7:不思議な結城
…全部不思議を入れるの、結構大変で…。
その内全然違くなる可能性が…。
こういうのは、憂鬱と言うのだろうか。
多分、そうなのだろう。
ずっと、何かが引っかかったみたいな気分。だから、きっと私は憂鬱なのだろう。
…とか。思ってみたり。
いや、あのね、本当は思ってないよ?話に入るにあたって、前置きが必要なんだって。
……何言ってるんだろう、私。
「何、道端で百面相してるんだよ。お前は」
…こんな皮肉口たたくのなんて…。
「……………何で朝っぱらから結城なんかに会わなきゃいけないの?私はあんたのせいで今日も憂鬱」
「はい?」
「だから、結城に会いたくなかったの」
「…何だよ、妙に突っかかって来るな。…何かあったのかよ」
「………うん」
結城こそ、妙に優しい。いつもとは違う…。まぁ、非日常がやってきた訳だし、だからかな。
だから、今日はその優しさに甘える事にした。
「昨日ね…摩雪君の前で泣いちゃった」
「そらまた…」
そう言いながら苦笑する。
…意地悪な笑い方じゃ無くて。
そのまま、くしゃっと頭を撫でられた。そして、抱き寄せる。
びっくり。結城ってこんな事するタイプじゃなかった…と、思うけど。
「ごめん。何か、いろいろ巻き込んで。…お前が辛いのは、分かる。……でも、オレも辛いんだ」
「…うん」
ちなみに、ここは人が全然通らない裏路地だったりする。
だから、人目を気にしたりしなくて良い。大通りからは見えにくい。裏返せば見られてるのも分かりにくい訳で。
後ろからの視線。それに気付くことが最後までできなかった。
誤字脱字があったら、是非!教えてください。