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異世界転移

転移回は少しだけ…。

後何パートあるかは知りませんが…

まぁ…これからよろしくお願いします。


「それは魔王を倒して貰う為じゃ。」


王様が言った。

本当に魔王退治をしろと?

俺達は一般人だぞ?


「拒否券はねぇのかよ!」


と、さっき勇者と鑑定された俺の友達が言う。

こうなってしまったのは数時間前に遡る。




「暇だねぇ~。」


「いや今授業中だぞ?」


こいつは、壮健宗谷(そうけんそうや)勇者になる予定の奴だ。


キーンコーンカーンコーン

キーンコーンカーンコーーーーン


「よし帰るぞおおおおおおお!」


「えぇ!?まだホームルーム終わって…「良いからぁ!」


「行くぞ!」


「あ、あぁ。」


「おいコラ壮健ぁぁぁ!霊岸ぃぃぃ!」


「っち。モタモタしてるからだぞ~?」


宗谷が呆れた様な感じで見てくる。

おい。お前のせいだろ?


「ほら!走るぞ!」


「はぁ…またこっぴどく怒られそうだ…」


宗谷に連れられて走る。

先生も走ってついて来ているが、俺達高校生に敵うはずもなく。


「ぜぇ…ぜぇ…、おいコラァァァ!ま…てぇ!」


「私が追いかけます!」


あっこりゃ捕まったな。

陸上部の壮健双葉だ。

うん苗字から解る通り宗谷の妹だ。

魔法双剣士となる予定の…。


「っげ!くっそ!分かれるぞ!」


「どうせ捕まる。俺は諦める…「んじゃねぇ!さっさと行ってこーい!」


宗谷に押される。どうせ捕まるのにいいい!


「ぜぇ…ぜぇ…」


それに俺は体力が無い。


「よーし。二人共確保ー。」


「っくそおお!って鷹大丈夫か?」


「いや…大丈夫じゃない…。」

パタリ。


「おい、鷹うううぅぅぅ……」


声が…遠ざかる。




「っは!?此処は!?」


「保健室~。」


保健室の先生…斎藤里奈…聖女になる予定の人だ。


「おぉ!起きたか!鷹!」


「私にも責任があったから起きてよかったわ。」


宗谷。お前のせいだからな?

まぁいいが…。


「あぁ…」


「じゃあ邪魔だからさっさと出てってくんない?」


「「「あっはい。」」」


その時だった。保健室が俺達の周りが…魔方陣の様な物で囲まれたのは。


「は?おいどうなってんだ?」


「…なにか嫌な予感がするわね…。」


「そうね…」


「魔方陣…?」




パァッと言う音と共に、俺達は気絶した。






「ふむ…勇者召喚は成功の様じゃの?」


「っは。国王様!」


「ご苦労じゃった。休んで来るといい。」


「っは。光栄です。」


そう言って謎に鎧を付けた男は帰っていった。

意識ははっきりしてるのに起きれない…喋れない…


「ふむ。どうやら全員起きたようじゃの。暴れられてはいかんから

ちょいと拘束させてもらっとるのじゃ。」


「……!」


宗谷が何かを言った様な気がしなくもなかった。


「あ"あ"あ"!ぜぇ…はぁっ!」


宗谷が怒った様に喋りだした。


「ぜぇっ!此処は!何処だ!」


「ふむ…さすが勇者じゃの。魔法の拘束を解くとは。じゃが。兵士達もおることを忘れるでないぞい。」


宗谷が兵士に剣を突きつけられる。


「っ!」


「ほぉっほぉっほぉ。まぁまぁ落ち着くのじゃ。」


「状況を説明してやろう。聞きたい事はあるかの?」


「あぁ…沢山あるよ!まず。此処は何処だ。」


「ここはフェルトナント王国…そして、お主達でいえば異世界と言う奴じゃな。」


「なら、何故言葉が通じる!」


「それは魔力の力…この世界では魔力があれば言葉は通じる。

魔力量が少ないほど聞こえにくく。魔力量が多いほど聞こえやすくなる。」


「なら何となく予想はついているが…俺達を呼び出した意味は!」


「魔王を倒して貰う為じゃ。」


「俺達に拒否券はねぇのかよ…」


「あるがー魔王を倒さんと帰れんぞ?」


「っ!なんで俺達が知らない世界の為に、知らない国の為に命を懸ける必要がある!」


「ふむ。ならば。魔王がそちらの世界に行く可能性があると言ってもか?」


「なっ!」


「お主らの世界は魔法も無い。剣も無い。それじゃあ魔王軍に殺されてしまうじゃろうな。」


「くっそぉ…。」


「さて、今一度聞く。魔王軍と戦ってくれぬか?」


「ほとんど…強制じゃねぇかよ…。」


「ん?何じゃ?もう一回言ってくれんと聞こえんのう!」


「あぁ!やってやろうじゃねぇかよ!魔王軍を!倒してやるよ!」


「それでよい。」



王様が!うっざい!

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― 新着の感想 ―
[一言] えー
[一言] いい始まりだと思います! 拒否権のない魔王軍との戦闘、世界の危機、どう話を広げるのでしょうか? 楽しみです!
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