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執事長に案内された部屋は、前泊まった部屋と同じような作りだった。クローゼットの中には執事服が二着あったので、渦の中に入れておく。ただ、人前でこれをしてしまうと目立つのでマジックバッグを買うことも考えておいた方がよさそうだ。

そのまま部屋にいると、メイドが夕食を持ってきてくれた。そのメイドによると、風呂は九時半から十時までなら入ってもいいとのことだったので、風呂に入り、そのまま寝た。


「ケ……んケ……」


耳元から何か聞こえる。上を見ていた顔を横に向けようとするが、顔をつかまれる。流石にそれで目が覚め、目を開ける。


「あぁ~やっと起きてくれた~」

「…キサラギさん?」


目を開けると、俺の上にキサラギさんが乗っていた。


「そうだよ」

「えっと何でここに?」

「何でってそんなの決まってるよー。ケイ君のにお……魔力を感じたからに決まってるじゃない」

「あぁそうゆうことか」

「国王様がケイ君を戦争に連れて行くなんて言い出したから私びっくりしたんだよ?危うくー国王様殺すところだったよ」

「ははは。それを聞いたのは俺だったからよかったがメイドにでも聞かれてたら死刑だっただぞ?」


冗談のように流しているが、今のキサラギはやってしまいかねないような気がする。


「でもね?最初はやろうかと思ってたんだけど神様から言葉が来て、その人を信じなさいって言われたの」

「神様?」

「そう。神様」

「それは本当にそう言ってたのか?」

「言ってないけど私が魔力を辿ろうとしたら別の空間みたいな場所にいたから辿れなかったんだ」

「そうなのか……」


取り合えず視てみるか。


ケイは無詠唱で神眼を使用する。


~~~~~~~~~~



名前 キサラギ ナギサ

種族 半天使(ハーフエンジェル)

年齢 17

レベル 3

ジョブ 天魔法師

ジョブ履歴

広範囲殲滅魔法師 広範囲魔法師 殲滅魔法師 



体力   1000(+150)

攻撃力  230

知識   500

MP   600



物理耐性 100

魔法耐性 280

幸運   20



パッシブスキル

殲滅魔法威力上昇Ⅼv7

広範囲魔法威力上昇Ⅼv8

広範囲殲滅魔法威力上昇Ⅼv3

スキル

水魔法Ⅼv2

火魔法Ⅼv2

殲滅魔法Ⅼv12

広範囲魔法Ⅼv9

広範囲殲滅魔法Ⅼv5

装備召喚Ⅼv3

ユニークスキル

フィーリアの加護小

魔法知覚Ⅼv8

神眼Ⅼv4

固有スキル

天使化Ⅼv1

天魔法Ⅼv2

二つ名

愛の神に愛されし者

異常者

血天使

覚醒者



~~~~~~~~~~


……取り合えずその声の正体が愛の神フィーリアなのは分かった。


「もーケイ君ったら勝手に乙女のステータス見ちゃダメでしょ?」


キサラギのその言葉にケイは驚く。


「まぁ私も今勝手に見ちゃったからおあいこかな?」


ふふふとキサラギさんは笑うが、全く俺は笑えない。隠蔽は常に発動しているが、キサラギさん相手だと悪魔だということがばれてしまう気しかしない。


「まさかケイ君が悪魔だったなんてビックリしたよー私と正反対の存在になっちゃてるね」


よし。色々と諦めよう。そう思い、俺は自分のステータスを開示する。


~~~~~~~~~~



名前 ミナト ケイ

種族 竜悪魔(ドラゴンデビル)

年齢 17

レベル15

ジョブ 闇刀使い

ジョブ履歴

戦士



体力  1300 (+50)

攻撃力 680  (+50)

知識  500

MP  520



物理耐性430

魔法耐性400

幸運  15



パッシブスキル

物理ダメージ軽減Ⅼv13

状態異常耐性Ⅼv4

スキル

翼召喚Ⅼv5

エンチャントⅬv7

意識分裂Ⅼv5

影魔法Ⅼv5

闇魔法Ⅼv15

竜人化Ⅼv6

身体強化Ⅼv10

刀術Ⅼv8

マッピングⅬv4

無詠唱Ⅼv9

ユニークスキル

ラヒネの加護小

闇の覇気Ⅼv4

未来予知眼Ⅼv2

人化Ⅼv8

神眼Ⅼv7

隠蔽Ⅼv5

神雷魔法Ⅼv1

固有スキル

存在進化

二つ名

魔の神のお気に入り

孤独な生物


