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サボってしまった分長くしました!!


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アマキ視点


今日は様々な分野のプロが集まる大会の日だ。朝起きると寝間着から外着に着替え、いつも通りメイドが自分の部屋に朝食をもってきたため、お礼を言い朝食を食べる。朝食を食べ終わると自分の部屋を出る。するとリンとヒナタが近づいてくる。


「アマキ!今日はついに大会の日だね!」

「魔術師としては大会出場者がどんな魔法を使うのか気になります」

「そうだね。ほかのみんなも来たら闘技場に行ってみよう」


トウヤなどもクラスメイトが続々と集まってきた。全員集まると王城をでて通りに出る。勇者だとばれないようにこの世界の一般人がきているような服で来ている。


「うわ~今日はとくに人が多いね~」

「そうだな。大会は人がこれよりもすごそうだ」

「どんな剣術が見れるか楽しみだ!!」


ヒナタが言った通り、いつも人通りが多い通りがさらに多くなっている。きっと大会のためだろう。そんな感じの話をしながら民間人とは違い貴族たち専用のつうろを使う。そこは馬車などが使えるように少し大きめに作ってある。俺たちが徒歩で来たのは馬車は確かに早いが現代人の俺達には馬車の揺れが耐えられなかったためだ。そのような話をしていながらハンスに言われた通り国王様や宰相に言われた通りの闘技場の中を歩くと目的の部屋の前についた。


「ここかな?」

「説明された道のりだとここのはずよ」

「入ってみようぜ!」


トウヤが扉を勢いよく開けると中に国王様と宰相、ハンスがいた。国王様がこちらを振り向く。


「おお、勇者よ。きたか」

「ぎりぎりでしたか?」

「すこし遅かったかもしれぬな」

「そうでしたか」

「もうすぐ次の試合が始まるから見るがよい」


メイドたちが豪華な椅子を持ってきてくれる。


「ありがとうございます」


全員が座ったころにちょうど試合がスタートした。そして、いきなり空中に黒い矢が数十本出現した。


「あれは?」

「多分闇の矢(ダークアロー)ね。低位の魔法だけどこめられた魔力量がすごいわ。当たったらただでは済まないでしょうね」

「それをあの数ねー」


すると黒いローブを着た男が日本の刀のようなもので10人以上を切り伏せていた。


「見たこともない剣術だな…」


トウヤが珍しくまじめな声でそう言う。そして上から見ていないとわからないが金色に光る槍が数人を同時に貫く。そして、いろいろな魔法などを見てきた騎士長や宰相さえも驚く事態が起きる。


空中にとてつもない大きさの黒い柱が浮遊している。


「あ、あれは、なんだ…?」

「魔法書でも見たことも聞いたこともありません……」

「ま、魔術師じゃない私でもあの人の魔力を感じるよ……」

「うっぷ。魔力酔いしそう……」


そして、柱が落とされる。それで二人以外は全員脱落した。一人はエリオットという輝煌魔法の使い手そしてもう一人は――


ケイだった。


ケイ?……ケイ…ケイだと!?俺は勢いよく立ち上がってしまった。


[ガタガタッ]


椅子を倒す音が聞こえた。


ナギサだった。


二人同時に立ち上がってしまった。すぐにサッと座りなおすが、ケイという名前をほかの皆も聞いたこととそのうちの二人がいきなり立ち上がったことからこのクラスで唯一いない一人を思い出す。そして国王様も突如現れた無名の冒険者に興味を示す。


「あのケイとゆうものは?」

「闇魔法を使い、異世界の武器。カタナなるものを使うようです。冒険者になったのはつい最近だそうです。しかしギルドマスターに勝利し、金級になったようです。大会はシュレイムの推薦なようです」

