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第4話 お前は…
俺はハーデスに支えられながら酒場に入った。
酒場の中は暖炉の火で暖かく、寒夜で凍えた体を暖かくほぐしてくれた。
ハーデスが温かい飲み物を注文してくれた。
温かい飲み物を飲みながら少し休憩した後で、ハーデスが話し始めた。
聞いてみると、なんということだろうか。
やけに顔と身なりがいいとは思っていたがこの男。
メアリーゼ王女の許嫁だ。
ならば俺の事を”妻”と呼んでいたのも納得だ。
ハーデスの会話をうんうんと頷きながら聞きながら俺はメアリーゼ様のことを思い出していた。