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100年後に転生するようです。

気がついたら何も無い空間にた。


思考中・・・


最後の記憶は魔王を聖剣で貫いた。

元の世界の記憶はモヤがかかったかのように思い出せない。

異世界での記憶は少しずつ思い出せる…

つまり…

「死後の世界か…」

「死後の世界ではありません。」

女性の声がした方へ視線を向ける


純白の衣装に背中から生えた翼…


「天使?」

「元天使ですね。先程女神になりました。」


先程?俺がここにいるのと関係があるのか?


「貴方は今は、魂だけの存在です。安心して下さいすでに転生先の体は用意されています。」


今度は転生か…出来れば前よりマシな世界が良いな…


「残念ながら、貴方が救った100年後の世界になります。あ、思考を読み取らせてもらっていますので喋らなくても大丈夫ですよ。」


・・・


「前の管理者のク…神は、私にこの世界を丸投げして逃げ出しました。今頃は、前もって提出していた資料をもとに拘束されてるでしょう…」


ク?クズとかクソとか言いおうとした?

最後の微笑みはザマァとか思ってそうだな…


「さて、これからの事をお教えします。まず、このままでは世界間違いなく滅びます。今の世界と私の存在は一蓮托生ですのでやり直しは出来ません。リソースが尽きているので手の施しようもありません。そこで、貴方にはこれ以上負荷がかからないように争いを止めてもらいたいのです。あ、魔族は殺して頂ければ少しはリソースが回復しますので出来ればお願いしたいです。」


つまり、勇者としてまた魔王と戦えと?


「いえ、今回は魔王としてですね…ステータスは村人程度ですが…」


逆に殺されそうだな…


てか、そんなステータスなら触られただけで死ぬんだが…


「鑑定能力と収納能力と、前借り能力までは付与出来ました。制約はありますが出来れば100年は世界を維持してもらいたいです。」


ちなみに今のままだといつ頃に滅ぶんですか?


「3...いえ2ヶ月程が限界でしょうか…」


どないせいちゅうねん!?


「とりあえず、前借り能力の説明にはいりますね。これは武術、魔術の習得、使用する魔力等に関係なく1度使用できます。代償は所持金もしくは経験値になります。レベルが下がることはありません。次に必要な経験値が増えると考えて下さい。返済が終われば再度使用可能になります。使うランクや魔力量に応じて返済値は変動します。」


なるほど…ステータスオープン


名前 マオ

種族 魔王

性別 女

年齢 0歳

レベル 1

生力 20

魔力 10

力  15

守  10

速  10


スキル

前借り★、鑑定★、収納★、女神の加護★


次回必要経験値1000


結論…無理。

成長促進ない上に要求経験値高いとかクソだろw

最弱のスライム300体分とかwww

うん?女?性別変わってるし…

0歳児にどうしろと?


「見た目は12歳ぐらいの可愛い少女ですよ?」


力こそが正義みたいな魔族連中にそんな姿で争いやめろと説得しろと?


「無理ですね。」


詰んどるやん…


「そこをどうにかして下さい。私には加護を与えれる以外何も出来ません。」


女神の加護★

効果 状態異常無効


状態異常無効よりステータス強化系ないと即死するんですが…魔族のステータス下級でも1万超えてるし焼け石に水か…


「気合とかで何とかなりませんか?」


チートアイテムとかありませんか?


「神器等はリソース保つのに前任者が使い果たしまして…」


そもそもなんでこんな状態になるで放置してたんだ?


「実は…あれでも数百の世界を管理している上級神でして…ここ100年で滅びた世界が30もあり管理能力を疑問視された他の上級神からの監視役として私が派遣されたのです。滅びた世界の状況を調べ終えて、他の世界の状況を調べてる時に呼び出しがあり…この世界を押し付けられたのです…監視役を始末出来るとか都合良く考えたんでしょうが…一連のやり取りは母様に筒抜けだったとも知らず馬鹿な奴です…」


笑顔こぇぇぇよ…


・・・これからの事を考える。


1.転生先は魔王城の玉座

2.既に、魔王復活の兆候を察知した四天王達が集結している。

3.俺は12歳ぐらいの少女で触れられただけで死んでしまうくらい弱い。

4.攻め込もうとしている魔族側の勢力を止めないと世界が滅ぶ

5.世界の余命は3ヶ月

6.余命を延ばすにはリソースを増やす必要がある方法として魔族又は高位の魔物を討伐する必要がある。

7.魔族が同族や魔物を討伐してもリソースは増えない


うーむ糞ゲーより酷いな…


「集まってくれてますし"前借り"で殲滅魔法ぶっ放せば大量のリソースが得られませんか?」


わぁぁぁ…魔法放つ前に殺されますからね?


「良い考えかと思ったのですが…」


しれっととんでもないことに言うな…

綺麗な薔薇には棘があるだな…


無言で微笑む女神


やっぱこぇぇぇよw


「とりあえず口先だけでどうにかするしかないわ…」


女神に内容を話す。


1.前任者の神は勇者を召喚しようとした。

2.その召喚に邪神が介入し、邪神が召喚される。

3.前任者の神は邪神に挑むも瞬殺される。

4.邪神は普通の冒険や生活をしたいだけ。

5.邪神は天使を次の神に任命して自身の力を封じたうえで仮の器を用意するように要求する。

6.任命されて女神になった天使はその要求をのむ。

7.仮の器が壊れた場合、邪神の力が溢れ出し世界は滅ぶ。


・・・どう?


「生まれながらにして力が強すぎるが故に孤独?だから普通の人に憧れたのは無理がありませんか?」


え、そこ?それは大丈夫よりな設定と思うんだけど?


「そういうものですか?ふむ…まあ、ある程度リソース増えるまでは貴方だけが頼りなので、お願いしますね?私まだやりたい事いーぱいあるんですからね?本当にお願いしますね?」


努力はしてみます…


こうして勇者は100年後の世界に"魔王マオ"として村人程度のステータスで転生するのであった…

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