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「四十階層のボスはどんなやつなんだ?」

「俺が知っているものだと四十階層から魔物の強さの桁が変わるらしい。今までは覚醒級数体だったのがほとんどらしい」

「覚醒級数体か…きつそうだな…」

「流石にケイさん達を殺せる魔物はいないような気がしますけど…」

「私って精霊だから魔物に対して明確な攻撃をしない限り狙われないのよね。だからすぐに四十五階層とかにもいけるけれどあなた達を倒せるような魔物はたくさんいたわよ?」

「それは楽しみだな!」

「どこがだよ!」

「おい。ふざけてないで扉を開けるぞ。攻撃準備をしておけ」

「わかってる」

「了~解」

「はぁ。開けるぞ」


クリスが扉を開ける。


「【太陽(サン)】!!」


[ボッッッカアァァァン!!]


「いや何やってんのお前!?」

「え?攻撃?」

「戦闘狂二人がめっちゃ睨んでるじゃん!」

「えーまぁ倒しちゃったものはしょうがないじゃん?」

「どうやらいつの間にか私は倒されていたことになっていたようですね」


サンが爆発した後に残った煙の中から男の声が聞こえる。


「ッ!」


全員が一気に戦闘の構えになる。そして煙が吹き飛ばされ、声の正体がわかる。


「そんなに殺気を出さないでください。どうせ戦ったところで……あなた達では勝てないのですから……」


煙の中から現れたのは顔に笑顔を浮かべた、執事服を着た人間の男だった。


「ほぉ、私たちが本当に勝てないとでも?」

「えぇ」


笑顔を顔に浮かべたまま男はそう答える。そしてケイはその間に無詠唱で神眼を発動する。


~~~~~~~~~~


名前 ◇〇▲

種族 ▽◆

年齢 〇△●△

レベル◆◇●

ジョブ ▲〇◇◆▽


体力 ▼◇●▲〇

攻撃力 ◇△●△

知識 ●△◇◇

魔力 △●◆▼


物理耐性 ◇▼〇△

魔法耐性 〇◆▲▲


パッシブスキル

▲◇▼〇△

▽◆▼◇●▲〇▼

◇▼〇△

スキル

▽◆▼◇

◇▼〇△●

●▲〇

▼〇

▲◇▼

固有スキル

▼〇△

●▲〇▼

二つ名

▽◆▼◇

〇△●△◆


~~~~~~~~~~


おいおいおい!まじかよ!?ステータスが何も見えないとか初めてだぞ!


