0014
窓から入ってくる日の光によって目が冷めたケイは、グーッと背伸びをしてベットから降り、ローブを着て朝食を食べにいく。
「あ、ケイさん。おはようございます」
「ああ、スイおはよう」
「朝食できているんで、もってきますねー」
「助かる」
持ってきてくれた朝食を食べていると、やけに外が騒がしい。
「なぁ、スイ、何でこんなに今日は外が騒がしいんだ?きのうはここまでじゃなかったろ?」
「冒険者さんの話によると、どうやらこの都市に王級の魔物が接近してきているようなんですよ。それで冒険者ギルドが大規模な討伐依頼をだすそうです」
「それは冒険者なら誰でも参加できるものなのか?」
「できはしますけど、低いランクの人は参加しないようですね。実力がないのにいくなんてただの命知らずですしね」
「なるほどな。ありがとう。じゃあ俺は出かけてくる」
「いってらっしゃいませー」
~~~~~~~~~~
「ルイナ、大規模依頼ってやってるか?」
「ええもうすぐ締め切りでギリギリやっておりますが、なぜ私の名前を?」
「ああ、フードかぶっていたらわからないな」
「ケイさんでしたか。どこでそのローブと剣を?」
「昨日ルイナに紹介された鍛冶屋だが?」
「そんなローブがあったんですね」
「結構な掘り出し物だぞ」
「そうですか…それと大規模依頼に本当に参加するんですか?」
「本当だが」
「まぁ銀級四人をまとめて相手したのであればそこまで問題もないでしょう」
「え?何でそのことを知っているんだ?」
「闇魔法で男が銀級四人を引きずり回してたって噂になってますからね」
「な、なるほどね」
「大規模依頼の詳細はギルマスが広場で言いますので広場にいってください」
「わかった」
~~~~~~~~~~
広場に行くとたくさんの冒険者が台の前に集まっていた。しばらくすると、短髪で褐色の大剣を背負ったエルフが上ってきた。
「ここに集まってもらった冒険者諸君には、王級や王級が引き連れている魔物などを討伐してもらいたい!討伐数が多ければ報酬も増える!王級が出現したのは魔素の森だ!集まってもらうのは魔素の森前の正門だ!集まったら私が先陣を切って攻めこむ!お前たちはそれについて来い!」
「「「「「おおおぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」
そういうと、ギルマスは奥に消えていった。
「俺も正門に行くか」
いってみるとさっきは広場にあんなにいたのに今では正門前が人でごった返していた。
「よし!集まったな!ではいくぞ!」
「「「「「おおおおお!!」」」」」
みながそう叫ぶと魔素の森の中に次々と人が入っていく。
「この装備の性能をためさせてもらうとするか」
設定説明
ギルマス ギルドマスターの略でギルド本部からそれぞれの部署に一人ずつ配属されている