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いざ冒険者ギルドへ!

知らない天井…


確か馬車に揺られて眠っちゃったんだっけ?


う〜ん、え、お風呂か食事?なら先にお風呂で。


食事も美味しいし…


・・・オカシイよね


ターニャーと一緒にお風呂入って平然としてた私…

と、言うより気にもしなかった私…

精神の女性化完了してる!?


いや、それよりもこのVIP待遇は何?

寝てる間にターニャーが上手く立ち回ったって事?


対面に座るターニャーを見る。


ちなみに、一緒に食事しようと声をかけて。

対面に座わってもらってすでに食べ終えて此方を笑顔で見つめている。


「如何なさいましたか?」

「いや、何か待遇良すぎる気がして何でだろうって思ってね」

「そのような事でしたか、あれは人にしては中々、わきまえているようでマオ様の正体を他に明かすこともしませんでしたし使えそうですので、マオ様が心配するような事はございません」


危うく叫びそうになるマオ


全然大丈夫じゃないよね?

え、正体バレてるって事?

何で?もしかして鑑定能力持ち!?

人族で鑑定能力持ちとか教会関係者以外は稀何だけど?

あ、そう言えば種族隠蔽してなかった…

どうしよう…魔族の時みたいに邪神プレイでいけるか?


「辺境伯様の準備が整いました。応接室でお待ちですねで準備が完了致しましたらご案内いたします。」


そう言うと執事はやってきた入口の横で待機する。


どどど、どうする!?

考えろ…そういえば会議の時は頷くだけで副官に丸投げしていた指揮官がいたな…腕っぷしだけで頭使うことは優秀な部下に丸投げ…


微笑むターニャーを見るマオ。

ターニャーが優秀かどうかスキルを覗き見てみる。


王の威圧★

対象を畏縮させた場合ステータス半減、思考誘導、行動阻害の状態にさせる。


影の支配者★

特定のスキルを極めた者に与えられる。

影魔法、暗殺術etc…を統合したエキストラスキル


恐怖の魔眼

対象の恐怖心を増幅させる。


無慈悲★

屈服している対象を即死させる事が出来る。


私よりよっぽど魔王してたwww


スペックやばすぎるw

四天王第3よりステータス値高いんだけど?

任しとけば良いんじゃないかな?


とりあえず、ターニャーにやりたい事と禁止する事だけ告げて辺境伯に会いに行った…


途中から…私いらないんじゃね?と隣に座るターニャーの尻尾をモフモフ…

話の内容?覚えてない。むしろ辺境伯の名前覚えづらくて、ハゲで定着してしまった…何か御免なさい…確か名前は…ハ〜ゲ〜辺境伯…ま、良いか…


精神どころか思考まで幼女化が進んでる?…教会なら女神様に話聞けるかな?


そんな事より…冒険者ギルド!

小さい時に憧れた異世界での冒険!

前は、護衛に囲まれ訓練、訓練、また訓練…冒険者達と魔物討伐はやったけど、冒険者にはなれなかった。

つまり!これが私の初冒険!何か違う気がするけど、細かいことは置いといて…ワクワクしていたね!


・・・


冒険者ギルド受付にて…


背の低い人用の受付にはドワーフのオッサンがいた。

その対面にマオ、後ろにターニャー


「やり直しを要求する!」


バンと両手を台に叩きつけて叫ぶマオ


「は?何か問題でもあったか?」


訳がわからないと冒険者登録用の書類に目を通し直す受付


「問題がないのが問題なの!!!冒険者といえば、新人にちょっかいだしたりする洗礼みたいな出来事や、嬢ちゃんみたいな子供は登録出来ん!みたいな一悶着あるはずでしょ!?」


何言ってんだ此奴と考える受付

それを表情や態度に出すことはない?

どうしたものかと髭をさすり…


「嬢ちゃん…その鑑定阻害の腕輪に刻まれてる家紋の意味知ってるか?」

「これ?辺境伯の家紋だよね?」


腕輪を見て首を傾げるマオ


「龍は王家、背面の盾は守護、右の剣は力、左の剣は断罪の許可をあらわしてる。つまり、ここの領主様は王家の後盾があり、貴族様でも罪に問えるんだ、無礼があったらその場で首を跳ねられても誰も文句は言えん。その家紋を知らない冒険者はいない、つまりわざわざ龍の尾を踏む馬鹿はいない。問題何て起こるわけないんだ。わかったかな?」


つまりこの腕輪が悪いと…


「ちなみにそれを外そうとか隠そうとするのはやめときな。」

「何で?」

「昔それで国家反逆罪に問われて斬首刑になった貴族様がいるのさ。嬢ちゃんも死にたくはないだろ?」


頷くマオ


何か思ってたのと違う…私に冒険者のテンプレを…


「どうしてもというなら…仮登録にして初心者講習会を終えたら本登録って事も出来なくはないが…どうする?」

「初心者講習会!やる!やります!やらせてください!」


ざわつきだすギルド内


(おい、あの嬢ちゃん初心者講習会に出るつもりだぞ!?)

(マジかよ…)

(契約書にサインしないといけないし大丈夫じゃね?流石にサインしないだろ)


「サインしたよ。」


(((サインしてるし…)))


「本当に受理して良いんだな?従者の姉ちゃんも止めなくて良いのか?言っちゃあなんだがこの内容は貴族様には地獄だぞ?」


沈黙を貫いていたターニャーが口を開く


「マオ様が望まれるのでしたら、私が口を挟むことはしません。生命の保証はするのでしょ?死なないのであれば問題ありません。」


ハァァ・・・

ため息を吐く受付


「この講習会は死者こそだしていないが再起不能になる奴はいる。本当に良いんだな?」


「良いよ。サクッと始めよう!」

「初心者講習会を開催している冒険者ギルドへの紹介状だ。開催は5日後だからそれまでに"ザクロ"に移動してギルドの受付にこの紹介状を渡せば後戻りは出来んぞ。」


「ありがとう!」


受付から紹介状を受け取り冒険者ギルドを出て行くマオ達


装備頼りの嬢ちゃんは何日持つかね…

目利きでマオの装備が隠蔽を施された国宝クラスと見抜いていたドワーフの受付は事のいきさつをギルマスに報告しに行く。



・・・報告書・・・

冒険者登録名簿


マオ 

Fランク(仮)

初心者講習会契約書署名済み

講習終了後に本契約へ


ターニャー

Aランク

辺境伯様のご要望通りに王家推薦枠として登録いたしました。王への報告は一任致します。


冒険者ギルド支部アード

ギルドマスター



なんてことだ…よりによって初心者講習会に参加するなんて…装備無しだと村の子供ぐらいか…普通なら1日持たんな…なるようにしかならんか…


報告書に昔目を通した辺境伯はソファーに腰掛けて不安を紛らわせようと酒を飲みだす…








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