「それとそこのあなた」


男が俺のことを指さす。


「私のステータスは見えましたか?」

「…なんのことだ?」

「顔に出さなというのはいいですね」


内心はとんでもなくテンパってるケイであった。


「まぁ私はあなた達と戦いに来たわけではありませんので」

「なに?」

「用があるのは先ほど指さした…」


男が消える。


「貴方ですよ」

「!!」


そして男がケイの目の前に突如として現れた。


「では少しお借りしますね」


男はそういったあとには消え。一緒にケイも消えていた。


~~~~~~~~~


今ケイは王城以上に豪華な廊下を歩いている。そして横を見てみると先ほどの男がいる。


「どういたしました?」


笑いながらそう問いかけてくる。


「なんでもない…」

「そうですか。それといきなりですので説明し忘れていましたがあなたには我が主に会っていただきます」

「主?お前みたいなやつにか?」

「いくら私が強いといっても上には上がいるものですよ」

「……」

「では参ります」


床に魔方陣が書かれている場所につくと、再び視界が変わる。


「やっと来たか」


視界が変わったら目の前には白髪で、それはそれはとてつもなく豪華な服を着た男がいた。


「連れてまいりました」

「お前もいつまで敬語なんだ。やめろって言ってるだろ」

「そうゆうわけにもいきませんので」

「まあもういいが。それでお前がラヒネ様の言ってたケイってやつか」

「ラヒネ!?」

「はっはっはラヒネ様のことを呼び捨てにしてるのはお前くらいだろ」

「なんでラヒネが?」

「その説明をするのもいいがその前に自己紹介をしようじゃないか。俺はカオスドラゴンのヴァイスだ」

「私は(デス)のバッドです。以後お見知りおきを」

「デスのバッド?」

「ああ、こいつはデスが種族でバッドが名前だ」

「デスなんて種族いたか?」

「バッドはラヒネ様が創造した完全にこの世界に一体しかいない種族だからな」

「種族を作れるのか!?」

「神はできるらしいな」

「本当に神だな…」

「そりゃそうだろ。神なんだからよ。さて、早速だがお前をここに連れてきた理由を言おう」

「なんだ?」

「お前に魔眼をやる」

「魔眼!?」


ケイの中で魔眼といえば敵を石化させたり、敵の時間を止めたりできるものだ。


「そうだな。それとお前が思っているような奴じゃないぞ」

「どんなやつなんだ?」

「未来予知だな」

「馬鹿強いじゃねえか!!」

「といっても百人に一人は持っている奴がいるような魔眼だがな」

「未来予知持ちそんなにいんのか?」

「未来予知は確かにできるがレベルをあげなきゃ三秒先までしか視えねぇし、上げたとしてもどれだけ先までが視えるかわかんねぇからな」

「三秒先なのか…」

「そうだな。だから例えば敵の攻撃が視えたとしても体が動かなかったら意味がねぇし、連続で使ったら魔力消費が半端じゃないしな」

「そうなのか…」

「だがお前なら特に問題もないだろ。身体能力もあるし魔力もあるからな。別に貰っておいて損はない」

「確かにそうだな」

「そうだろそうだろ。じゃあちょっと目をつぶれ」

「?わかった」


ケイが目をつぶると、ケイの額を指でデコピンされる。


「はい。終わり」

「今ので!?」

「そうだな。使い方はなんとなくわかるだろ?頭の中に映像みたいに流れるから使ってみろ」

「わかった」


使い方はわかるので使ってみると、ヴァイスの言った通り頭の中に映像が流れる。


「確かにヴァイスが言った通りだな」

「使えたようだな。それと自分では気づいていないだろうがお前は魔眼を使うときに右目に魔方陣が現れるからそれも自覚しとけよ」

「そんなものもあるのか…」

「鏡か他人に見てもらわないとわからないからな」

「助かる」

「それとお前にこれもやろう」


ヴァイスが銀色の指輪のようなものを二個出す。


「これは魔道具だ。こっちの赤で装飾されてるやつはバッドを呼べる。こっちの青いやつはこの部屋に来れる。使い方は魔力を流すだけだ。意図的に流さない限り発動することはないから間違ってくることなんてないから心配するな」

「魔道具まであんのか…」

「これはバッドのお手製だからいくらでも作れる」

「!?」


ケイがビックリしてバッドのほうを見るとにこにこ笑っているだけだった。


「おーそれとお前は確かダンジョン探索にきたんだよな?」

「そうだな」

「じゃあちょっと待ってろ」


~~~~~~~~~~


一分後…


「よし、狩ってきたぞー」


そういうヴァイスの肩には白い鎧を着た大男が担がれていた。


「ほら。五十階層のボスだ。これがあれば最下層まで攻略したことになるだろ」

「いや、確かにそうだが…」

「さて、じゃあ俺からはもう用がねぇからなバッド。送ってやれ」

「承知いたしました。ではケイ様」


そして再び二人の視界は変わった。


~~~~~~~~~~


「ケイ!?無事だったのか!?」

「あ、ああ」

「一体何があったんだ!?」

「ケイ様が五十階層のボスを倒すのを少し私がお手伝いしただけですよ」

「お前は!?」

「落ち着け落ち着け。こいつは敵じゃない。いいな?」

「……」

「こいつからは攻撃らしい攻撃もしてないだろ?」

「た、確かにそうだが」

「お前もなんか言えよ」

「そうですね。ケイ様が討伐なさった死の聖騎士(デスパラディン)を早くしまって地上に出た方がいいのでは?勇者の成績にも響きますよ」

「お、確かにそうだな。早くしまおうぜ」


なんとも空気の読めないルカがデスパラディンをしまい始めたことから空気も緩んでしまい、戦闘にはならなさそうだ。


「地上までは私がお送りいたしますので」


デスパラディンをしまいおわる。


「では一か所に集まってもらえないでしょうか?」


バッドがそういうと一つの場所に全員が集まる。そしてバッドが俺に近づいてくる。


「あの騎士のような男を少し眠らせてもよろしいでしょうか?」

「なんでだ?」

「私の転移魔法のことを報告書に書かれると面倒なので」

「ああ、それなら…仕方ないか……」

「ありがとうございます。では」


目の前からバッドが消えると一瞬でエルデンの後ろに回り、気絶させる。


「ではお送りいたします」


今日何度も経験した転移魔法で再び視界が変わり、地上の路地裏のような場所に出た。


「これは!?」

「うおーすげぇなー」

「では私はこれで」


バッドは再び転移魔法を使い、目の前から消えた。


「と、とりあえず王城に行くか」


~~~~~~~~~~


「なかなか面白そうなやつだったな」

「そうですね」

「お、お前が同意するなんて珍しいじゃねぇか」

「百年ぶりに主の楽しそうな顔を見たので」

「はっはっは。それで最後はケイ様か?」

「……」

「お前もあいつを気に入ったか。さてさてーあいつはどんなふうに世界をかき回すか楽しみだな。はっはっはっはっは」



ダンジョン五日目にして攻略?


この世界の情報

魔眼 生まれつき持っているものであり、様々な能力がある。使用時には目に何らかの特徴が現れることがほとんどであり、何も起こらない方が珍しい。そして強いものが持つととてつもなく強くなる。

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