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翌日俺らはクリスに依頼されたとおりに残党を討伐しに魔素の森に来ていた。そして今ケイはルカとともにオークを切り殺しながらとてつもなく重要なことを考えていた。

いや、絶ッッッ対召喚された勇者ってあいつらのことだよな。あの時はその場のノリに任せていたがよくよく考えてみるとまずい。本当にまずい。どうする?

そのあとも周りを血溜りに変えながらもなかなかいい案が思いつかない。すると隣でルカが人化を解除しオークキングの姿に戻った。

人化を解除するとでかいな~。ん?人化?まてよ。俺も人化は持っている。人間が人化を使うとどうなるんだ?ルカに聞いてみるか。


「お~いルカ~人化を人間が使うとどうなるんだ~?!」

「あ~なんだって~?」


オークキングの姿のまま人語を流暢に喋るルカが近づいてくる。


「お前オークキングの姿足音うるせーから人間の姿に戻れ!!」

「わあったよ【人化】」


どんどんルカの姿が小さくなっていき人間の姿になる。


「で。なんだ?」

「人間が人化使ったらどうなるんだ?」


ルカが少し驚き俺の質問に答えた。


「はぁ、まず俺は人間で人化をもっているやつを見たことがない。人間なのに人化をもってる時点で意味わからん」

「いや、まぁ確かにそうだが……お前が人間になるときどんな風に人間になるんだ?」

「あーそうだな。まずどんな感じになりたいかイメージを固めてそれに色をつけていって細かいのは最後だな。簡単に言うとイメージが大事ってことだな」

「イメージねぇ」


ルカに言われたとおりにイメージしていく。ケイはもともと身長が高いがさらに高くし、髪の毛は白に所々に黒を入れたような色で、もともと学生服だったのを門にいた兵のような鎧にし、その色をラヒネが着ていたような服の色にする。さすがにローブは下が入りきらないので腰あたりから出るようにする。普通のローブならスカートみたいになってしまうが羽織るタイプなので前が開いているため下につけるマントのようになっている。フードも首から出てくるようになっている。さらに青白くならない程度に顔を白くし瞳の色を青にする。声もルカが変えているように声を低くする。


「こんな感じか」

「お、イメージできたか。じゃあ人化って言ってみろ」

「おう。【人化】」


体は大きさ以外は何もいじってないためそのまま大きくなっていき、それにあわせローブの上から鎧が作られていき、次に髪、瞳、肌の色が変わった。


「こんなもんか。どうだ?」


ルカを見るルカのほうが大きかったのが同じ目線になっていた。そしてルカは俺の姿を下から上に見ていた。


「もともとそのローブのおかげであまりまわりに人を寄せ付けなかったのをさらに寄せ付けなくしたな」


そういわれ、自分の姿を見る。


「なんというか…随分とオーラみたいなのがでてるな……」

「あ~それはたぶんスキルだぞ。オークを狩りまくってたからレベルも上がったからな。その人化を使ったのが引き金になったんだろうよ。それはたぶん闇の覇気だな。俺もオークキングになったら王の覇気ってのが自動的に発動するからな」

「解除できないのか?」

「たぶんその姿になってる間は解除できないな」

「この姿で都市を歩くのなれなきゃなー」

「それはおもしれえな。ははははは!!」

「わらいごとじゃねえよ!」

「お前くっくっくっ絶対さけられるぜ。考えただけではらいてえあはははは」


ルカが地面に体を投げ出し、腹を抱えて転げまわる。


「はぁ。もうここらへんのオークは狩りまわったから今日は帰るぞ」

「わかったわかったぷぷぷ」


まだ笑っていたのでさらに声を低くし。


「てめぇ笑うのをやめやがれ」

「はい!」


~~~~~~~~~~


「ルイナ。昨日クリスに頼まれたオークの残党の討伐以来の今日の分だ」

「おい、あいつ。ギルマスのこと呼び捨てにしたぜ」

「呼び捨てにしてたのはケイだけじゃなかったか?」


目の前のルイナは少し震えてこう聞いてきた。


「あの…な、なぜ残党の討伐の依頼を知っているのでしょうか。」

「前も似たような会話をしたような気もするが…」


頭の中で人化を解除するようにイメージする。すると姿が元に戻っていく。


「は?え?えっと……」

「は?いまなにがおこった?」

「騎士が黒衣になったぞ!」


外野が騒がしいな。


「それで、これでいいか?」

「は、はい。あの、今の姿は何なんですか?」

「今のはまぁ新しいスキルのヒントをルカにもらってな戦闘すべてとは言わないが大会はこれでいこうと思う」

「さらにかっこよくなっただろ!!」

「…確かにそうですね」

「まぁとりあえずオークを買い取ってくれ」

「はい。わかりました」


今日はとりあえずオークを買い取ってもらい人化しギルドを出た。宿でもう一度この姿の説明をしたのは言うまでもない。


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