「シュレイムか。あやつは知識もあるが運もあるようだな」

「そのようでございますね」

「あの黒衣のものの情報を調べ上げろ」

「承知いたしました」


そしてこの後の試合もあったがケイとゆう名前でいろいろと考えてしまい頭に全く入ってこなかった。



~~~~~~~~~~

大会本選当日


今日も一昨日と同じ部屋におり、本選を観戦する。今日はほかの役職の本選も行われるので前よりはクラスメイトが減っている。今度は早めに来たので時間に余裕があったため、国王様と少し話してみる。


「国王様」

「どうしたのだ勇者よ」

「この間の予選でケイとゆうものがいましたよね?」

「ああ。私はケイを見るために今日はここにきたからな」

「その、ケイの情報は何かありましたか?」


国王様はその言葉に一瞬不思議そうな顔をするが教えてくれた。


「それがさっぱり情報がない。生まれた地も両親もわからなかった。もしかしたらほかの国のスパイではと疑っておったところだ」

「なるほど…ありがとうございます」

「勇者なのだからこの程度問題ない」


俺は頭を下げ自分の席に戻る。席に戻るとヒナタに小声で話しかけられる。


「ねえねえ」

「どうした?」

「昨日のケイってやつどう思う?」

「昨日のケイはまだ二日しかたっていないが国王様が情報を集めても生まれさえも分かっていないらしい」

「それは……確定ってことでいいの?」

「顔も見ていないし声も聞いていないから確信は持てないけどね」

「わかったわ」


そういうとヒナタは独自で考えだした。俺も魔法のことや一昨日のことについて考えるとトーナメント票が発表されるようだ。発表されると。ケイが一戦目だった。


そしてしばらくクラスメイトと会話をしていると一戦目が始まるようだった。


そして開始の合図とともにゴーレムが大量に現れる。


「すごい量!?」

「技術力が相当あるようですね」


しかしさらに驚くことが起こるケイの影から黒いオークジェネラルが10体出てくる。


「見たことのない魔物だな。騎士長は?」

「申し訳ありませんが私も知らない魔物です」


どうやら宰相と騎士長ですらしらない魔物らしい。その黒い魔物はゴーレムを倒していくがガルドという魔術師がさらにゴーレムを召喚したことにより魔物は倒されていく。そこでケイが多数の敵に囲まれた。そしてゴーレムがケイに攻撃を仕掛けた瞬間に寒気がした。


「な、なにあれ」

「あれは……」

「今の魔法は直感的にやばさを感じるな」


黒い波が現れ、ゴーレムや舞台を飲み込んでいく。そして隣のリンの目がバチッと光った。


「どうしたんだ!?」

「いえ……あの魔方陣に…【解読】をつかったのだけど…複雑すぎて…弾かれた……」

「な!?」


今までリンが解読して弾かれたのは聖剣くらいだ。聖剣とは神が作ったとされている。前の世界ならば何を言っているんだと笑い飛ばすところだが実際に神にもあっている。そして何よりも聖剣の能力や威力がすさまじいため神が作ったというのも信用できる。つまり、あの魔方陣は神が作った聖剣と同レベルの効果、または潜在能力があることになる。しかし一番の問題はここではない。あの魔方陣をケイが作ったかどうかが問題なのだ。もし作ったのならばケイは神と同レベルの能力か知能を持っていることになる。そして、あの魔法に触れたゴーレムが術者のガルドに剣を向けた。そして騎士長が何かをぼそぼそとつぶやいている。


「あの…は…魔法を…うば…果があ…か?も…だと…ら……」


何かをつぶやいた後国王様に何かを伝える。すると国王様は目を見開き宰相に何かを言うと宰相は急いで部屋を出て行った。舞台に目を戻すと今度は土の渦ができ、そこからおおきな巨人が現れた。


「あれは雷の巨人サンダージャイアントゴーレムね。魔方陣は確かに難しいけど【解読】できるレベルだわ。」

「いや、あれどうやって倒すんだよ。チートだろあれは」


すると今度はケイがフードを外す。勇者になったことにより五感もよくなったもよくなったためここからでもよく見える。あれはどっからどう見ても俺らの記憶にあるケイだ。しかしそこから予想外のことが起こる。

