11:二人はライバル?
「知ってる?…えっと、摩雪君が結城を」
「そう、知ってる。愛莉ちゃん同じく夢の中で。オレの夢ってすげぇ」
そう言う摩雪君はウソついてる風には見えないし。実際ついてないんだろうし。
って事は私みたいに結城は、夢の中で摩雪君と会ってるって事…になる訳だけど…。そんな事、結城は一言も言ってなかったし。
あ、でも結城は摩雪君知ってるから出てきたって不思議は無いんだ。
あぁぁあ…訳分からん!!
その気持ちは結城も同じらしく、頭をぼりぼりかいている。
「二人とも…どうしたんだ?」
…そっか、摩雪君は知らないのか。
結城に目配せすると、首を横にふる。確かに今は早すぎるかもしれない。
記憶を失くしているだけでも、ショックやら 混乱やらで頭ぐるぐる状態だろうし、こんな事実を突き付けられたら摩雪君は自分を失ってしまうかもしれない。
「なんでも無い。ごめんね、騒いじゃって。でも…」
「詮索はしない。さっきも言っただろ?」
「うん。ごめん。…時が来たら、話す」
「…って事は、オレも関係あるって事か。分かった…それまでに覚悟決めとく」
「……中途半端な覚悟ならいらない」
「誰が中途半端な覚悟するって言った?オレは本気だ」
「流石、オレの――――――――」
兄貴、だな。
くすっと笑みをもらして、
「それに、オレは摩雪……お前に
負けるつもりは無い」
これまた意味ありげな事を吐いて、その場を立ち去る。
「オレだって負けない。――――負けるつもりなんて無い」
…自分で書いてて分からなくなった件。