~~~~~~~~~~


「俺もまさかキサラギさんが天使になっているとは思わなかったよ……」

「んー結構中途半端な天使だけどね。ほら」


ほらっとキサラギさんが言うと、両肩から純白の翼が生え、頭の上に天使の輪っかであろう物が出現する。


「完璧に天使だな……」

「他に装備とかも呼び出せるけど流石にここじゃ目立つからね。どこか外にでも行く?」

「俺はいいんだがキサラギさんはいいのか?一応勇者なんだし」

「私は大丈夫だよ。この翼があれば直ぐに帰ってこれるからね」


するとキサラギさんはバサッバサっと翼を動かす。どうやら俺の翼と同じように空を飛べるようだ。


「なんなら私が抱っこして空に連れて行ってあげようか?」

「いや、大丈夫だ。これでも一応悪魔だからな」


今の服は寝るときの服なので、このままだと服を突き破ってしまうため、人化を使っていつもの鎧に変える。紫色の霧がケイを包む。それと同時に翼も召喚しておく。


「おぉー」

「じゃあ行くか」

「そうだね」


部屋の窓を開け、外に飛び出す。そのまま翼を動かし上空に飛んでいく。


「ここら辺までくればいいんじゃない?」

「そうだな」


普通であれば呼吸が困難になるレベルの高さだが、全くそんなことはない。レベルが上がると同時に内臓なども強化されているのだろうか?


「改めてみるとケイ君のその恰好アニメに出てくる敵キャラみたいだね」

「キサラギさんの恰好は正義のヒーロー……?」

「えー正義のヒーローは男子でしょー私はヒロインとかがよかったんだけどなー」

「戦うヒロインなのか?」

「んーカッコいい女子?」

「そのままの格好だと可愛いじゃないのか?」

「か、可愛い……う、うんそうだね。このままだとそうだけどこれでどうかな?」


キサラギさんの体と手に光が現れる。その光はすぐに消えると、光のなくなったキサラギさんには鎧と剣が握られていた。


「俺と似たようなものなのか?」

「そうかもね。で、どうかな?」


どうかな。と言われキサラギさんの格好を改めてみてみると、聖騎士のようだ。


「聖騎士みたいだね」

「それはカッコいいととらえてもいいのかな?」

「うん。カッコいい」

「うんうん!僕もカッコいいと思うよ!女子の聖騎士っていいよね」


ん?


「ん?どうしたんだいケイ。ん?みたいな顔して」

「何でラヒネがここにいるんだよ!?」

「え?」


この世界の情報

天使        本来の天使は神の部下のようなもの。場合によっては神になることもあるが、ほとんど神になることはない

半天使       人間と天使の間に生まれた子供のこと。覚醒によってなることも歴史上にはあった

フィーリア     愛と慈悲の神であり、恋愛による願いが叶うことがあるらしい

殲滅魔法師     殲滅魔法に分類せれる魔法を属性関係なく通用できる

広範囲魔法師    広範囲魔法に分類される魔法を属性関係なく通用できる

広範囲殲滅魔法師  広範囲魔法、殲滅魔法、広範囲殲滅魔法を属性に関係なく通用できる

天魔法師      主に戦闘を得意とする天使が持つジョブ

愛の神に愛されし者 フィーリアに愛されし者が獲得する二つ名 

異常者       世間一般的に見て異常な部分がある人が獲得する二つ名

血天使       天使が複数回生き物を殺した時に獲得する二つ名

覚醒者       覚醒した者が獲得する二つ名

スキル説明

装備召喚      決められた装備を召喚する魔法。

魔法知覚      自分に向けられて発動されている魔法を知覚することができる

天使化       半天使が、完璧な天使になる時に使用する魔法

天魔法       天使しか使えない魔法であり、主に一掃する魔法が多い

フィーリアの加護小 フィーリア本人から渡される加護であり、体力が一定量増える

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