0019
0019
町に帰っている間に、ルカにスキルや元部下たちの話などを聞きながらルカの格好を改めて見ると、緑の髪にオークの姿とはまったく違う真っ白い肌で、口から犬歯だけがでている。服装は、緑を主体に、白や黄色なども入った服で背中にオークキングのときに持っていた大剣をもっている。そんなことを考えたりルカと喋っていると都市の入り口までやってきた。
「通行証をだせ」
「はい」
通行証をだし、中に入ろうとするが、呼び止められる。
「おい、お前は言いといったがお前は言いといってないぞ」
後ろを振り返るとルカがとめられていた。
「ああ、こいつ俺の契約魔物なんで」
「はっ、お前は何を言っているんだ。どっからどう見ても人じゃないか」
「オークキングなんで特殊なスキルを持っているんですよ」
「それこそ何を言っているんだ。王級なんて契約できるはずないだろ」
「証拠を見せればいいんですね?」
「見せられるもんならな」
「ルカ。人化といていいぞ」
「お、いいのか?」
「いいんだよ」
そういうとルカが人化をときもともとの3メートルのオークキングになった。周りは一気に叫び声に包まれ、冒険者や警備をしていた兵が一気に近づいてき、さっきまで喋っていた兵は腰を抜かしていた。しかも魔術師の冒険者は魔法を放つ準備をしていた。
「これでいいですか?」
「あ…ああ………」
「よし、ルカ人化使って中に入るぞ」
「やっとか~」
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「大規模依頼終わったんで魔物の買取を頼む」
「あれ?まだ大規模依頼は終わってないのにいいんですか?」
「終わったぞ」
「いやでもそんな報告は……」
「だってこいつがオークキングだしな」
そういいながらルカを指差す。
「またまた~ケイさんは冗談が好きですね~」
「外でオークキングになってもらおうか?」
「え?本気ですか?」
「ああ、本気だが?」
「……わかりました。では魔物の買取を行います……」
「とんでもない量だがここに出していいのか?」
「じゃあ、解体所にいきますからついてきてください」
「わかった」
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解体所でオークやオークジェネラルをだしたことにより、解体所のおっさんとルイナに盛大に驚かれながらも金がふえたことにより懐が暖かくなったのでこれでルカの宿代もどうにかなる。
「なあなあケイ」
「なんだルカ?」
「あそこらへんに並んでる屋台とやらで食い物を食いたいんだが」
金も増えたしべつにいいか。
「よしいいぞ」
「ひゃっほーー!!」
「おい、まて!!そこにならんでんのは金払わねーと買えないぞ!!」
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「いやー人間が作る料理とやらはうまいなー。満足だ」
「俺は苦労しかしなかったけどな!!」
「あ、ケイさん」
「お、スイ。ちょうどいい。ルカの部屋も取ってくれないか?」
「えっと後ろにいる方の…?」
「俺はオークキングのルカってんだ。よろしくなっ!」
「??よ、よろしくお願いします?」
「じゃあスイ。部屋はこれで頼みたいんだがどこが空いてる?」
スイに金貨を3枚渡す。
「ちょうどケイさんの右隣の部屋が空いてますが…」
「そうか。助かった」
「い、いえ」
「あ、あと今日は屋台で食べてきたから夜食はいらない」
「わかりました」
「ほら、ルカいくぞ!」
「わかったよ!」
お互いに部屋にはいると、下からスイの叫び声が聞こえた。その後も何回かルカのすげーー!!と言う声も聞こえたが無視してねた。
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ギルドマスター書斎
私は城塞の門周辺にオークキングが出現したとの報告をうけ書斎で書類とにらめっこしていたのだが、途中で、書斎にルイナが入ってき、大規模依頼について報告を受けた。私も依頼に参加していたので、ルイナ報告するようなものなどあっただろうか?と思いながらも報告を聞いた。
「ギルドマスター今から話す内容はうそはいっさい含まれておりませんので」
「それはそうだろう。私はお前を信頼しているからな」
すると、ルイナは頭を痛そうにして喋り始めた。
「はい。では報告いたします。私が担当しているこの間冒険者登録をしたケイさんは覚えてらっしゃいますか?」
「ああ、上級薬草などを大量に運び入れてくれたやつだろ?」
「そうですね。それで、今回の大規模な「討伐」依頼は失敗しました」
「ん?どうゆうことだ?それとケイというやつと何の関係がある?」
「もっと詳しく説明いたしますとオークキングと契約をしたようです」
ルイナが発した言葉にしばらく理解が追いつかなかったが、しばらくするとその言葉の意味を理解する。
「なに!?どうゆうことだ!?」
「そのままの意味です」
「ではそのケイというやつは銅級ながらも王級を倒し、契約したというのか!?」
「本人が言うにはどうやらそのようですね。しかも門周辺でオークキングが現れて被害が皆無なのも説明がつきますしね」
「次にケイがギルドにきたら私に報告して応接室につれてきてくれ」
「わかりました」
そういうと、ルイナは部屋を出て行った。
オークキングと契約したという銅級のケイとやらの情報にどれだけ強いのだろうと思い。思わず頬が緩みむ。
「明日は楽しくなりそうだ!」
魔法説明
契約魔物 野生の魔物を瀕死にすることや助けることにより、契約した魔物
使い魔 召喚により呼び出された魔物で、魔力が多いほど強力な魔物を呼び出せる