第四十三話
こうして、ウェインの元に文字通り飛んできた華火だった。
華火の話を聞いたウェインは、複雑そうな顔をした後、困ったような表情で言うのだ。
「アクオス……。アッタカチアオメロ。オィーセルエテアインハナビ」
そう言って、華火をぎゅっと抱きしめたのだ。
それでも、これだけは言わせてくれと怒った顔を華火に向けた。
「エルケディアニスオマハユツム」
「はい……」
「オテロス、アニアナラナベレカナラマヤインハナビ……」
「え?」
「アッタミセヅンオキカモウハナビウコィクテキニアヅンオモニアケソニタテロ……。イアナムス」
ウェインの言葉に、華火はぷうっと頬を膨らませていた。
そして、ウェインの瞳を見つめて、言い切ったのだ。
「わたしの問題でもあります。だって、わたしは、この世界で、うぇいんさんの隣で生きるって決めたんです。だから、巻き込んだなんて思わないでください。わたしのこの力は、きっとこの時のために与えられたんだって思えたんです。だから、わたしは巻き込まれたなんて思ってません!!」
「ウオタギラ」
「はい!」
話の区切りが付いたところで、ウェインは、華火が気を失っている間の出来事を話してくれたのだ。
華火が瘴気を払ってくれたお陰で、今のところ結界の復旧が出来たということ。
そのため、様子見として一部の部隊は残留させて、ウェインは報告のために王都に戻ることになったことをだ。
そして、この瘴気問題の根本的解決について、王都で話し合うことを聞いた華火は、決意を込めた瞳でウェインに言っていた。
「わたしに、手伝わせてください!!」
最初は断ろうとしたウェインだったが、華火が意外と頑固なことを知ってしまった今、どうしたものかと返事を迷っていた時、マリアに言われてしまったのだ。
手を借りればいいと。そして、華火を守ればいいのだと。
こうして、華火をウェインに引き合わせることとなった問題は解決へと向かっていくこととなるのだ。
王都に戻るにあたり、テレポートを使うことを提案しようとした華火だったが、使い慣れない力に体の方がついて行かず、酷い頭痛のせいで数日の間、超能力を使えなくなっていたのだ。
王都に戻るころには、テレパシーを使えるほど回復していた。




