0026
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いつもより早い時間に起き昨日きめた時間の場所に来た。そこには数十名のシュレイム様の私兵がおり、豪華な馬車もおり、クリスもいた。
「ん、きたかケイ」
俺が近づいていくとクリスが気づいた。
「ああ。もうすぐ出発か?」
「そうだな。食料も人数も集まってきたからな」
「なんだよ~すぐじゃねーのかよ」
「俺らはあっちで待ってるから行くとき言ってくれ」
「ああ、わかった」
「ちぇーすぐいけると思ったのによー」
「時間が空いたしステータスの確認でもしておけばいいだろ」
「お、いいな。お互い見とくか」
「【ステータス】」
「【ステータス】」
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名前 ミナト ケイ
種族 人間
年齢 17
レベル42
ジョブ 闇刀使い
ジョブ履歴
戦士
体力 750 (+50)
攻撃力 380 (+50)
知識 200
MP 300
物理耐性 240
魔法耐性 180
幸運 15
パッシブスキル
物理ダメージ軽減Lv5
スキル
エンチャントLv3
闇魔法Lv5
身体強化Lv4
刀術Lv3
マッピングLv2
ユニークスキル
ラヒネの加護小
人化Lv2
神眼Lv2
隠蔽Lv2
固有スキル
存在進化
二つ名
魔の神のお気に入り
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種族 オークキング
年齢 4年6ヶ月
レベル40
ジョブ 王族
ジョブ履歴
戦士
体力 830
攻撃力 300
知識 300
MP 200
物理耐性 150
魔法耐性 130
パッシブスキル
人語理解Lv10
怪力Lv10
物理ダメージ軽減Lv4
スキル
体術Lv4
風魔法Lv5
念話Lv5
剣術Lv7
威嚇Lv2
ユニークスキル
人化Lv4
二つ名
魔の神のお気に入り
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「なあルカ……」
「どうした?」
「いや、俺ら強くなりすぎた?」
「ジェネラルも一発になったからなぁ」
「二つ名の魔の神のお気に入りが強力すぎるんだよなー」
「これがステータスに出現してからめっちゃレベル上がるもんな!」
「一応魔素の森のオークは100体以上は確実に討伐したしジェネラルも20体は討伐したからこのステータスもなっとくできるものなのか?」
「普通は納得できねーだろうな。ステータスってのはレベルが上がるにつれてあがりにくくなるもんだからな。王級を30体ほど討伐しねーと無理だな」
「俺らが異常ってことか」
「そうゆうことだな」
「しばらく俺との模擬戦にするか?」
「ん~それがいいんじゃないか?ジェネラル以上なんてなかなかいないだろうからな」
「じゃあ模擬戦にするか!!」
「おう!【風の矢】」
緑色の矢が空中に20本ほど出現し、すべての矢がケイに向かって発射される。
「【闇の反射】」
だがケイには一本もあたらずに矢は渦に吸収される。
「お前なー俺にはいいが他のやつにやるなよ」
「わかってるよッ」
次はルカが俺の脚を引っ掛けるように自分の足を地面に這わせ横蹴りをしてくる。ケイはそれをルカの肩をつかみ、ルカの後ろに回り抜刀する。実際にオークジェネラルを討伐したときのやりかただ。
「抜刀」
普通ならこれでやられるが残念ながらルカは普通ではない。ルカは人化を解除し一気に大きくなりケイの攻撃も足を少し切りつける程度で終わる。本気の抜刀ならば足ごとと吹き飛んでいたがこれは模擬戦である。ルカは人化している状態のほうが強いのですぐに人化を使う。
「ふぅーお互い本気を出してないのにいきなりやられるところだったぜ。あぶねぇあぶねぇ」
「じゃあ俺は少し本気を出そうかなッ!」
ケイは人化を使い腕と足を伸ばし射程距離の範囲が大きくなる。
「フルでいこう。【身体強化】【エンチャント】【闇の矢】【毒の場所】」
次々と魔法を使っていき刀と鎧からは黒いオーラが見え、背後には矢がルカより多い30本ほどある。
「いいね!いいね!いいね!【エンチャント】【風歩】【風の矢】行くぞ!!」
ルカが風歩を使い空中を踏み、跳んでくる。ルカは跳びながらも魔法を発動している。
「【斬】【斬】【斬】!!」
「【闇の反射】」
ケイはそれを渦で吸収する。渦でケイが視界がふさがっている間にルカはその一瞬で距離をつめる。
「しッ――」
「しゃああッ!!」
[ガキィィィンッッ!!!]
お互いの攻撃力の高さから空気が揺れる。
「これを忘れてもらっちゃ困るぜ!」
ルカがそういうとケイの後ろから緑の矢が飛んでくる。
「考えてたことは同じだなッ!」
ケイはルカの大剣を弾き横にとぶ。ルカもそれに続くようにケイとは逆のほうにとぶ。
[ガガガガガガガガッッ!!」
お互いの10本ほどの矢が地面を削り土ぼこりが舞う。
[ザッ]
突如何もなかったはずのところから足音がした。そして二人とも5本ほどの矢を足音のしたほうに向かい放つ。
「【炎の盾】」
土ぼこりの中から真っ赤に燃えた盾が現れた。クリスだ。
「お前らは本当に……」
「お、怒ってらっしゃる?」
「ケイ!どうすんだよ!」
「なんて楽しそうなことをしているんだ!!!」
「……は?」
「……ほえ?」
このとき二人とも間抜けな顔をしていただろう。
「はぁ。クリスさん止めに言ったんじゃないんですか?」
クリスの後ろから声が聞こえ、クリスがふりかえると後ろには氷の剣を持ったアウラがいた。
「いや、そのだな……とりあえずその氷剣をけしてくれないかな…?」
「わかりましたよ」
するとアウラが手に持っていた水色の剣が空気に溶けるように消えた。
「そのだな。ルカとケイが戦っているのが実に楽しそうでな!!」
「クリスさんの性格上そうなるだろうなとは思っていましたが……にしてもこの惨状はさすがに…」
アウラに引かれた。
「威力高すぎたな」
「そうゆうときもあるだろ」
「あのですね。回り見てください」
ぐるっと周りを見回すとシュレイムの私兵が作業を止めて俺らのことを目を見開いて見ていた。
「どうするんだルカ」
「……やりすぎちゃった」
てへっとでもいうかのようにルカがそう言う。
「凍らせますよ」
ルカを見てアウラがそういった。
「ひっ」
ルカよ強く生きるんだぞ。じゃあ俺は逃げるか。
「ケイさんもですよ?」
「は、はい…」