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といっても俺にはスカーロと会う方法なんて無いにも等しいという程度ではなく完全に無い。


「どうやってスカーロに会うかがやっぱ問題だよなー」


こうやって考えてても仕方がないが行く当てもないしな……。


「取り合えず冒険者ギルドにでも行ってみるか」


鎧ではなく部屋着から外着に着替え、宿の廊下に出る。


「あ、やぁケイ君」


そして目の前には笑顔の片眼鏡。


「え、お前怖」

「え?会って早々どうゆうことだい?」

「いや、なんでもないだがスカーロ。お前一か月くらい暇か?」

「そうだね。私は基本的に暇だから用事は何もない」

「じゃあスカーロ。終焉都市に興味ないか?」

「なるほど。一旦部屋に入ろうか」


スカーロに部屋に入ってくるように促され、中に入る。


「ケイ君はベルミュナに行くのかな?」

「そうだ。だけど流石に一人で行くには危険すぎる場所だろ?」

「でも君には私ではなく精霊のお嬢さんや王級を超えた魔力を持ってる契約魔物までいるじゃないか」

「あいつらはちょっとした用事でいないからな。一か月以内には帰ってくるだろうが詳しくはわからない」

「……いつ行くつもりなんだい?」

「今すぐに行ってもいい」

「じゃあ私の転移魔法で行こうか」

「使えるのか?」

「いや、この魔道具で行こうか」


スカーロが腕に嵌っていたリングを外し、前に投げる。それを空中で飛んでいる間にスカーロが魔法で破壊すると、床に魔方陣が現れる。


「レッツゴー」

「ちょっと待て!!」


ケイがズボンから紙を引っ張り出し、部屋に投げ捨てる。


~~~~~~~~~~


「お前今すぐとは言ったけどよ!」

「何か問題でも合ったのかな?」

「いや、宿!」

「私は先の分まで払ってあるから問題ないが」

「……そうだな!行こうか!」

「そうしようか」

「ちなみに聞くがここはどこだ?」


転移した先はthe森であり、魔素の森と違い大木の枝や葉っぱによって全く光が入ってきていない。


「ベルミュナを囲んでいる森だね。前に一度魔物の素材が必要で来たんだよ」

「なるほどな」


ケイが手に適当うな魔力を固めたただの鋭い何かを上に投げる。


「……ガッ!?」

「お、気づいてたかケイ君も」

「多分首あたりに刺さったはずだ」

「へぇーそこまで狙っちゃうか。私も負けていられないな。【魔力索敵】」


スカーロから透明の何かが出てき、空間がゆがむように錯覚する。


「俺は十四だと思うな」

「おしいね。私たちを狙撃しようと遠くにもう一人がいるから十五人だ」

「ここで狙撃すんのか?」

「木ごろ吹き飛ばすんだろうね」

「力技!?」

「ま、さっさとやっちゃて中に入ろうか」

「そうだな。スカーロちょっとジャンプしとけ」

「ん、了解」


スカーロがジャンプし木の枝につかまると、ケイが刀を抜く。


「【抜刀】」


目の前の木が百メートルほど倒れ、数名の声が聞こえる。


「おっとっと。【影移動】」


スカーロが捕まっていた木も倒れるが、スカーロはそのまま影に沈み魔力索敵で発見した敵の後ろに飛ぶ。


「【魔力爆破】」


どこからかその声が聞こえると、地面から魔力があふれ出てくるのを感じる。そしてそれと同時にケイは人化と竜人化を使う。轟音が森に響き、ケイ達がいた範囲の木や土が吹き飛ぶ。


「ちょっと痛かっただろうが!!」


そして倒れた木が吹き飛び、中からケイが現れる。そして隣にスカーロの姿が現れる。


「ケイ君ちょっと防御力高くない?」

「我慢してるだけだ」

「あ、なるほど」

「だけどこれで敵の姿が見えやすくなったな」

「じゃあ瞬殺で」

「そうだな。【身体強化】」

「【血の剣(ブラッドソード)】」


スカーロの手に赤色の何かが集まり、剣の形を成す。そして視覚内にいた敵に向けて投げ、敵に刺さる。すると赤い剣が木を貫通したり吹き飛ばしながら木から出現し、地面からも出現する。そして木や赤い剣を吹き飛ばしながらケイは相手の首根っこを掴み横の木にぶん投げる。三人纏めて攻撃してきた敵を闇の覇気で攻撃を止める。


「【一閃】」


そしてスカーロにも五人が同時に攻撃を仕掛けてくる。


「【闇雷針(あんらいしん)】」


が、スカーロの足元がバチバチッとなると、敵の剣や腰につけていた短剣に向けて黒い雷が飛んでいく。そして敵は避けることができずに、攻撃を正面から食らい地面に落ちる。そして次の瞬間に敵の魔力の塊がスカーロとケイに飛んでくる。


「危ないな」


スカーロは魔力が飛んできた方に手を向け、防御魔方陣を展開する。防御魔方陣に魔力の塊がぶつかると、スカーロの正面にあった木と地面が抉れ吹き飛ぶ。


「あ゛?」


ケイが未来予知によって弾丸のような物を三つ確認すると、二個の弾丸を刀で左右に火花を散らしながら弾き飛ばす。そして最後の弾丸を真っ二つに切り左右に飛ばすと、後ろから爆発音が聞こえ、熱を感じる。


「よし、これで全員殺したと思うよ」

「狙撃してきたやつは?」

「ブラッドソードで今頃全員体中に穴だらけさ」

「あれそんなに遠距離まで届くのか」

「非常に便利だね。おっと」

「大規模だな。逃げるか?」

「いや……」


再び地面から先ほどの比にもならない魔力を感じると、木が一気に腐食し、地面から早送りのように木や草が生え、前と同じ景色になる。


「確実に固有結界だね。しかも森とベルミュナ全部を覆うほどの結界だね」

「でかくねぇか?」

「大国の都市に使われてる大規模結界よりも大きいかもね」

「それを一人で維持してんのか?」

「だろうね」

「大分化け物だな」

「だけどこれほどの魔法が使える人がいると思うとワクワクしないかい?」

「ま、まあそうだな……」

「さて、行こうか。これだけ魔力を発してれば直ぐに別の敵が来る」

「そうだな」


スキル説明

魔力索敵 敵の魔力を索敵する魔法。それによって敵の位置を把握する

魔力爆破 前もって設置していた魔力の球を反対の魔力の波長をぶつけることで爆破させる

固有結界 生まれた時から持っている結界であり、結界の内側に色々な影響を及ぼすことができる

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