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今回はいろんな人の視点です。


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ナギサ視点


ナギサは自分の部屋に案内されてからこの主にケイや頭の隅っこでこの世界のことについて考えていた。ナギサは最初こそケイがいなくなったため気が狂いそうになっていたが元の世界でもナギサは頭が切れるため、冷静になると今まで止まっていた思考をフルで回す。まだこのときはこの世界や魔法についても知らないため、セルレイの言葉や魔法陣がどのような効果なのかを考えていた。

かりにも人間に崇められている神なのならば人間のようにミスがあったなどありえないだろう。しかも神と言うのならば元の世界ほど人間の人口がいなくともこの世界でも人間はいくらでもいるだろう。しかし神となると元の世界のように一人だけとは限らないのだろうか?

いや、それでもこの世界のことが何もわからない今は考えても仕方がないがこの世界にケイがいる可能性は低いわけではない。どちらかといえば高いほうだろう。そうなればナギサがすることは決まっている。


「あはははは!私が…私がもっと強くなって迎えに行ってあげるからね!!」


このとき、ナギサの中で何かのトリガーが引かれた。


~~~~~~~~~~

セルレイ視点


「ほう、勇者一人くらい支障はないと思っていたが攻撃力、スキルをみてもとてつもないスピードで上がっていく。そこまで強力な加護を与えられないはずだが……ドューアよ、主はどう思う?」


セルレイが誰もいない空間にそう問いかけると一瞬その場所がひかり、そこには眼鏡をかけた金色で長髪の美男子と言ってもいい男があらわれた。


「はい。セルレイ様。私が生まれたときからのラヒネ様の能力や下界のものに与えられるスキルや能力、加護でもそのような記録はございません」


このセルレイにドゥーアと呼ばれた男は記録の神で自分を信仰するもの、またはセルレイを信仰しているものからそのものの知りえる情報をすべて見ることや記録することができる。つまりはこの世界の大半の情報を知っている。


「ということはあのものの才能かラヒネが隠していたかか」

「可能性としては前者のほうが高いでしょう」

「何故だ?」

「ラヒネ様の性格です」

「ああ、なるほどな……」


ラヒネは魔の神であることからも攻撃力がとても高く範囲魔法も生活魔法並みに連発できるし維持もできるしまともにやりあえば最高神の光の神であるセルレイですら負ける可能性がある。頭も切れるときもあるが、ほとんどのときが子供のような性格だ。今回の勇者の一人を自分の神界に呼んだのも面白そうだったからなどの理由だろう。いままでも勇者を自分の神界に呼ぶことは何千年前にもあったがここまで急成長を遂げているものはいないし特殊なスキルを与えるとしても性格上もっと早く与えているだろう。存在進化をした勇者もいたがすぐに討伐されていた。


「つまりはあやつの力というわけか」

「そういうことでしょう」

「確か下界に行く前にあやつ名前を言ったものがいたな…ケイといったか」


ドゥーアが片手に持っていたとても分厚い本を開きパラパラパラと中を見る。


「そのようです。如月というものがそういっておりました」

「ではドゥーアよ。まだ片手間程度でよいがケイの情報を集め、重要なものがあったら我に報告せよ」

「承知いたしました」


再び空間がひかり、ドゥーアが消えていた。


「面白くなりそうだな」


セルレイは小さく笑った。


~~~~~~~~~~

ラヒネ視点


「そろそろセルレイもケイに目を着け始めたころかな~」

「その可能性が高いですね。とくにオークキングを倒すならまだしも、契約魔物にしてしまうとは……」

「ティーラもビックリだね!」


ティーラとは元はといえば光の神セルレイと並ぶほどの神であり魔法も神がかりなレベルで上手く、闇の神でありながらも非常に魔法について研究をしていた。しかしそこに突如として自分以上の知能に力を持つラヒネが現れた。そのとき研究していた禁術もラヒネはまるでなにをそんな簡単なことをというようにすぐにティーラが求めていた答えまでたどり着いた。いや、実際にラヒネからしたら簡単なことなのだろう。それからというものラヒネはいままで劣勢だった魔族派を人間派と同格まで引き上げた。このときからティーラはラヒネの補佐をするようになった。


「そうですね…少々私の魔力をラヒネ様がケイの魔力に混ぜただけであそこまで闇魔法特化になるとは…」


そして、あそこまでケイが闇魔法特化になったのもティーラの魔力を混ぜたからである。普通は魔力を混ぜることじたいできず、ましてや神、それにほとんど最高神といってもまったく問題ないほどの力なのだからティーラが言った少々はティーラからしたらであり普通の人間がそんなことをされれば魔力が暴走し体内から体が発火し跡形もなく燃える。


「そうだね~まぁ魔族や魔物はやっぱり闇魔法ってかんじだもんね~」

「そこらへんは理解しまねますがケイが今後どのようにしてこの世界に影響を与えるのかが楽しみですね」

「わ、わかんないか~まぁティーラが言ったとおり楽しみなのは間違いないけどね~さあ、ケイはどのようにうごいていくのかな~?」


~~~~~~~~~~

アマキ視点


今日もいつもどうり城の訓練場に行き騎士と模擬戦をする。はずだったのだがどうやら違うようだ。騎士団長のハンスから話があるようだ。


「アマキたちには私から教えられるようなことは少なくなってきた。何ヶ月もたったわけでもないのに君たちはとてつもないスピードで教えたことを吸収し、数人でなら王級すらも倒せるレベルになっただろう」

「それも騎士団長達のおかげだよ!」

「そうです。まだまだ成長過程ですがここまで強くなれたのは騎士団長の力が大きいのです」


そうリンとヒナタが言う


「そういってもらうのはありがたい。そして私は君たちにもっと強くなってもらい私たちがなしとげられなかった魔王討伐をしてほしい。だがそのためにはきみたちにはまだ力が足りない。そのため今回、私が国王陛下に進言し、冒険者、傭兵、魔物使い、宮廷魔術師、聖職者などをこの国中から呼び、この国の闘技場で戦う大会を開き、それぞれの分野で優勝したものが君たちを鍛えるということだ」

「それは魔術や回復、契約などもあるのか?」

「魔術は宮廷魔術師。回復は聖職者から。契約などは魔物使いから教えてもらえるだろう」


ハンスがそういうと魔術師やヒーラー。魔物使いなどが沸きあがる。いままでは騎士との模擬戦だったため、魔術師やヒーラーなどが伸び悩んでいたからである。

今度は僕が聞くか。


「ハンス。その大会とやらは僕たちが見ることができるのか?」

「ああ、もちろんだとも。優勝はできなくとも特殊なスキルや技術などを持つものもいるからな。そのものたちを見て勉強するのもいいだろう。予選も本戦もチケットを購入したものならば誰でも見ることはできるがな。お前たちには予選も本戦も特別に特等席を用意しよう」

「予選はいつからなんだ?」

「9日後だな。それまではいつもどうり訓練だ」

「わかった」

「さて、質問はもうないな!では今から訓練を始める!!」


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