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北条氏政転生 関八州どころか東日本は全部俺の物 西は信長に任せて俺は歴史知識を利用して天下統一を手助けします。  作者: ヒバリ


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 明智光秀


 「始まったか…」


 光秀が見つめる先では土煙が上がり敵が蹴散らされていってる。


 「伝令!敵左翼が大きく迂回してこちら側に向かっているとのこと!」


 「わかった!我々は左翼に向かうぞ!者共急げ!」


 鉄砲衆を率いて場所を移動させる。そこには事前に用意しておいた馬防柵と盛り土がある。


 「虎高殿!我々は先に配置につきます!」


 「任せた!こっちはまだ準備が終わってねえ!」


 虎高達は黒鍬衆と共に陣地の形成を手伝っていた。出てきた土を運び盛ったり、馬防柵の為の材料を城や周りから運んだり組み上がったものを陣地に持っていったりしていたのだ。


 それとは別に歩兵隊の装備変更もしていた。刀と盾では馬防柵の効果を最大限に活かせない為槍に変更しているのだが、普段使う槍では短いので長槍を城から運んでいる最中でもあったのだ。準備できた兵から柵の後ろに配置させているがまだまだ後方の交代要員が補充できていなかった。


 「敵はこちらをよく知っているようですな。砲の範囲に入らないところをぐるっと回ってきてしかも、射程の範囲内に入る前からいくつかの分隊規模で離れて向かってきています。」


 「ああ、相手は足利と佐竹と聞いていたが、左翼側はほぼ佐竹のようだ。物見に出ていた風魔から報告が入っている。」


 「佐竹…、今年急に代替わりしたばかりでまだまだ経験の足りない将だと思っていましたがこれは中々に…」


 「左翼側!陣地の形成終わりました!黒鍬隊はこのまま下がり氏政様の元に向かいます!」


 黒鍬隊を纏めている見知った叩き上げの男がこちらに声をかけにきた。


 「ああ、こちらは任せろ!お主達が氏政様の側にいるならば安心して戦える!」


 実際、一番エリートな部隊である黒鍬隊がいる場所が突破されたならばどうしようもないと言える。それに万が一敗走する事になっても彼らならば山川海どこであっても最速で最適な行動が可能であろう。


 「御武運を!」


 黒鍬隊が去っていくのを見つめながら光秀達も配置につく。


 「我々は歩兵隊が守る後ろから好きなように打ち続けられるのだ!馬の耳に念仏かもしれぬが焦らず丁寧に素早く行動せよ!」


 今回の鉄砲衆は交代の弾込め制をとった。敵が分隊規模でくるならば連射よりも一斉射撃を何度も繰り返せる方が大切だと光秀は考えたのだ。


〜〜〜〜


 佐竹義昭 


 「もう少しで敵の陣地に到達できます!しかし、敵は広大な陣地を形成し迎え撃つ用意をしています!形は横列ではなく斜行陣の様です!」


 伝令がこちらに声を上げて伝えてくる。


 「ご苦労!」


 馬鹿正直に横列を組むことはないとは思っていたが鶴翼のような形にしているのか?


 「陣地はどのような様子であった?」


 「はっ!馬防柵とその前に落とし穴がありました。そして後ろ側から鉄の筒のようなものを持った軽装の装備の兵が高台のような場所に登り待機していました!」


 なるほど、馬の突撃を防ぎながら槍や弓隊で迎え撃つ感じなのだな…だが鉄の筒とは?天雷の武器の正体か?しかし、大きさ的には間違いなく別のものの筈だ。まあ、いい左翼側は右翼側が攻撃し始めてから突撃する手筈になっている。さっさと向かわせるか。


 「右翼を陣に取り付かせろ!そしたら天雷の武器の攻撃は来ない!死にたくなければ進むように急かせろ!」


 「はっ!」


 しばらくしてただの塊であった集団の右翼がある程度整然とした形で死に物狂いの突撃を再開した。既に半分以上進んでいた集団は更にその距離をつめる。後方に向かってまだまだ天雷の武器の攻撃を続けられているが前方の集団には攻撃が減っている。やはり、読んでいた通りまだまだ仲間に当たらないように精密な攻撃をするのは難しいのだろうな。


 「左翼側に突撃の合図を送れ!旗を振って伝えるのだ!」


 ある程度の間隔で配置された旗持ちによって端っこに向かっている左翼側にも解るように命令が伝えられているのだ。

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