優秀な者を採用しております。

 また、副次効果としてこちらを卒業した生徒や学んでいた生徒は、商人や地主の補佐官として出世していきやすくなっているそうです。」


 まずは宗教を民から引き離す方法として統治による実利を示した。次は幼少期からの触れる機会の減少だ。今までは学をつけさせるために寺に子供を派遣する事などがあったがそれを無くし、戸籍の管理もこちらでやり始めたことによって寺への依存度を大きく下げた。


 「大体は想定通りだな。海運の方に移ってくれ。」


 報告官は配っている資料を一枚ペラリと捲ると報告を続ける。


 「はい、では海運についてですが、まずは領内についてです。西は河東から伊豆、相模、武蔵、房総と沿岸沿いに港を整備しております。造船所は伊豆に限定することで技術の流出を防ぎ、商船達の動きを護衛しながら規制する事で上手く回っております。特に伊豆、三崎城、安房の府中などが、それぞれ他と比べ大規模に発展して要所となっております。また、最近は利根川以南の房総の沿岸にも港を整備しようと計画を立てているのは報告されておりますが、まだ骨組みのようです。」


 北条海軍は今の日の元において最強の軍と言っていいだろう。持てる限りの知識を使って時代をできるだけ先取りしているのだから上手くいかなければ困る。そろそろ北海道や沖縄、九州を目指してもいい頃合いか…。


 「では国外について頼む。」


 「はっ、現在西は駿河、三河、尾張、伊勢は通らずに京まで直通で運行しており、毎年朝廷への貢物を贈ったりしている状況です。尾張とは特に交易が盛んであちらの人材をこちらで教育したりもしております。

 また、駿河も先の戦いでこちらが有利に進めたこともあり、今川ではもう抜け出せないほどこちらに依存しております。米の相場を好きなように操作したり、生活必需品の供給源となった事で我々が今いなくなれば、今川は立ち行かなくなる程ではありませんが、大きな混乱が起き半身不随のような状態となるでしょう。


 常陸に関してですがこちらは、陸の関所を撤廃しこちらへの依存度を深めた事もあります。じっくりとやっていくつもりですので船を派遣する事で刺激するようなことはせずに放置していますがいつでも商船を向かわせることは可能です。」

 

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