普通ではない授業
途中で寝てしまいましたが・・
どうぞ!!
教室に戻った俺だが・・・・・やっぱりというか・・・案の定、人は少なかった。
クラスの奴の大半は、グラウンドや図書室。それから実験室に行っているらしい。
軽くクラス紹介でもしておくかな・・・危ない奴ばかりだけど・・
幼馴染の内の一人、峰内亮
コイツは名前はカッコいいから、ハンサム!!と決め付けられない奴だ。
ん・・・顔はまぁ、いいとしよう。問題は次である。
峰内は・・・・除草・・もとい・・女装ファンなのだ!!
ふぅ〜ん・・・・・そういう本好きなんだ・・違う!!そういう意味ではない!!
男なのに女の制服を着て学校に来ている・・・そういえばいいだろう。
しかも、理事長はこの事を許しているらしく、先生達も普通に女として接している。
男の匂いがする奴が着ていたら笑う・・もしくは通報・・ぐらいだろうが・・・
あえて言おう!!似合いすぎている!!
髪は少し茶色がかっていて、長さは背中ぐらいだろうか・・白色の肌、大きい目・・・・
男にはまったく見えない!!そして笑えない!!
ファンも多い。ざっと・・・・・1200人ぐらい?ちなみに本校の生徒数は5000人。
本当の事言ってあげれば?だと・・・安心しろ。コイツら全員がこの事を知っているから。
備考だが、こいつは体育も女子のトコだ。
はい、次!!
幼馴染の内の二人目・・・蒼伊海
蒼い目・・・青い髪をポニーにしている蒼伊は・・・運動が得意だ。
マンガにいそうだろ?こんな子。
ここからが本題だ。海は、本を読むのが大好きだ。何だ・・・普通じゃん。
いや、これが普通ではないいんだな・・・・・・・・・
俺が蒼伊の席に行き、現在本を読んでいる蒼伊に声をかけてみようじゃないか。
そうすれば、コイツがどれだけ本好きかわかるだろう。
実際に・・・やってみた。
「なぁ、海、今日は何読んでんだ?」
「・・・・・・・・・・(ページをめくる)」
「おぉーい・・・蒼伊さん?」
「・・・・・・・・・・(ページをめくる)」
「聞いてるか?」
「・・・・・・・・・・(ページをめくる)」
この調子で十分経過・・・
な・・・・・わ、わかっただろう・・・・・・・。
おかげでノドはかすれ・・・エネルギーも残り少ない。 てか、ヤバイ。
俺は海に費やしたエネルギーを回復すべく、残りの昼休みは自分の席で寝る事にした。
やっぱり机で寝る事ほどいいものは無いよな。天国だ。
昼休み残り時間・・・約一時間。この学校の普通ではない事の内に入るが、俺はコレを気に入っている。
俺の意識は深い眠りに沈んでいく・・・・
沈んで・・・・
沈・・・・・・・・
どれくらいたっただろう・・・・
「―みや君・・・」
だれかが・・・・俺を呼んでいる・・・・
「―みや君・・・」
うるさいな・・・・人が寝ているのに・・・・
「―宮君・・・」
うるさい・・・
「―め宮君・・・」
うるさい・・
「夢宮君!!!」
「うるさい!!!!」
頭がガンガンする・・。どうやら、寝すぎたようだ。しかし・・・なんだこの空気は・・・
こう・・・楽しい事が起こりそうだけど、俺だけ別?みたいな・・・・
それは置いといて・・・・・・・
目が覚めた俺が真っ先に目にしたもの・・・・
それは・・・・
「夢宮君・・・・授業中ですよ♪」
笑いながらこっちを見ているクラスメートと、
笑いながらこっちを見てくる先生だった。手にはメイド服が・・・・
人物紹介・・・は、今はパス!!言い訳考えないとヤバイからな!!
「夢宮君?寝ていた子にはお仕置きですよ♪」
先生・・・その笑顔は怖いです。
「ヤダな〜先生。俺は少し最近の事件について推理をしていた所ですよ。」
よし!!完璧だ!!これなら言えと言われても言える!!推理してたからな!!家で!!
「授業中に考える事ですか〜?」
敗北1・・・先生がこっちに一歩足を進める。
「依頼されてましてね。」
これはいける!!多分・・・・
「そういう事は家でやりましょうか?」
敗北2・・・・このままではメイド服を着させられる事であろう!!ヤバすぎる。
3ターン目までには勝負を決めないと・・・・・
「ちゃんと、家で考えましたよ!!・・・・て!!しまったぁぁ!!」
「家で考えてましたか・・・という事はさっきの言葉はウソに?」
終わったな・・・・ミニスカメイド服&ニーソックス&ネコ耳・尻尾を持った先生が近づいてくる。
マジで死ぬ・・・・精神的に・・な。
こんな時に役立つのは幼馴染である。俺は前の席の女子と喋っている峰内に助けを求めた。
「峰内〜昨日、ハンバーガ奢ってやったろ?何かフォローしてくれ!!」
女装好き幼馴染・・・頼むぞ!!
「大丈夫♪悠、絶対似合うからさ♪」
うん、そんな笑顔で言われても・・・・てか、アイツ・・・フォローの意味が違う!!!
そして、亮のトドメ・・・
「じゃ・・・・多数決で決めようよ!!
悠に女装が似合うと思う人!!」
さて・・・予想はしていたが・・・結果は
賛成・・・・全員
反対・・・・俺
「・・・・・さてと・・・じゃ、先生。ちょっと頭が痛いので早退します。」
逃げるしかないよな・・・この場合。
そして先生が口を開く前にダッシュ!!今の俺ならマッハ2くらいは出せるハズ・・・・・・
「はへ?」
だったのだが・・・・あれ?体が動かない。
「やっと効いてきましたね・・・・・・・・痺れ薬。」
「って!!なんでアンタはそんな物持ってんだ!!」
「友達から・・・ちょっとね・・・・・」
「危ない!!この人の友達って何!!」
「さてと・・・・・お仕置きタイムですよ♪」
先生が笑いながら近づいてくる。
やめろ・・・それだけは・・・来るな・・・来るな・・・
「ぎゃぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
授業中の校舎に、俺の断末魔の悲鳴が響いた。
五分後・・・・・・
「何で・・・・女装なんだ・・・・・・」
ホント悲しい。スカートは短いしスース―する。ニーソックスは股関節ギリギリくらいまであるし・・
ていうか・・・・メイド服ってなによ・・・あぁ・・・そうか・・先生の趣味か・・・
なんか、周りで
「夢宮・・・似合いすぎ!!」「その赤くなった顔が可愛い!!」「萌える。」
などと言われる度に俺のライフポイントは少なくなっていく。ははははは・・・死にてぇ・・・
と、俺が呆けてると先生がトドメをさした。
「夢宮ちゃん♪放課後、この格好で教室に残ってくださいね♪」
うん・・・・死にたい。先生・・・ちゃんて何よ?呼び名を変えるなよな・・・
ん?待てよ・・・・先生の言動で今、おかしい所が・・・・
「先生・・・・この格好で?」
「そうです。さすが探偵。わかってますね。」
「え・・・てことは放課後までずっと?」
「はい♪」
終わったな・・・・・俺・・・・
いや・・・疲れました。
感想を待っています。てか、ください!!
では・・・・・