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0089

リアルが忙しくなってきたので前の投稿頻度に戻ります


0089


フィーリアが通っていた黄金の門をケイたちも通る。通った先はの部屋は、最初にラヒネと会った部屋に似ている。違うところと言えば天井と壁が見えないことだろうか。床は歩いたとしても汚れることはないようだ。


「これくらいの空間があればいいかしら?」

「……フィーリア。ケイたちは神じゃないんだよ?何も惑星規模の界域を創造しなくても……」

「他の神に見つかったら破壊されるかしら?」

「こんな何にもない界域を羨んで破壊する神なんていないと思うけどね」

「それもそうね」


先に黄金の門に入っていた二人が少し喋ると、ラヒネが振り返る。


「さて、お二人さん。この空間は…そうだね……闘神、戦神、英雄神、龍神、魔神…あと誰がいると思う?」


ラヒネが様々な神であろう名前を呼び、フィーリアに他に誰がいる?と聞く。キサラギとケイは何のことを言っているのか全く分からない。


「熾天使長と炎神、雷神、獣神それと破壊神様に崩壊は無理だと思いたいけれど創造神様かしら」

「多分もっといると思うけど、パッと思い浮かぶこの空間を破壊できる神達かな。結構戦闘特化の神でしか壊せないくらいには堅いから安心して戦ってね」

「わ、わかりました……」

「あ、あと僕ももちろん壊せるからね」

「あんたの魔法は異常なのよ」

「神でも成長するのだよフィーリア君」

「それで貴方達、準備はいいかしら?」

「え!?無視!?」


が、そこで明るかった室内?が真っ暗になり、ケイやラヒネなどの人がいるところにはライトが当たっている。


「あぁ……フィーリア見つかったのか」

「降りてくる前に見つかったのよ。まさか見つかると思わないじゃない」

「あの子の感知能力も異常だからねー」


あたりが暗くなったと思うと、突如として空中から何かが降ってくる。


「ん?なんだこれは」


下に落ちた何かをケイが拾い上げ、落ちてきた何かを見る。


「トランプ?」


落ちてきていたのはトランプだった。


「遊戯のある所に僕あり!!遊戯神ジョーカー参上~!」


ケイたちの目の前に天から伸びた光が当たり、いつの間に作ったのかステージの上に人影が見える。


「わぁー相変わらず登場がいちいち派手だねー」


更に天からの光がステージにあたり、はっきりと姿が映し出される。


「戦い、それを賭け事にするのもまた遊戯。何故って僕は!」


そこでステージの上にいた影が消える。


「遊戯の…神…だからね」

「うおっ!?」


後ろから声が聞こえたため、振り返ると人がいた。


「あ、今驚いたよね~」


後ろにいたのは、ニヤニヤと笑う自称遊戯神だった。その姿は、髪真っ赤で、服装は赤色のディーラーとマジシャンの衣装を合わせたような服だ。頭にはトランプが張り付けてある?帽子が乗っている。髪型はいわゆるツインテールというものだろうか?ただ髪の長さが腰より下まである。これは流石にケイでも長いとわかる長さだ。


「この子は遊戯神のラーフ。ジョーカーは普通に嘘だね」

「えぇー!!ラヒネばらすの早すぎるよー」

「だってそんなにジョーカーって名前カッコいいかなー?」

「カッコいいとかじゃなくて気に入ってるんだよ!!」

「いや、知ってるけどね?」

「それでラーフは何をしに来たの?」

「何をって審判をしに来たんだよ!本当なら賭けもしたいところだけど酒神も商神も忙しそうだったからさー」

「あの二人が?いつも一緒に酒を飲んでるだけじゃない」

「いやーそれがなんか勇者がまた召喚されそうとかでさ?いつもなら最低でも百年は空くんだけど一年もたってないのに召喚されそうだからとかでセルレイが原因を探してるらしいんだよねー。まぁセルレイがやるんだったら原因はすぐ見つかると思うけどさ」

