0088
投稿を忘れてしまうという凡ミスを盛大にかましてしまいました。誠に申し訳ございません<( _ _ )><( _ _ )>
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「えーっとケイ君のお友達?」
ケイたちに気配を悟られずに急に後ろに転移してくる友達が果たしているのだろうか。
「そうだよー僕はケイのお友達ラヒネっていうんだ!よろしくね!」
「そうだったんですね!今何も喋らなければ首を飛ばしているところでした。よろしくお願いしますね、ラヒネさん」
「おぉ……中々クレイジーな子だね」
「結局何でラヒネはここにいるんだよ」
「だってさ?まさか勇者以外が加護持ってると思ってないじゃん。しかもセルレイの加護じゃないし。だからちょっと確認しようかなーって思ってさ」
「確認?どうやってするんだ?」
「もちろん本人に聞くんだよ。おーーーい!!フィーリアーーー!!」
「あ、呼ぶの魔法じゃないんですね」
「それはあんまり言わないでほしいかな」
ラヒネが大声で叫ぶと、キサラギさんの隣に黄金の門が現れる。
「もー私のお気に入りの子の思い人が貴方の加護持ちなんて予測できるわけないじゃない」
門からドレスを着た美女がラヒネに文句を言いながら出てくる。
「僕も君がまさかセルレイが召喚した勇者以外に加護を上げるなんて思わなかったよ!」
「でも私って恋する乙女の味方だし?久しぶりにここまで異常に恋する乙女がいたから加護を上げないわけにもいかないじゃない?」
「それを本人たちの目の前で言うのはいいのかな?」
「あなただって気づいてるでしょ?ちゃんと結界を張って声を聞こえなくしてるわよ」
「まぁ君の予想通り気づいてたけどね」
「何に気づいてたんだ?」
「え?いや、あれだよ。キサラギちゃんを気に入ってることに気づいてたってことだよ」
「えっとすいませんが貴女は?」
「あら私?そうね。自己紹介をしないと駄目ね。私は愛と慈悲の神フィーリア。貴女に加護をあげた本人よ。よろしくね」
「えっと神様……?」
「そうよ」
「なのでここにいらっしゃるんですか?」
「ラヒネに同じ質問をしなくてもいいのかしら?」
「え、ラヒネさんはケイ君のお友達じゃ……」
「貴方ね……自己紹介もできないの?」
「いや、できるからね!!その場のノリに合わせただけだから!」
「ケイ君のお友達じゃないんですか?」
「キサラギちゃん神眼でケイのステータス見ただろ?」
「はい」
「そこにラヒネの加護ってなかった?」
「……あ」
「では改めて自己紹介を。僕は魔の神ラヒネ。ケイ君に加護を与えた神さ」
「お二人が神なのは理解しましたけどなぜそのお二人がここに?」
「うんうん。君は誰かと違って礼儀がいいね。僕がここに来た理由はさっき言った通りだよ」
「私はラヒネに呼ばれたからって理由もあるけれど一番は貴女に会うためね」
「私ですか?」
「そうよー界域から見てるのもいいけどやっぱり一度私が加護を与えた人に会ってみたいじゃない?」
「なんとなくわかりますけど……」
「あとは貴女の力を見たいんだけど……ここで戦っちゃうと魔力が漏れ出て人間に見つかっちゃうのよね」
「じゃあフィーリアの界域に行けばいいんじゃない?」
「嫌よ。私の界域見せたくないもの」
「新しい界域作ればいいじゃん」
「魔力を大量に消費しちゃうじゃない」
「じゃあ僕の界域に来るかい?」
「一番駄目よ。私まだ死にたくないもの」
「んー滅ぼす気はないんだけどなー」
「だったら私が作るわ。【界域創造】」
「ちゃんと空気も入れておいた?」
「あ、そうね。空気がないと転移した瞬間死んじゃうものね」
「えー結局これから何するんだ?」
「キサラギちゃんの力をフィーリアが見たいらしいから、これからフィーリアの界域に行くんだよ。相手はケイでいいんじゃない?」
「俺か?」
「うん。僕らがやっちゃうとケイたちの攻撃は全く入らないし、僕が魔法一個発動しただけで界域事吹き飛ばしちゃうかもしれないからね」
「せっかく作ったんだから壊さないでよね」
「わかってるよー。まずそんなことしたらケイとキサラギちゃんが吹き飛んじゃうからね」
「え、怖……」
「本気にしないでよ。しないからね?」
「わかってるよ」
「ならいいけどさ……」
「作ったから行くわよ」
「いいよー」
スキル説明
界域創造 神ならば全員が持っている魔法。神は空気が必要ないため、宇宙空間に創造することが多い。重力などの方向は発動者が決められる。