表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あべこべ、貞操逆転物の原点とは。

作者: 久永匡文

私は無類の貞操逆転物好きです、どんな作品でも読みますが貞操逆転物は迷わず読んでしまいます。


 ある時私が何時ものように貞操逆転物の小説を読んでいるとふと疑問に思った事が有ります、貞操逆転はいったい何が始まりだったのかと。


 そもそも貞操逆転物とは男女の貞操観念がその名の通り逆転している世界観を指します。


 近似したジャンルに美醜逆転が有りますが、これはまた別です。もし機会が在るのならば是非とも読んで頂きたいジャンルでは、ありますが。


 少し調べていると幾つかの事柄が分かってきました、まず貞操逆転物を流行らせたのは漫画家の天原様の著書、『貞操逆転世界』である。これは成人向けの俗に言うエロ漫画で冴えない少年がある日突然貞操観念が逆転した世界に迷い混み、その世界で情欲に耽る、そんな内容の漫画です。


 この『貞操逆転世界』はシリーズ物であり、後にアダルトビデオになったりウェブ雑誌で連載されたりもしました。


 この他にもやる夫のSSが原点であるという説やそもそもそんなに珍しいジャンルでもなかったという説も有りました。


 しかし私はある時其らしい物を見つけました。ついこの間の事です、芥川龍之介の短編集を読んでいるとある作品に目がいきました。『河童』です。内容はある精神病院である患者が決まって話す物語りがあります、それは河童の世界の話でした。ある時青年は森で足を滑らせると河童の集落に落ちつきます。河童の文化は独特で人間とは価値観が正反対なのです、不純な交遊が推奨され流産も産まれてくる赤子に「産まれたいか?」と聞いてから産む、そんな文化でした。しかし特筆すべきはそんな所ではありません。このお話しでわ河童の女は男を追い回すそうです、それも男が精神的に参って仕舞うほど。


 この『河童』は主人公の友人の河童が女にしつこく縋られ精神を病み自殺してしまいそれを切っ掛けに人間の社会に帰る、というお話しです。そのあと主人公は人間の社会に絶望し河童の集落に戻ろうとしたときに警察に捕まりその結果この精神病院に入れられる。そんな物語りです。


 この河童の文化はまさに貞操逆転と言えるのではないでしょうか。『河童』自体は芥川龍之介らしい何処か人間社会を皮肉った内容です。しかしこんなに昔から有るとは驚きです、流石は文豪と言った所でしょうか。


 今回私が調べる事が出来たのは此処までです、皆さんも自分の好きな物のルーツを探ってみては?



 此処まで読んで頂きたい有り難う御座いした。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 貞操逆転ではないですが、男女逆転はそれなりにありますよ。 もう廃盤になっているようですが、海外ファンタジーで「ようこそ、女たちの王国へ」というのが私にとっては初めての男女逆転物です。 きっち…
[一言] すみません。記事とは直接関係ないのですが、じつは貞操逆転モノのエロゲはやったことがあります。 中身は女子が凄く積極的だったり、性犯罪と言えば女性だったりととてもうひゃひゃな世界観でした。 …
[一言] 逆転にも色々種類がありますね 美醜に伴う性的価値観の逆転ですと、同じなろう作品になりますが 男女あべこべ物語というのが天原さんの作品より前にありましたし、18禁ゲームにはなりますがその前にも…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