0002
0002話
まばゆい光が消えたらと思ったら、まったく身に覚えのない場所にいた。壁や床、天井までもが真っ白のため遠近感覚もうまくつかめないし、教室とはどっからどう見ても似つかない。白以外のものがあるとしたら金色で装飾されている椅子だろうか。
ボーと椅子を眺めていたらいきなり椅子に人が現れた。
「ん~残念ながら人ではないかな~」
そういった奴は部屋とは真逆で黒を基準に紫や金で装飾されたとても禍々しい服を着ていた。
「奴とは失礼なこれでも僕は神なんだからね!」
「頭がおかしくなったか?」
「いや、そんな本気で同情するような目向けなくても……」
「自分で言ってて頭おかしいと思わないのか?」
「いや、回り見てよ!それっぽいでしょ?」
周りをもう一回見まわす。
「まぁ確かにいきなり場所が飛んだのとお前がいきなり現れたのと角が生えてる所を加味すると信憑性がないこともないが……」
「でしょでしょ!聞きたいことがあったら何でも聞いていいよ!」
何を聞くか暫く考えた結果。
「まず、他のやつが何処にいったのか説明しろ」
「僕これでも神なんだけどな~…まぁいいやこの僕が説明しましょう!君のクラスメイト達は僕の管理下じゃない神域にいます!」
「じゃあなんで俺がここにいるんだ?」
「いや~それはなんと言うか無理やり干渉して君だけここにきてもらったんだ」
「お前のせいかよ!?」
「……てへっ☆」
「てへっ☆じゃねえよ!!」
「そんなに怒んなくてもいいじゃん……」
「はぁ、で?神界がいくつもあるってことは神もそれだけいると仮定するとお前は何の神なんだ?」
「良くぞ聞いてくれました!僕は主に魔族やたまにいるけど獣人などにに崇められている魔の神ことラヒネなのです!そして本来君たちを呼んだ神は人族に崇められてい光の神セルレイなのさ!」
「なんで呼ばれたのが俺なんだ?」
「面白そうだったから?」
「おい!」
「まぁまぁ色んな特典上げるから」
そう言うと、ラヒネは突然現れた空中に浮かんでる透明なプレートを操作する。
「え?なにしてんだ?」
「うん、こんな感じかな?いい感じにできたからホイッと」
そういうと体が一瞬光り、下半身が消えていっている。俺が突然の事に困惑していると。
「じゃあね~いってらっしゃ~い」
「は?」
消え行く視界の中で笑いながら手を振るラヒネの姿が見えた。
次に視界が開けたとき視界に広がっていたのは森林、耳から聞こえる音にチュンチュンと鳥の鳴く声が聞こえる。地味に痛い体をゆっくり起こし周りを見回す。
うまく状況が理解できない、が、しばらく沈黙したあとに拳を握り締めこういった。
「どこだよここーーー!!」