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「ふあぁぁ疲れだー」


帰ってきてからすぐに部屋に戻ってすぐに椅子に座る。


「さっさと風呂入って寝よ……」

「お、いいタイミングだったっぽいね」

「へ?」


耳元から声が聞こえたので首だけを横に向ける。


「やぁ」


空中に浮いて手を振ってる子供がいた。


「幻覚か…俺相当疲れてるんだな…。疲労回復の回復魔法ないか聞いてこよ…」


そういってケイはドアノブに手をかける。


「いやいやいやちょっとまってよ!」

「今度は声まで聞こえる…」

「僕だよ僕!魔の神のラヒネ!」

「う、頭が」

「ふ~ん。そういうことしちゃうんだ~。じゃあ暇つぶしに王城に殲滅魔法撃ってこよっと」

「はい!なんでしょうラヒネ様!」

「よろしい」

「それでなんでお前はここにいるんだ?」

「君に僕がここに来た理由を教えてあげよう…」


ラヒネの目が怪しく光る。


「理由は…」


ラヒネの手に小さい魔方陣が出る。


[パァァァン!]


「存在進化おめでとう!」

「いや、クラッカーかよ!」

「え?」


ラヒネはきょとんと首をかしげる。


「その首折ってやろうか…?」

「ごめんごめん!悪ふざけが過ぎたよ」

「それで?本当の理由は?」

「祝いに来たのも本当だけど、一番の理由は加護についてかな」

「加護?」

「そうそう。今まで自分であれ?って思ったことない?」

「……一番に思いつくのは存在進化の速さだな」

「当たり!僕も最初は存在進化に必要な経験値は王級15体程度でいいかな~って思ってたんだけど君がとんでもないスピードで新しい魔法をどんどん作っていくもんだから早く存在進化しないと自分自身の魔力で君が廃人になるところだったよ」

「お前そんなこと前もって言ってたか?」

「言ってないね」

「つまり説明不足と?」

「うん。そうだね。だから加護の効果を上げたんだけどね。いや~廃人になる前に存在進化してよかったよー。あ、それとそれと。ケイさ、人殺した時何も感じなかったよね?」

「あ、ああ確かに吐き気とかそういうたぐいのものは全くなかったな。なんでだ?」

「この世界の場合。恐怖したり、感電したりしたらデバフとなって表示されるんだけどケイには僕の加護で恐慌状態になりにくくしといたから。流石に今のケイじゃドラゴン数体に囲まれたら恐慌状態になっちゃうけどね」

「つまりはほとんどなることがないわけだな」

「そう思ってくれていいよ。それと次の存在進化に必要な経験値だけど君たちでいう覚醒王級を15体倒したらいけるよ。普通は30体だけど僕の加護でそこまでは必要なくなってるからね。ちなみに王級にすると余裕で30体以上だね。まあほとんどの人類はこの域には行けないけどね」

「先が見えない……」

「ここで僕からのスペシャルな情報をあげよう!」

「いやな予感しかしない…」

「もう一つの大陸に魔王が五体いるのはケイも知ってるよね?」

「ああ、ほとんどおとぎ話みたいになってるけどな」

「それそれ。実際もう一つの大陸には魔王がいるけどあっちの大陸の五体の魔王はこの大陸にいる魔王のことを瞬殺できるレベルだから」

「うん。無理だな」

「そうなんだよね~。こっちの大陸にいる魔物も魔族も人類も弱すぎるんだよねー」

「その瞬殺できる魔王に俺ら人類は何千年も前からてこずっているってことか」

「何回か魔王も倒されてるんだけどすぐに魔族で一番強いものを決めて魔王にしちゃうからね」

「終わらないじゃん」

「でも今回の魔王は魔王になってから2000年くらいかな?生きてると思うけどね」

「あいつら負けない?」

「今の成長速度じゃ確実に負けるね」

「人類詰んだか…」

「ケイはすでに人じゃないからね。それとケイ、君は王城で魔族かどうか調べられる魔道具を君はかけられていたんだけどきずいてた?」

「なにか魔法をかけられてるなーとは思ったけどそんな魔法だったのか。…でもそれまずくないか…?」

「魔道具で魔族って出てたら君は今頃牢屋の中だろうね。だから有能な僕がわからないようにしときました!」

「お前本当に神だったんだな…」

「ちょっと失礼なこと言われてる気もするけど僕は寛大だからね!」

「流石だ!」

「うんうん。あ、それと流石に聖女とかには見破られるから。それとこれは僕にとっては割とどーでもいいことなんだけど君が南兎華異ってことは如月って子には完全にばれてるからね」

「………ん?」

「いや、だから君の正体は如月って子にはばれてるからね」

「それは完全に俺がミナトケイってばれてるってことか?」

「そうだね」

「俺はいったいどこでボロを出したんだ…?」

「割と出してた気もするけど確信に至ってるのはあの子だけだね」

「なんであいつなんだ……」

「あ、じゃあ僕はそろそろほかの神に見つかりそうだから天界に帰るねー」

「待て待て待て!」

「バイバーイ」


そしてラヒネは光の粒子になって消えていった。


「あいつ爆弾だけおいて帰りやがった……」


そしてケイはラヒネが来る前のように再び椅子に深く座る。


「はぁ…。あいつのせいで一気に疲れた。精神的にしんどいしもう寝よ…」


肉体的にもしんどかったら体がもたない…。


[バァン!!]


扉が勢いよく開けられる。


「ケイ!帰ってきたのならなぜ私に言わない!ほら、今から模擬戦するぞ!」


ニッコニコの笑顔でクリスが俺に向けてそう言ってくる。


「早くいくぞ!」


明日は本当に無理かもしれない……


クリスがいくら美人だからと言って流石にこの状況になると私も顔面蒼白になる自信がありますね。

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