突如ケイを黒い煙が包み、煙から出てくると容姿すべてが変わっていた。ローブは鎧になり、髪は黒から白に、そして身長も伸びており目や肌の色まで変わっている。


「これで確信は持てなくなったな」

「そうだな」


トウヤが言った通りこれで確信がもてなくなった。理由は単純。どちらが本当の姿かわからないからだ。あの元の世界のケイに本当にたまたま似た姿だったのか。どこかで見かけた顔をまねただけかもしれない。といっても確信が持てないだけでありケイの可能性は少し確立が下がっただけである。なぜといえば魔法というまだ自分たちが知らないものがあるからだ。ケイが使った浸食も影の魔物もアマキ達には一切わからないのだから。


するとケイは巨人に向かって走り出し跳んだ。いや、もう飛んだといってもいいかもしれない。勇者である自分でさえできないくらい跳躍し、刀を抜き放ち巨人の腕付近に穴をあけた。


「ねえ。あれ魔法よね?あれが魔法じゃなかったら私これを現実か疑うことにするわ」

「魔力は姿が変わってから一切感じられない。ということはあのジャンプも攻撃も魔法じゃないっていうことよ」

「ごめん。あいつのほうがチートだったわ」


だが、巨人はその程度では倒れずにカウンターを放ってきた。雷がビームのようにケイに向かって一斉に放たれた。しかし、ケイはぎりぎりで魔法を発動し、その魔法で身を守ったようだ。


「あの高さから落ちてつぶれないって本当に人間かよ…」

「もう一度言うけど全く魔法は使っていないからね」

「ぜってぇ人間じゃねぇ」


すると着地してからはこの試合で最も驚くことをケイが行った。


「おいおいおい。あれは雷じゃねえか?」

「嘘…あんなに早く敵の魔法を自分のものにするなんて…」

「あんな魔法知らないわ……」

「神業だな……」


ケイが行ったことはいわば一瞬だけ見た問題を完璧に理解し、そこから新しい公式を作ったようなものだ。つまり雷魔法をあの一瞬で理解し、雷魔法の新しい魔法を作ったということだ。まさに神業だ。渦の能力を知らないものから見たらそう見えるだろう。


「お互いためてる魔力が多すぎないか…?」

「あれがぶつかったら爆発するわね。確実に」

「流石にまずいよ~……」

「あの魔力量はさすがにまずいね…」


そして、巨人が先に魔法を放つ。それに続きケイは赤黒い三日月状の斬撃を飛ばす。そしてぶつかり合った。


「ガラガラガラガラガラッッッ!!!」


「キャア!」

「うおッ!?」

「吐きそう…」

「魔力が…」


雷が落ちたような音がして、舞台が雷と光に包まれる。衝撃でグラグラと闘技場が揺れる。


光が収まると、今度は爆音がした。


[ドッッガアァァン!!]


「次は何よッ!」

「落ち着け。どうやら攻撃が巨人にあたったようだ」


巨人に直撃したが巨人は少し傷がついた程度でそこにいた。


「あれにたえるのか…」

「あれ本当に土か?」

「どうやら【マジックカットシールド】エンチャントしていたみたいね」

「魔法無効化ってありかよ!?」


ここからが長いんだろうなと思ったがそうでもなかった。ケイが物理で攻撃し始めてから目に見えて小さくなっていき、最後は自爆したがそれにも対処し、試合結果はケイの勝ちとなった。


「凄いな…」


この試合は実に見ごたえのある試合だった。ここまでのものはなかなかないだろう。なぜなら神が使うような魔法を使っていたのだから――


この世界の情報

魔力酔い  莫大な魔力を浴びると脳に衝撃を与え、吐き気がしたり平衡感覚が一時的に乏しくなる。

新魔法   新魔法を生み出すのには少なくとも数年はかかるものであり、秒で作ることは不可能

物理と知識 この世界の住人は普通はどちらかに特化しており。使えたとしてもエンチャントや護身術程度。それか完全に複合されたもの。ただこの世界にも例外的存在はいる

スキル説明

解読   古い文字や魔法も解読できる。ただしあまりにも難解すぎると解読できない

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