第二十四話
唇を合わせあう二人は、互いに思いを伝えあう。
ウェインから贈られた言葉の数々に華火は、嬉しくて自然と涙が溢れていた。
愛おしいという思いが溢れ、涙となって頬を伝う。
それに気が付いたウェインは、華火から溢れた、この世で一番美しい涙を唇で拭った。
「エルケディアナカン。アンネモグ、ウリエチアノメヅエツキアワコムハナビ、アラネダカノネドゥオネロオィーエチアノットム……、アネツンアン?」
「嫌です……。わたし、うぇいんさんの傍で笑っていたいです……」
「アア」
そう言い合った後、二人は再び唇を合わせていた。
キスの合間に思いを告げ合い、華火の呼吸を整える間にぎゅっと抱きしめあい、そしてキスをする。
激しいキスは、華火の心を満たしたが、体の方はそれについていけなかったのだ。
気が付けば、華火はウェインの腕の中で意識を失っていたのだった。
次に華火が気が付いた時、とても温かく居心地のいい場所で目を覚ましたのだ。
優しい温かさと、安心する匂い。
それをもっと感じたくて、華火はスンスンとその温かいものと匂いを感じようとしたのだ。
すると、頭の上からくすくすとした笑い声が聞こえ、驚いた華火は視線を上げていた。
そこには、いつもはきちんとセットしている銀髪を乱したウェインがいたのだ。
「ふえ? はきゃーーーーーー!! えっ? なななななな……なんで?! 夢? 夢なの? それなら、もっとギューッとして……」
ウェインの腕の中で目を覚ました華火は、混乱して、ウェインの胸にぎゅっと自分から抱き着いたのだ。
耳に聞こえる、ドキドキと高鳴る鼓動と、開けたシャツの合わせ目から覗くすべすべの肌の感触にハタと気が付く。
これが夢ではないということにだ。
自分から抱き着いた手前、どうしたらいいのか分からずにいると、頭上から恥ずかしそうな声が聞こえてきたのだ。
『そこまで積極的になられると、流石の俺も手を出したくなるから、勘弁してくれ……』
その声に華火は違和感を感じる。
何故か、以前よりも言葉として認識しやすく感じたのだ。
そして、昨日の出来事を思い出し、頬を染めながらも、言葉が通じ合ったように思ったのは夢の中の出来事だったのかとガッカリとするのだ。
そんな華火の様子に気が付いたウェインが、『ごめんな?』と小さく呟いた後に、触れるだけのキスをしてきたのだ。
昨日知った、柔らかい感触に驚いていると、再びウェインの声が聞こえてきたのだ。
「アクラカウ?」
不思議なことに、ウェインの言っている言葉が分かった華火は驚きに目を丸くさせた。
「え? 言葉が分かる……。どうして?」
そう言って、目を白黒させている華火の唇に指先で触れたウェインは、自分の考えを口にするのだ。
「アガドゥカロソ、ウラカワガボトコツルソウシク……、ウオモータドン。イサダツ、エディケチジチアハクオク、アタマベタタグンーキズ、アドゥオユラヌカナラカワガボトク」
ウェインからの説明に、華火はボフンと顔を真っ赤にさせていた。
「そそそそ……それって、お話をするたびに、キスをしないといけないの……?!」
そう言って、オロオロとする華火に向かって、ウェインは甘い微笑みを向けて言うのだ。
「オィーセルアヘロ。エカダニクソツハナビアラクリケダグシク。アカィアフハナビ?」
聞こえてきたウェインの言葉に、プルプルと頭を振った華火は、恥ずかしそうにしながらもはっきりと気持ちを口にしていた。
「いいえ! わたしもうれしいです!!」
華火がそう言うも、ウェインは困ったような顔をした後に、華火にキスをしてきたのだ。
「ンエモグ……。アディアチマテリカガクオク。アクレルケッチーアクチウオム?」
そう言われた華火は、もじもじとした後に、再び口を開いていた。
「~~~~~……。わたしも、うぇいんさんとキスできるの嬉しいです!!」
華火の言葉を聞いたウェインは、もう一度華火の唇を奪ったのだ。
そして、先ほどよりもしっかりとその甘い唇を味わうのだ。
「うぇいんさん?」
「アンネモグ。アボトコニクタス、エディアチマッタカニラタグシク……。アドゥブオジアデデロク。オディチウオム……。ハナビ、エルケッチオディチウオム」
そんなことを言われてしまった華火は、再びもじもじとした後に、ウェインの瞳をしっかりと見つめて言うのだ。
「~~~~~~~!! わたし……、あの……その……。うぇいんさんとキスするの嬉しいです!!」
恥ずかしそうにしながらもしっかりとそう言い切る華火が愛おしくて、ウェインは、その愛する存在をぎゅっと抱きしめて、何度もキスを繰り返すのだった。




