表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

コント「サイン」

作者: ブーブク
掲載日:2021/04/03

登場人物3名:秘密結社の幹部、総理大臣、国民A


ナレーション:ここは闇の秘密結社が世界を動かしている世界。秘密結社は世界各国で戦争を起こしたり、病気を発生させたりして、世界をコントロールしていた。だが、そんな中、賢く、協調性が高く、口がかたくて忠実な人々が集まったある国が存在した


秘密結社幹部、モニター越しに世界の映像を視ながら「クックックッ。うまく世界が混乱してきたな、これで我々の思いのままだ」


総理大臣が部屋に入ってきてお辞儀をする「お呼びでしょうか」


幹部「おお、来たか。総理大臣よ、命令だ。隣の国と戦争をしろ。あと、戦争難民をもっと受け入れる準備をするんだ」


総理大臣「わかりました。では早速、国民を洗脳しましょう」(舞台、暗転)



今度は国民Aが床に寝転んでテレビのニュースを見ている

テレビの声「今日、総理大臣が緊急会見を開き、記者の質疑応答に答えました」総理大臣の顔が映る


総理大臣「今日、B国が領土を無断で侵入してきた件ですが、戦車に乗って、中学校のグラウンドを一周して帰って行ったのを確認しました。とんでもないことですよ!B国にはまことに遺憾であると伝えました」


記者「政府としての対応は何か考えていますか」


総理大臣「ええ、これからB国とは開戦も辞さない構えです。我が国が自分で決めたことです」総理大臣、ピースサインをして、急にその手をさかさまにする


国民A「あ。逆ピースだ。そうか、じゃ戦争はするつもりはないんだ。自分たちで決めたことじゃなくて、俺は踊らされてるからな、と。わかった」


記者「なるほど。次に移民の問題ですが、受け入れ数が少ないのは先進国でわが国だけですが、いかがなものでしょうか」


総理大臣「国際社会と歩調を合わせるために移民の数をさらに増やさなければなりません。皆様には友愛の精神で生きてほしいです」ピースサインをして、手をさかさまにする


国民A「逆か。これ以上移民は増やさない、と。オーケー!わかった」(舞台、暗転)



幹部がモニター室で座ってうなっている。そこへ総理大臣が入ってくる

総理「お呼びでしょうか」


幹部「お前の国だが、成果がかんばしくないようだが…」


総理「はい、ちゃんと国民には伝えたのですが」


幹部「知っている。ちゃんとここでテレビの記者会見もチェックした。たしかに戦争にも前向き、難民受け入れの下地もつくろうと努力をしていたのは認めるが…」


総理「不甲斐なく、申し訳ありません」


幹部「いったいなぜ…国民に我々のことを教えてはいまいな?」


総理「まさか!とんでもありません」


幹部「お前の国のネット掲示板もくまなく点検した。(モニターを視ながら)この20ちゃんねるという掲示板を読むとだ………(幹部の後ろのスクリーンに、掲示板の書き込みと、その書き込みの横にユーザーたちの写真が出る。すべて逆ピースをして笑顔の写真ばかり)「もう戦争するしかないでしょ」「友愛のためにどんどん移民受け入れよう」「総理が言ってたんだから僕たちもその通り頑張らないと」このようにマインドコントロールはうまくいっているようなのだが、成果につながらないんだよな」


総理「努力はしているのですが」


幹部「(写真見て)ん?何だこのカニみたいなのは」


総理「何でしょうね」


幹部「妙だな…すぐやめさせろ」


総理「はい」


幹部「ところで今度、お前の国で例の病気をはやらせようと思う。協力してくれ」


総理「わかりました」(舞台、暗転)



国民A、テレビを見ている

テレビ「今日、総理が謎の病気についての緊急記者会見を開きました」

逆立ちしている総理の顔がアップで映り、しゃべり始める

総理「ええ…ただいま病床が確保できていませんが、引き続き努力をしていきたいと思います」

国民A「逆か!病院大丈夫だし、努力はしないんだ」

総理「いまだ正体不明の病気で、治療方法は見つかっておりません」

(節分行事の画面になり、神社の境内から試験管に入った液体を集まって来た人々に「鬼はーそと、福はーうち!」と言って、かけている映像)

国民A「あれ抗体?何かまいてる?じゃ、大丈夫か」

再び、逆立ちしている総理の顔を映し「3月ですが、密にならないように花見は避けてくださいね」

国民A「さて、出かけるか」(舞台、暗転)



幹部、モニターの前に座って不機嫌そうな顔。そこへ総理が入ってくる

総理「どうかしましたか」


幹部「これだ(後ろのスクリーンで、花見客でごったがえしている写真が現れる)花見客がすごいのに、ウイルスが流行らないのはなぜだ」


総理「桜の不思議な効果ではないでしょうか」


幹部「桜にそんな効果があるのか」


総理「はい、そう言われております」


幹部「私も自分の国でやってみようかな」


総理「ぜひ」(舞台、暗転)



幹部、外の桜の下でコップを持って倒れている

総理、マスクしてやってきて「お呼びでしょうか…」


総理「ふう、一人やったか…」   (完)

 

 








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