「新しい勇者、ねー」

「そ、れ、よ、りーー今は模擬戦、するんでしょ?」

「そうね。私が加護あげた子の力がどれくらい確認をしておきたいのよね」

「ほうほう。ではでは少しのぞかせてもらいますよー」


ラーフが赤い瞳をケイとキサラギに向ける。


「半天使は知ってるけど竜悪魔?」

「面白そうな種族でしょ?」

「それはもう!悪魔対天使なんて地上では結構神話物でしょ?絵画とかになってそうだよね」

「天使の騎士と悪魔の騎士。うんうん!ロマンがあるよね!」

「最近は邪神も攻めてこなくなったし暇なんだよねー。邪神が連れてきてた雑魚が僕のクラウンを作るのにちょうどよかったんだけどなー」

「はいはいそうね。でも今は二人の模擬戦よ」

「もちろん会話を聞いててわかっただろうけど相手はケイだよ」

「あまり気は進まないですけど俺はいいですよ」

「一応死んでも今の状態と全く同じ状態で蘇生されるから大丈夫よ」

「死ぬんですか!?」

「神同士の戦いだと死ぬことは万年に一回あれば多い方よ。けれど地上に生きている生物は一部の例外を除いて脆いから一応よ一応。せっかく加護をあげたのにこんなので死なれちゃ私もつまらないわ」

「勝敗はどうするんですか?」

「貴方結構度胸あるのね。ラヒネの加護があるからかしら?まぁいいわ。そうねどちらかがハッキリと殺される直前になったらでいいんじゃないかしら?もちろん攻撃を止めれるのなら止めるのよ」

「わかりました」

「は、はい」

「さて、じゃあ僕が審判をやらせてもらいまーす」

「え、もうですか!?心の準備が……」


戸惑っているキサラギさんにフィーリアが近づき、小声で何かを言う。


「あの男の子。もしかしたら強い女の子が好きかもしれないじゃない?それに他の女の子からあの子を守らないといけないんだから自分の力を理解しておくのは大事よ?」

「!?………うん!そうですよね!私がそばで守ってあげないと!」

「そう。そのいきよ」


フィーリアに何かを囁かれたキサラギは突如としてやる気になり、鞘に納まっていた剣を抜く。そしてケイとキサラギはお互いに翼を使い、一定の距離を開ける。


「もう始めてよさそうだね」


キサラギとケイは、今までにないほどにお互いの目を見つめあっている。普段のキサラギならニヤニヤしてしまうが、何とか笑みがこぼれてしまう直前で踏ん張っている。


「ではー開始ー!!!」


この世界の情報

闘神   物理での戦闘においてはほぼ無敵。主に冒険者等の戦う職業の者に信仰される。

戦神   いくつもの国と国での戦争で勝利し、神になった国王。戦闘ももちろんトップレベルだが、指揮においても非常に優秀

英雄神  万年以上の歴史があるアッテラにおいて、最強の英雄が神になった。伝説には、この世界にある武器を全て使えるという物もある

龍神   アッテラの竜を生みだした始祖の龍。生まれながらの神であり、一つの種族を生み出した神の一人

魔神   魔法の神であり、主に魔法使いや、魔法に関連する職業の者に信仰されている

炎神   炎の神であり、火力という一点においてはほぼ最強

雷神   雷の神であり、超々広範囲に向けて攻撃をすることを得意とする

獣人   魔法、物理どちらも使うことができ、魔法を体に纏わせる戦い方を得意とする。

酒神   この世界にある酒すべてを網羅しようと神ながら冒険者のような適当な性格をしている。宴会の神としても知られている。

商神   商売をしている職業の者が多く信仰しており、信仰していると運が非常に稀に上がる人物もいるそうだ。

遊戯神  この世界の全てを賭けにしたり、遊びに変えることを最大の遊びと考える神。魔法を隠す魔法などが得意

破壊神  創造神が世界を創造し、その世界にイレギュラーなことが起こった場合などに世界を作り直すために世界を破壊する

創造神  新たなる世界を創造し、幾つもの世界を管理している。神や天使を創造することも得意とする

熾天使  創造神に創造され、アッテラの天使たちを纏める四人の天使たち。現在はセルレイの下に就いている

熾天使長 熾天使の中で最も優秀であり、創造神が作り出した炎の聖剣を持っている


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