18:それは、気のせいですか?
キー…キー…キー…
錆びたブランコをこぐと、耳障りな音がした。
けれど、今はそんな事はどうでも良い。
そんな事では無くて…もっと、大切な話し。
誰か、話すきっかけ作ってくれないかなぁ…。何か、言いにくい。
愛莉だけに限らず、皆思っている事は同じだった。
はぁ…。
どこからか、ため息が聞こえてくる。…誰だろ…。
「お前だろ」
「私?!」
あ…私か。
じゃなくて!
「何で分かったの…?」
「お前が単細胞だから、考えてる事位お見通しなんだよ」
「また!また単細胞って言った!!」
「事実だろ」
くすくす笑いだす結城を見てはっとする。
そう言えば…結城、最近笑ってなかったかも。そりゃ、いろいろあったし…。やっぱりいっぱい悩んでたんだ。
「当たり前だろ。でも、それはお前も同じだろ。…辛かった?」
「少し…。でも…あ、もうだから~!!!」
「あのぉ、話しが見えないんですが」
「結城ってばね、私の考えてる事透視して馬鹿にして笑いだして暴言吐いて、それで…それでね」
「?」
心配してくれた。自分も辛いのに、私なんかの事…。
「また言う。私なんかって」
「でも…だから…じゃなくて、除かないでよ。恥ずかしいでしょ!!」
「え?!愛莉ちゃん、恥ずかしい事考えてたの?!結城、例えば何だ!!」
「例えば、そうだなぁ」
やめてってば!!!
「……ん。内緒」
もう!心臓に悪いってばぁ…。
「何で?」
「お前には勿体ない。だから、言えない」
「はぁ?!何だよそれー!!」
「トップシークレット。国家機密」
「いやいや、国家機密って範囲広いから」
「じゃあ、愛莉とオレの内緒事」
「余計腹立つ」
「言っとけ」
本当、仲良いんだから。ずっと前も二人は仲良かったんだろうなぁ…。
そんな事を思っていると、結城と視線が合う。
何だか悲しそうな表情をしたように見えたのは、きっと…絶対、私の気のせいだ。
あ~、何か切なくなってきた。
やめて!!
私切ないの苦手なの~~~ 泣