12:不思議な… ~愛莉~
今現在、下校中。(ちなみに、愛莉は帰宅部)
やっと放課後…。
何か、だるい…。
これが愛莉の今の素直な気持ちだった。
でも、考えないとスッキリしない事がある。これは放っておいては気持ち悪い。
と言うのも素直な気持ち。
それは、昼休み 繰り広げられた会話内容一部抜粋。
『それに、オレは摩雪……お前に負けるつもりは無い』
『オレだって負けない。――――負けるつもりなんて無い』
って、これ どーゆう事なんだろう。
きっと私なんかには計り知れない何かがあるんだろうけど。でも、二人は話すの(再会してから)は今日が初めてのはず。
じゃあ、この会話は何?
負けないって事はライバルって事で、何の争い?何の取り合い?
分からない。
全然分からない。
何にも分からない。
私は、何も彼らの事が分からない。
あ、やば。また泣きたくなってきた。私ってば、泣きっぱなし。ずっと泣いてる。
だって、だって っ私だって何とかしてあげたい。何とか、したい。
たとえ、おせっかいでも、彼らの邪魔になるんだとしても。
…それに、結城は摩雪君が記憶喪失って知らない。ただ、自分を忘れただけだと思ってる。
これは、何とか場を見つけて 教えてあげなくっちゃ。
あふれ出てきた涙をぐっと拭う。
頑張って強くならなくちゃ。