よくあるVRMMOプレイ記録風小説みたいなやつ。
ゲーマー待望の家庭用フルダイブ型ゲームが発売されて早10年。様々なゲームが発売され、ゲーマーである俺も幾つもプレイしてきた。
発売当初は、脳へ悪い影響があるだの、成長を妨げるだの、引きこもりが増えるだの、それなりに社会問題になった。今では安全性が考慮された規制がしっかりしているとかで、特に問題なくルールの範囲内で自由にプレイすることが出来ている。
正直、この手の問題は良く分からなかったのであまり覚えていない。俺的には、やりたいゲームを全力でプレイ出来ればそれでいいのだ。大丈夫だ、問題ない。
さて。そんな中、某有名ゲーム会社から人気シリーズの最新作が先月発売された。それは、MMOと呼ばれるジャンルのゲームだった。
まるで異世界に転移してしまったかのようなリアルさ、従来のゲームほどシステムに頼らず戦う時の現実感、AIとは思えない住人たちとの会話、エリア解放などしなくてもある程度の資金と戦闘をこなせる技術さえあればどこまでも行ける自由さ―――間違いなく史上最高のゲームと言えるだろう。少なくとも、俺にとっては。
そんな世界の中で、何故か俺は、ひたすら働いていた。
「あ~~~~……クソねみぃ」
泊まり込みでの仕事は今日で3日…いや、たった今4日目に突入した。ちなみに平均睡眠時間は4時間だ。きつい。俺は少なくとも8時間は寝たい。じゃないと体調崩しかねないのだ、という理由付けをして是非とも今すぐ12時間くらい寝たい。
「あ~~…あ~~…なんでゲーム内でこんなに仕事しなきゃならんのだ……」
それもこれも、新規参入プレイヤーが物資の買い占めをしてしまったせいだ。そうだ、俺は何も悪くない。悪くないんだ! くそぅ!
そう内心叫びながら、俺はまた死んだ魚の目をして事務作業をこなしていくのであった。
……ちくしょう!!!!!
*755文字