0008
「ああ、助けられたのに自己紹介をしていなかったな。俺の名前はケイだ」
「俺は、リムシスのリーダーをしているアレイだ」
アレイに紹介されたリムシスのメンバーは、軽装で短剣を持っている斥候のルークに、ローブを着ていて大きな杖を持っている魔法使いのペティ。そして修道服を着ているヒーラーのイーナ。
攻撃特化でも防御特化でもないバランスの取れたパーティーのようだ。
「それとすまないが、都市につくまでの時間を教えてもらえないだろうか」
「それならあと一時間程度でつくだろう。俺らも依頼が終わったから案内してやろうか?」
「依頼?」
「このでかぶつを倒すのが依頼だったんだよ」
「オークか」
「そうだ。だから今から帰るから案内してやろう」
「じゃあ、たのむ」
「おうよ!」
「ステータスを見ておくか」
「【ステータス】」
~~~~~~~~~~
名前 ミナト ケイ
種族 人間
年齢 17
レベル9
ジョブ 戦士
ジョブ履歴
体力 300/300 (+50)
攻撃力 145 (+50)
知識 100 (+50)
MP 100 (+50)
物理耐性 60 (+50)
魔法耐性 60 (+50)
幸運 15
パッシブスキル
物理ダメージ軽減
スキル
身体強化Lv1
剣術Lv2
マッピングLv2
ユニークスキル
ラヒネの加護小
人化Lv1
神眼Lv1
隠蔽Lv2
固有スキル
存在進化
二つ名
魔の神のお気に入り
~~~~~~~~~~
「スキルは一つ増えてて、レベルが……凄い上がりようだな」
そんなことを一人でいっていると、隣でアレイがオークの首を切り落としたり、ゴブリンの耳を切り始めた。
「なんで耳を切るんだ?」
「そんなこともしらねえのか!」
「すまないな、田舎のうまれなんでな」
「ははは!そりゃあそうとうの田舎だな!いいぜ教えてやるよ。魔物の部位を切り落とさないと討伐した証拠が何もないからな。それにもっと上位の魔物になれば鱗や牙も武器や装備になるからな。
「なるほどなー」
「そういうこった、じゃあ大体切り落としたしそろそろ出発するぞ」
「「「「了解」」」」
~~~~~~~~~~
「そろそろ着くぞ」
「お、そうか。やっとだな~」
都市につくまでの間にだいぶリムシスとも打ち解けたし、この世界の通貨や魔物の階級なども教えてもらった。
「なあルーク。その都市の名前って何なんだ?」
「お前そんな事もしらねえのかよ。今までの会話でうすうす思っていたが、常識なさすぎじゃないか?」
「あははは」
「はぁ、いいぜ教えてやるよ。今からいく都市の名前は城塞都市ヘリサルだ」
「城塞ってことは壁に囲まれてんのか?」
「そうだな。ほら、そろそろ見えてくるぞ」
「ん?どれどれ」
目を凝らしてみてみると、とてつもなく大きな壁が見え、とても長い人の列が見える。
「でけえな~」
「ははは!始めてみたやつの感想はだいたいそんなもんだな」
「うるせえな!」
「あんたたち!遊んでないで早くきなさい!」
「早く並びますよ~」
「「はい!」」
~~~~~~~~~~
「やっと入れるー」
「じゃあ、ここでお別れだな」
「ああ、またな」
「また会うときがあったら仲良くしてくれや」
「おう!」
リムシスのメンバー別れを告げて、城塞都市の中に入っていっていった。
「次は俺のばんだな」
「通行証を出せ」
まだどこの都市にも入ったことがないケイにはそんなものあるはずがない。
「えーっとないんですけど……」
「通行証発行には銅貨5枚だがあるか?」
「これじゃ駄目か?」
といいながらさっき討伐したゴブリンの耳を五個出す
「ゴブリン5体でちょうど銅貨五枚分だ。では、通行証を発行しよう。城塞都市ヘリサスへようこそ」
「ありがとう」
そして門をくぐると屋台やいろんな店が立ち並び、とてつもない量の人が行きかっている。
「異世界にきたって感じだな~」
とりあえず都市に来たのはいいが、特に行きたい場所もない。
「最初にどこに行こうか?」
ん~討伐依頼があるってことはその依頼を出すところがあるはずだから冒険者ギルドみたいなものがあるのか?いや、あるんだろうな。
「まずはギルドに行きますか!」
パッシブスキル説明
物理ダメージ軽減 物理ダメージを軽減する
城塞都市ヘリサル 壁に囲まれた都市で王都に近いために商人や冒険者が大勢いる
冒険者ギルド 冒険者に実力に適した様々な依頼を与える
通貨 銅貨 銀貨 金貨 白金貨 大白金貨 (日本円にして、百 千 一万 十万 百万)