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北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。  作者: ヒバリ


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 高資を逃すことで確実に仕留めることを選んだ義弘は風魔から高資の首をとったことを確認した後、鳥山城を抑えるための兵を置きながらそのまま大田原城に向かった。その途中で高資の遺体を回収し、高資の首を持って大田原城に開場を迫っていった。既に鳥山城が落ちたことを聞いていた那須残党はそのまま降伏を宣言した。


 「これで下野国の端は抑えた。蘆名に礼を伝えるために将兵を何人か向かわせてくれ。東北に関してはまだ何の命令も受けてはいないが警戒をしておくに越したことはないはずだ。300ずつを各城に置く。それらの兵は周辺の村々を周り残党狩りや統治の周知をさせるのだ、残りの兵で磐城方面を警戒するのだ。」


 警戒するための将には、先程意見を述べてくれた老兵を指名し向かわせた。既に風魔がある程度の土地を下調べして防衛に向いた戦線を組んでいる。それに合わせて兵を置き、無理に戦おうとせずに後ろに控える城の兵に知らせるのが大きな役割だ。


〜〜〜


 北条氏政


 「どうした?」


 氏政は沼田城に義堯を置き、統治の下準備をさせながら本人は河越で報告書の始末や三国峠を固めるための人夫や資材を送る予定を詰め込んでいた。いくら上杉がこちらとは戦いたく無いと言ってはいても警戒しないわけにはいかないのだ。光秀に下野国と上野国の今回手に入れた土地に関する処理を任せていた。


 「はっ、光秀殿から連絡にございます。」


 伝令の兵から渡された手紙を開き読み進めると、義弘が大田原城までを迅速に落としたおかげで最後まで抵抗していた壬生勢力を落とし切り下野国を一応全て支配下に置いたと言うことだった。


 河越に待機させておいた文官や他の土地で経験を積んだ指導のできる文官を順次今回手に入れた土地に向かわせた。その護衛に黒鍬衆を使うことによって作業の効率を上げていっている。特に整備する必要がないところは道を整備してもらっているが、我々の統治に合わせようとすれば必然的に整備が必要になるため結果的に遅れることになるだろう。


 「そうか、しっかりと受け取った。今から返事を書くから少し休憩して待っておれ。」


 「はっ!」


 光秀の指示書にはこのままの統治を続けて問題のない事、あまり始めた兵は人夫として、もしくは磐城方面を警戒するための兵に回すことを伝える。今回の作戦に参加した兵は順次待機していた他の地域の兵と入れ替えている。ずっと任務に就かせていれば士気も下がるしあまりいいことはない。ここは重要な地点以外の兵は新兵を多く送り込むことで経験を積ませる。


 「父上への報告書はこのようなものでいいかな。」


 既に上野国を纏めた時点で最初の報告書を送ってはいたが今回の光秀からの連絡を受け、下野国についての報告書も纏めていた。


 父からは予定通り上野国を守るための三国峠を要塞化すること、下野国の統治を通じて蘆名との連携をとり東北の事情を調べること、佐竹への対応を「一応」しておくことだった。


 佐竹はついに関所を全て撤廃し北条のやり方を模倣するに至った。それによって商人たちは新たな利益を上げる場所へと向かって常陸は持ち直した為、御用商人として忍ばしていた風魔への依存度は下がったが今まで重用していた事もありまだまだ情報は入ってきている。


 それに佐竹から農業に関する指導をしてもらいたいと依頼がきていた。佐竹義昭は順番に北条のやり方を受け入れることで配下たちの不満を抑えて徐々に支配下に組み込まれようとしているらしい。それも壬生のような独立勢力としてではなく北条の配下として組み入れられるために統治 軍事と順次北条の手のものを入れようと考えているらしい。


 これだけで佐竹義昭が傑物なことがわかる。自分の置かれた状況を理解して北条が手出しできないようにしているのだ。義昭は有用さをこちらに示しているから排除される可能性は低いと考えているのだろう。

 

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